じにつくす’s blog

単にいろいろ書きます。

2023年有馬記念の話

こんにちわ。久しぶりに更新します。

今年の回収率……%の人間の有馬記念の予想です。

私ジニックス、去年から競馬始めましたけどなんでこんなに下手くそなんだろうと振り返ってみると、イクイノックスに◎を一度も付けたことがないんですよね。

何をやってるんでしょうか………ウマ娘から入ったドニワカのくせにディープインパクトハーツクライ産駒を軸に買っては負けています。

気づけばキタサンブラック母の父キングヘイローの彼は宇宙最強馬になってターフを去りました。

 

さて有馬記念ですが、有馬記念の傾向として

・8枠が死んでる

・外国人が勝つ

牝馬がそこそこ来る

があると思います。

8枠が死んでるのはスタートからコーナーに入りながらなのでまあ当たり前といえば当たり前のことかもしれない。

外国人が来るのはやはり中山がポジションが大切なトリッキーなコースだからでしょうか。皐月賞含めて中山は外国人の活躍が目立っています。

牝馬がそこそこ来ていて去年はジェラルディーナ3着イズジョーノキセキ4着。まあクロノジェネシスとかリスグラシューは除外してもサラキアとかクイーンズリングとかいるし。

てなわけで見てみると外国人がほとんど外枠ですね。この国の閉鎖的な社会を象徴しています。

また有力牝馬2頭が外枠です。この国の男尊女卑社会を象徴しています。

困りましたね。

 

というわけで16頭立て8枠ってどれくらい不利なのか見てみました。

2022年 ブレークアップ ディープボンド

2021年 キセキ タイトルホルダー5着

2020年 オセアグレイト ユーキャンスマイル

2019年 アエロリット シュヴァルグラン

2018年 シュヴァルグラン3着 サクラアンプルール

2017年 カレンミロティック サウンズオブアース

2016年 アルバート マリアライト

2015年 ゴールドシップ マリアライト4着

2014年 ジャスタウェイ4着 オーシャンブルー

2013年 ナカヤマナイト トーセンジョーダン

めんどくさくなりました。まあ来てませんね。

ただ力のある馬がはそんなにいないようにも見えます。ジャパンカップ2着のジャスタウェイは……中山2500mの適性は怪しい。

ちょっぴり前ですがウオッカも人気を背負って飛びましたが、京都記念も飛びましたし振り返ってみると適性がかなり怪しい。

マリアライトは4着まで来ていて実力があればわからないって感じがします。

古くはライスシャワーが大惨敗していますが、バカコンビの爆逃げとトウカイテイオーがやる気ないせいで特殊なペースですし。

8枠でもスターズオンアース、スルーセブンシーズクラスの実力を持つ人気馬ならわからないのでは?

でも2021年タイトルホルダーが飛んだのはやはり枠の影響…かな?

 

有馬記念になるとだいたい見たことがある馬が多いので一つ一つ喋ってみましょうか。

  • 1枠1番 ソールオリエンス

父の血が騒ぐ1枠1番!!今年の皐月賞馬です。

皐月賞馬といえば有馬記念でも好走するイメージがありますね。ですがこの馬、右回りのコーナリングがド下手くそ!!逆にどうして皐月賞馬なんだ……

さらに半兄ヴァンドギャルドマイラー気味なので距離も不安。そして横山武史から川田将雅への乗り替わり。

馬もマイラー騎手もマイラーではちょっと軽視しております。

  • 1枠2番 シャフリヤール

ダービー馬の意地を見せるか、二年前のダービー馬です。

二年前のダービー馬が有馬記念を勝った例はオルフェーヴル以外にはトウカイテイオーしかおりません。というかダービー馬が有馬記念を勝つ例が稀ですね。

そもそも府中とは全く異なる適性を求められるコースなので仕方ないですね。そしてこの馬もいわゆるダービー向きのダービー馬でしょう。

しかもローテも香港除外で急遽の参戦では………印を打ちづらいです。枠はいいのですが。

  • 2枠3番 ホウオウエミーズ

ごめんなさいわかりません

そもそも2000mの馬ですし、戦績も血統も有馬記念で買える馬では………

  • 2枠4番 タイトルホルダー

ようやく手にした内枠、競馬界のエース有終の美へ

去年は田んぼ帰りの疲れ、一昨年は8枠16番。順調に使えるのは初めてのような気がします。

まあでも正直ジャパンカップ1000m60秒ちょいのラップを見るとやっぱりピークアウトしてるんじゃないかなぁとも。加えて地味に中山は苦手っぽい。カーブがキツすぎると良くないのかなぁ。

有馬記念の逃げ切りと言えばダイワスカーレットキタサンブラックは…うーん……)、あれをやるなら1000m59.5秒いやもっとで行きたい。

  • 3枠5番 ドウデュース

今回を引退レースにしないか?レジェンドが帰還する去年のダービー馬です。

ハーツ産駒のダービー馬だけどゴリゴリのピッチ走法阪神開催の京都記念を圧勝してるよくわからん馬。中山は得意だと思います。

問題は戻ってくるレジェンド武豊さん。この人引退レースでしか有馬記念を勝ってない。逃げ切りのキタサンブラックと誰が乗っても落馬しなければ勝てるディープインパクトオグリキャップは良かったけど。

正直皐月賞のクソ騎乗が頭をよぎる。掛かりやすく距離もギリギリのこの馬を好位につけて競馬できるイメージがない。

ただ京都記念のような雑な競馬でも勝ててしまうんじゃないかなとも思う能力があります。絶好枠で有力馬が外枠なのもプラスです。

  • 3枠6番 ディープボンド

今更乗り替わりの善戦マン、クリスチャン戻ってきてくれ。

僕は基本的にこの馬をあんまり評価してなくてそのせいで春天馬券外したんですが(笑)

正直もう一度クリスチャン・デムーロで見たかった。フォア賞が忘れられません。川田乗せてフランス行って結局和田に戻すあの無駄な時間はなんだったんでしょう。

マーカンドは合うと思いますが時すでに遅しというか……

  • 4枠7番 アイアンバローズ

展開の鍵を握る馬?

逃げるのか番手なのか、つつくのか無理しないのか、こいつのせいで展開が若干わかりにくい。

正直馬が足りてるとはちょっと思えない…

みんなが探してるサラキア枠、人気薄の怖い牝馬です。

血統的にも過去の傾向的にもちょっと面白いですよね。穴党はみんな買いそうなイメージがあります。

僕はどうしようかなぁ……

  • 5枠9番 ヒートオンビート

一部界隈では母は桜花賞マルセリーナ34コーナー中間点で有名なお馬さん。

まあでも正直馬が足りてるとは思えぬ……この馬が来るなら他のG2で好走した馬が来そう。

来年はこの馬の年?一番人気の馬です。

秋天はイクイノックスには負けましたがめちゃくちゃ速いタイムで2着。今回間隔も十分でまさに充実期です。

ただなんかフィエールマンみたいな感じがする……つまり善戦マンよりは強いけどめちゃくちゃ強くない的な?

今までは相手なりに走ることで好走してきましたが、今回一番人気でマークされそうな側です。頭固定で買う勇気はないです…

パレスマリス産駒が2歳G1勝ちと今話題の血統ですし種牡馬としても楽しみですね。

  • 6枠11番 ハーパー

軽斤量3歳牝馬牝馬クラシック組の二番手のお馬さん。

リバティアイランドがバケモンなだけでこの馬も強いと思うんですよ。牝馬クラシックが凡レース続きなのがアレでしたが、リバティアイランドは怪物。それを思うとこの馬もようやっとる。

ただやはり左回りのほうがいいタイプのハーツ産駒、これが鞍上ルメールなら買えましたが日本人、ここは来ないと思います。

  • 6枠12番 ウインマリリン

モリスさんってどんな人なんだろう、引退レースです。

まあ正直今年の戦績を見ると買えない。モリスがどんな人なのかそれを見たいです。

  • 7枠13番 タスティエーラ

僕はこの馬が好きだサトノクラウン産駒の今年のダービー馬です。

何でダービー勝てたんだろう……ダービー馬なのにグランプリ巧者と思われる謎のダービー馬。今年の3歳馬、皐月賞馬が中山向いてないと言われ、ダービー馬が中山向いてると言われています。謎の世代です。

この馬、僕は地味に大好きです。すごい決め手があるわけでもないけどいつも堅実に走る、それでいてダービー馬。推せますよね。

そもそもサトノクラウン産駒がダービーを勝つなんて誰が予想したでしょうウマ娘オタクとしても推さないわけにはいきません。

同期クラシックホースのドゥラメンテ産駒キタサンブラック産駒と共に盛り上げてほしいと期待しちゃう。

(あと鞍上が基本外国人でコロコロ変わるので余計な感情が入らない点も推しやすさの一つです笑)

ただ先行したいのにこの枠はかなりマイナスです。ムーアには難しいミッションとなりそう。

ムルザバエフ神

ふらっと日本にやってきていきなり二桁人気でG1を勝った神が騎乗。先行馬の中山でムルザバエフ、好条件が揃っている。

いや〜しかしこんな外枠かぁ〜。内枠なら絶対に買う、みんなも買ってたでしょ?

  • 8枠15番 スルーセブンシーズ

絶望の8枠その1凱旋門賞帰りの中山巧者です。

適性実力ともに申し分なし。宝塚記念を考えるとこの舞台ではジャスティンパレスより上だと思っています。もはやケチをつけるところがない…なかった馬です。

8枠15番かぁ………さてどうしましょうか

  • 8枠16番 スターズオンアース

絶望の8枠その2、最強馬なのか善戦マンなのかよくわからない馬。

こんな最有力馬が2頭とも8枠に入った例あります??もう予想できませんよ。

ジャパンカップでぶっつけで緩いながらあの走り。間違いなく現役最強馬の一角。ただどこか不器用なところもあるんですよね、中山2500mは怪しさが漂う。

でもヴィクトリアマイルで巡航力を身につけましたしちゃんと走るはず。

内枠に入ればワンツー人気になりそうな馬が8枠になったことでわけがわからなくなった有馬記念

タイトルホルダーがちゃんと走れば馬群は縦長になって外枠の不利も少なくなりうるというのもまた予想をややこしくします。ジェンティルドンナのような年になれば完全に内枠決着になりますが。

でも僕は強い馬なら8枠だろうが来る、と予想します。

 

各馬の印象が書いたところで今年の3歳牡馬のレベルについても触れましょうか。

有馬記念は2年連続3歳馬が勝っていて斤量有利もあって3歳馬が来やすいレースでもありますね。ただ今年のダービーが走破タイムイマイチで大接戦だったことから世代レベルが疑われています。

結論から言えばめちゃくちゃレベルが低いと思っています。

クラシック3冠の全く異なる3条件を走ってソールオリエンスとタスティエーラに勝ったのは結局上がり馬のドッレッツァのみ。

三冠馬が出た年の世代レベルは低い、と言われるようにこんだけやって着順が変わらないのだから世代レベルは低いと言って良いと思う。大接戦と言われるダービーも百回やろうが2頭のワンツーだったのではないでしょうか。

しかもソールオリエンスもタスティエーラも常に疑われていてなおこの着順。他の馬のレベルは推して知るべしでしょう。

が、それはソールオリエンスとタスティエーラ以外の話、またあくまでクラシック時点での話

ソールオリエンスは菊花賞で距離不安と言われながらも他の馬を抑えて3着。タスティエーラも距離不安や決め手不足と言われながら3冠完全連帯です。

またこの世代はクラシック仕様の仕上がりの早い馬が不在だったような気がします。ソールオリエンスもタスティエーラもコントレイルのような血統の馬じゃないし。

エピファネイアはちょっとわかりませんが、他の種牡馬ってそこそこ晩成っぽさがありますしね。人気種牡馬ロードカナロアやモーリス、キタサンブラックもそんな感じに見えます。

なので例年なら出れてない晩成の馬だけどクラシック走ってた、ということもあるんじゃないかなぁと思ったり。

というわけで個人的にはソールオリエンスもタスティエーラも重い印にはできないがそれなりに古馬相手に通用するし、もしかしたらもっと成長するかもしれないという評価です。

あと馬の話でも触れましたが皐月賞馬が有馬適性無さそうでダービー馬が有馬適性ありそう、と言われているスーパー謎世代なのでほんとわかりませんね……

 

最後に印を書いていきます。

ジャスティンパレス

◯ドウデュース

▲スターズオンアース

△スルーセブンシーズ

☆タイトルホルダー

☆タスティエーラ

?ソールオリエンス

ライラック

うーん……人気馬をただ並べただけですね。

最初は◎スターズオンアース◯スルーセブンシーズだったんですが、枠を嫌って2つスライドさせました。ですが切れません。

どの馬も頭で来るイメージがまるで湧かないんですよね。オッズが示すように混戦。全馬▲みたいな予想になってしまいます。

頭で来るイメージは湧かないが堅実に走れるジャスティンパレスが押し出されて◎、次に枠が良さそうなドウデュースを◯。その次が元々本命の8枠2頭という予想にさせていただきます。

買い方によっては?を消す。

"7強"の中で1番軽視してるのがソールオリエンス、理由は(鞍上の)距離が不安だからです。

 

また非ウマ娘種牡馬から買おうとしています…

タスティエーラ応援馬券とかにしちゃおうかな…

 

映画バービーを見た男がマンスプレイニングする話

ネットで「実はアンチフェミニズム映画だった!」とかアメリカの保守層が泣いた!」と話題になっていた映画バービーを見てきました。ミーハーでネットに流されてて情けない……

以下映画内容についてマンスプレイニングが続きます。

 

というわけで映画を見てきたのですが……すごい映画でした。その…すごくすごいです。単なるフェミニズム映画ではなくいくつものテーマが隠されているような…

人によっていろんな見方ができてしまう、させられてしまう、そんな映画です。

 

そもそも平成世代の日本人の僕からするとバービーとフェミニズムの関連性がイマイチビンと来ていませんでした。なので映画鑑賞の前になぜバービーがフェミニズムに結びつくのか少し勉強しました。

バービーが発売された1950年代当時、それまでお人形遊びと言えば赤ちゃんの子守をするのが主流で、バービーのようなセクシーな女性にセクシーな衣装を着せる遊びはなかったそうです。

女性は子守をしろ、はしたない格好をするな、という風潮がありました。

そんな時代に大人の女性を着せ替える遊びが登場し少女たちが夢中になっていきます。

バービーを通じて自由な服装を楽しみ、様々な職業に憧れる………まさに女性の解放、フェミニズムだったらしい、だからバービーがフェミニズムの象徴の1つなのだと。

 

この映画の冒頭は巨大なバービー人形(に扮するマーゴット・ロビーですが)を目にした少女たちが、それまで遊んでいた赤ちゃんの人形を破壊する、というシーンから始まります。

これは「2001年宇宙の旅」という映画の、猿が巨大なモノリスに触れて知恵をつけた(道具を使うことを覚えただったかな?)というシーンのパロディだそうです。

バービーを見て少女たちが目覚めた、ということでしょうか。

 

 

  • バービーランドは現実とは逆の女性優位社会

バービーランドは女性中心の世界、大統領は女性で裁判官も女性でゴミ収集作業員も女性で医者も女性で工事現場で働くのも女性です。

「女性は感情的になりながらでも論理的に話すことができる」のです。

そしてケンは「ただビーチにいる男、恋人でもなくよくわからない存在」でしかなく、何の職業をしているわけでもなく自分の家すら出てきません。

バービーランドでは毎日毎晩"ガールズ"ナイトをしていてケンは疎外感を感じてしまいます。視聴者からするとケンがかわいそうに見えました。

これが現実世界との対比になっているらしい。アダムがバービー、そしてそのアダムから生まれたものがケン、イブになっていると。

ここで感じるケンの疎外感、そして自分は何者でもなくアイデンティティのない存在、「バービー"&ケン"」でしかない。

ケンをかわいそうと思ったそこの男性諸君、これが現実の女性たちが男社会で感じていたことですよ、というメッセージでしょう。

 

そんな世界の中主人公である"定番バービー"は死について一瞬考えるようになります、死について考えたことは?と聞くと周りのみんなは青ざめた顔。

次の日にはつま先立ちの足ではなく平らな足になってしまいました。平らな足を見て周りのバービーたちは悲鳴をあげケンたちも「オエッ」とします。

それを直すには医者バービーではなく"ヘンテコバービー"のところへ行けと周りに言われ、定番バービーはヘンテコバービーのところへ行きます。

ヘンテコバービーは雑に扱われたバービー人形がモチーフ、開脚状態になって雑なメイクをさせられています。

ヘンテコバービーは言いました。「現実世界の定番バービーの持ち主に異変が起き、それがバービーランドの定番バービーに影響を及ぼしているので、現実世界に行ってそれを調査せよ」

という流れでバービーは現実世界へ冒険していくことになる(定番ケンも勝手についてきます)。これが映画バービーの大筋のストーリーとなります。

 

物語の序盤バービーランドの描写だけでも「何か深い意味があるんじゃないか」と考察してしまうような描写がたくさんありました。

まずいきなり「妊婦の人形ミッジ」が紹介されます。「廃番になった」とも付け加えられていました。

冒頭で赤ちゃんの人形をぶっ壊すシーンがありながら廃番になった妊婦のバービーの紹介………うーん………

またバービーランドは女性優位社会として描かれておりケンが疎外されている、というのはどうなんだろう。

バービーランドは男社会の逆というのは題材としては面白いが、フェミニズムは男社会の裏返しでしかないと言っているようにも見えるわけで…

そしてバービーランドには様々な職業、様々な肌の色のバービーがいて車椅子のバービーだっている多様性が実現された社会なのに、

定番バービーがつま先立ちができなくなるだけで周りに恐ろしいものを見るような目で見られる、というのも気になりました。

(妊婦のバービーが若干仲間外れ気味なのもちょっと気になる…のだが廃番になったバービーはどの種類もそんな扱いなので妊婦に深い意味はないかもしれない)

 

バービーランドの本質が何なのかはよくわからないとしても、バービーランドはフェミニズムの理想郷としては描いていないというのは確かだと思います。

ちょっとディストピアな世界という感じで物語は進行していきます。

 

………実はもう一つ気になったことがあり、それは上にも書きましたが、判事のバービーが「女性は感情的になりながらでも論理的に話すことができる」とわざわざ言ったことです。

これは僕が当てつけのように書いたものではなく、実際に映画に登場するセリフなのでした。

普通に見ると「男は"女性は感情的で論理的ではない"と差別してくるよね」といった感じのセリフに見えるのですが、それにしてもわざとらしくて逆にバカにしているように見えるんです。

こういうのって映画という物語の中ではセリフではなく行動で「どうだ違うだろう」と示すのが普通じゃないですか。口で「論理的になれる」と言われても………ねぇ?

 

 

  • 聖書が元ネタという洋画あるある

理想郷から人間界に行く、というシナリオはまあ洋画では定番で聖書が元ネタだそうですね。細かい内容は様々ですがピノキオとかマトリックスとかたくさん。

バービーは聖書の中の"失楽園"(アダムとイブが禁断の果実を食べたことで楽園から追放されて今日の我々のような"人間"になる的なお話、よく知らないけど聞いたことはある)が元ネタになっていて、いくつものシーンでそれが引用されている……らしい。

 

バービーが現実世界に来た直後、現実世界の男たちからいやらしい目で見られ、バービーランドではあり得なかった状況にバービーは恥ずかしいと感じるシーンがあります。

素直に受け取ると女性は歩くだけで男たちからセクハラを受けるという現実社会への批判に見えますが、失楽園「禁断の果実を食べたことで裸でいるのが恥ずかしくなる」の引用にも思えます。

これを踏まえるとこのシーンは「現実世界の男の女性へのセクハラ」だけでなく、「バービー本人の心境に変化が生じた」とも受け取れるんですよね。

作者が表現したかったのは前者か後者か、あるいは両方か。本当のところはわかりません。そうなんじゃない?と考察、ではなく妄想するしかないです。

個人的にはこの場面は無難に両方ともの意味があり、まあ深く考えるシーンでもないような気もします。

多分他にもこういう演出があるんだろうと思います。自分にはこういう教養は全然無いので気づけないことばかりな気がする。

 

でもこういう演出が一部アメリカの保守層へウケたんじゃないかなぁと思いましたよね。この後の展開も踏まえるとなんとなくわかる気がする。

一部のメディアでは保守層へのガス抜きとの見方もありました、まあ大ヒットさせるには一部の思想に偏らせちゃダメだからね。

こんな感じで複数の解釈が可能な描写がいくつもあるのが映画バービーです。

 

 

  • 工事現場からガールズパワーをもらう!!

男たちの視線や行動を不快に思ったバービーはガールズパワーをもらおうと工事現場に行きます。

バービーランドでは働いているのは全て女性なので労働現場には女性がたくさんいると思ったのでしょう。

しかし当然現実世界のそこにはオッサンしかいません。そこでまたオッサンたちからセクハラを受けますが、バービーは「私にもケンにも性器はない」と言い返します。人形には何もありませんから。

 

……この場面にはしれっとフェミニズムへの皮肉が込められているでしょ。

フェミニストは男女比に偏りがある場合男女平等の意識が低いと言いますが、工事現場に対してそれを言うことはないです。

でもバービーは工事現場に女性がいないことに驚きます。

フェミニストたちは企業の男女比に物申すけど、こういう仕事に対しては何も言わない、男がやるものだと思ってるよね?」というのはアンチフェミニズムの代表的な主張ですが、

まさかフェミニズムの象徴たるバービーでこんな皮肉を込めたシーンをやるとは驚きです。映画館で「これアンチフェミニストがよく言ってるやつやん!」って叫びそうになりました。

 

  • 仕事をくれと言っても門前払いされるケン

バービーは警察官にセクハラを受けたりしながらバービーの現実世界での持ち主を探すことになりますが、ケンは「今何時ですか?」と話しかけられたことに感動します。

バービーランドではそんな丁寧に話しかけられたことなんてなかったのに、この世界では自分が、男が尊重されていると。この世界は男社会なんだ!と目覚めます。

男が尊重されるなら簡単に高収入な仕事につけるだろうとケンは就活をしますが、資格は?博士号は?と聞かれ追い払われてしまいます。

また、それならビーチで仕事をしようとしますが、安全な場所ではなく危険のありそうなところを見回ってくれと言われます。

しかしケンは「安全なところで仕事がしたい」と言い、それなら要らないと追い返されます。 

 

……これもアンチフェミニズムが言ってるやつやん!!と思いましたね。

男だから簡単に高収入になれるわけじゃない」と「女性は危険な現場仕事をしたがらない」ってやつです。

前者だけならまだ自然ですが後者まで盛り込んでくるのは意図的に風刺をしているのではないかと思います。意図していないんだとしたらこのシーンは必要ありませんから。

 

 

  • 史実ネタやパロディ盛りだくさんでわからない!

定番バービーはセクハラを受けながらもベンチに座り人形の持ち主について考えるのですが、そこで隣りに座った老婆を「美しい」と言います。

老婆は笑顔で「知ってる」と返答。バービーが老いを美しいと感じているという描写です。他にもバービーが現実世界を見て涙を流すなど心境の変化が描かれています。

そしてバービーは瞑想をすると自身の人形の持ち主(の娘)と思われる女の子のビジョンが。(母娘でバービー人形を遊ぶ母のほうの視点から娘を見ていたビジョンを見たようです)

そのビジョンに映った学校を頼りに女の子を探し出します。

その持ち主はヒスパニック系っぽい女優が演じるサーシャという名前の娘でした。

バービーはその子にあなたが人形の持ち主でしょう?私は女の子憧れのバービー人形!と自己紹介をすると、

サーシャは「バービー人形は理想の女性像を押し付けフェミニズムを後退させたファシスト!」とめちゃくちゃに批判します。

この場面、後々の展開を見るとサーシャは母親とは上手くいっていないちょっと反抗期のようで、母親がバービー人形の会社マテル社に勤めており、母親に対する反抗の意味も込められていたと物語の中では解釈できます

ただこの指摘はフェミニズムの移り変わりを示しています。

女性は慎ましく子守をせよのアンチテーゼから生まれたバービー人形も昔の話、少なくとも今のアメリカでは女性が派手な服を着ることは珍しくなくなりました。

今やバービー人形は完璧すぎる理想の顔や体型を押し付けるルッキズムであると批判されることもあります。今の世代のそんな指摘をサーシャに代弁させたのでしょう。

 

ちなみにサーシャというのはバービー人形のライバルで大ヒットしたブラッツ人形の名前です。映画のサーシャの周りにいた友達の容姿と名前もそのブラッツ人形が元ネタになっています。

バービー人形とブラッツ人形……簡単に言えばパワプロウマ娘の関係です。

映画の登場人物にそんな人形の名前を使いながらバービー批判をさせる………なかなかブラックな光景ですよね(笑)

映画を見ている時はサーシャの名前の元ネタなんて知りませんでしたから後から調べてびっくりしました。

やはりこの映画には昔のクレヨンしんちゃんのようなかなり黒い部分があると思います。

 

バービーを作った会社マテル社では重役会議(全員男)でバービーランドから逃走した定番バービーを捕まえなければならないと動き始めます。

マテル社では重役秘書として働く女性がいて、「死を考えるバービー、老いて脚にセルライトができるバービー」を考え紙に描いていました。

この女性が定番バービーの持ち主であるグロリアです。(グロリアの名前は劇中ではわからず後から調べたらそのような設定でした)

仕事も子育ても上手く行かなくてちょっと憂鬱になりながら書いたこのバービーの絵がバービーランドの定番バービーに影響を及ぼしていたことがわかります。

 

サーシャに打ちのめされた定番バービーはマテル社に見つかり連れていかれ、マテル社の重役(全員男)たちにバービーランドに帰れ(バービー人形のパッケージに入れ)と言われます。

(よく覚えてないんだけど、この帰り方をすると人間界のことを忘れ全て元通りになるんだっけ?)

バービーは躊躇いこれを拒否、ここからバービーがマテル社から逃走。持ち主のグロリアに保護され逃走します。

その後グロリアとサーシャと共にバービーは来た道を自分の脚で戻りバービーランドを目指していきます。

バービーが簡単に逃げられたのはマテル社の重役たちがかなり鈍臭いことが理由です。

会社からゲートを出るのに社員証を必死で探したり(バービーはゲートを飛び越えました)、バービーランドに行くために全員分のローラーブレードを探したり………

男社会ってめんどくさいねという風刺ですね。この部分は僕も面白い描写だと感じました。

 

バービーランドを目指す前にサーシャは「パパは置いていくの?」と言いますがグロリアは「パパなら大丈夫」、その後サーシャも「まあいいか」と。

パパは家でスペイン語の勉強中。。。見た感じ冴えないおじさんです。。。

 

というのが現実世界の流れなのですが、サーシャの名前以外にもたくさんの引用や映画のパロディが盛り込まれていました。

が、僕は映画に明るくないのでパロディ元はせいぜいマトリックスくらいしかわからず、そのマトリックスも聖書元ネタなので元ネタがマトリックスなのか聖書なのかもわからず……

マテル社からバービーが逃げる場面も何かの映画のパロディなんですけどサッパリわかりませんでした。日本ではあまりメジャーではない映画のパロディばかり、アメリカ人ならわかるのかな?

 

  • これはポリコレ違反では???

バービーランドに帰ると、一足先に帰った定番ケンが現実世界から男社会の良さを持ち帰って広めていて、バービーランドは一気に男社会に。

バービーたちは男社会に洗脳されバービーランドはケンダム(Kendom)へと変わってしまっていました。

ケンは現実世界を男が支配しているのは男社会(と馬)が鍵だと考えました。

馬???と映画を見ていた時にはピンと来ませんでしたが、ヨーロッパ人がアメリカ先住民に勝てた理由の1つに馬を持っていたからというのがあるそうです。

また、バービーランドで瞬く間に男社会が広まった理由についてグロリア(ヒスパニック系の人です)が、「天然痘に免疫がなかった先住民のよう」と発言するので馬の元ネタとも合致します。

(その後定番バービーがバービーランドを取り戻すべく立ち上がった時にサーシャが白人の救世主!とも言います)

……いやこれ余裕でポリコレ違反でしょ

思い返せば日本ではバービーが原爆を揶揄し炎上したことがありましたね。フェミニズム!ポリコレ万歳!!とか言っておいてこれか???と。

ただこの映画、蓋を開けてみるとポリコレ万歳とかそういう映画じゃなくてアメリカ風ブラックジョーク満載の映画だったんですよね。

アメリカ人って9.11すら笑いにするくらい不謹慎な人たちではあるので、ポリコレ万歳でなくてそういう人たちなら日本人も「ハワイを×××」みたいなジョークで返すのがよかったのかもしれませんね。

とは言えまたこのシーンはだいぶグロテスクに映ります。ヒスパニック系に言わせているので。でもこの映画はもしかしたら裏の裏の解釈があるかもしれないと思わせてくる……

 

 

  • ケンもケンでどこか浮かない顔……

男社会を広めたケンダムではバービーたちは大統領をやめて男たちに飲み物を配ったりしています。このほうが楽しい!と。

ケンダムは国境に壁の建設もしています。前アメリカ大統領が元ネタでしょうか。

バービーたちの家を奪いバービーの服を放り投げ、そしてバービーに一言、「これが楽しいか?」と。

ケンはこれまでバービーランドで感じていた疎外感を伝えたかったのでしょう。どこか浮かない顔です。

バービーランドもケンダムも変わらない、過激なフェミニズムも男社会も変わらない、そんなことを言いたいような。

 

  • マンスプレイニングせずにはいられない映画でマンスプレイニングを批判

行き場を失ったバービーとグロリアサーシャはヘンテコバービーの元に行きます。ヘンテコバービーの元には廃番になってしまったバービーやケンがいました。

シュガーダディケン」というオジサンのケン(シュガーダディパパ活で買う側の人のことを指します)、またイヤリングマジックケン(ネックレスのリングがコックリングの揶揄であると批判された)もいたり………

他にもテレビを背中につけたバービーとか胸がデカくなるスキッパーとか個性的すぎて廃番になった人形たちが登場します。

 

この後憲法改正国民投票があり、このままではバービーランドは完全にケンダムへと変わってしまいます。

そんな中でバービーは自分にはなんの取り柄もない賢くもない定番バービーなんだ…と酷く落ち込みます。(「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」と謎のナレーション付き)

しかしそんなバービーを立ち上がらせたのはバービーの持ち主、グロリアの現実世界の男社会における女性の生きづらさについての演説でした。

女でいるってホントに大変

常にステキじゃないといけない

お金は持つべき でもガツガツしちゃダメ

偉くなれ 偉ぶるな

母親業は楽しめ でも子供の自慢はダメ

キャリアは持て でも周りの世話もしろ

美しくいろ でもやりすぎるな

現実世界の男社会での女性の生きづらさを知って定番バービーは立ち上がり、洗脳されていない残りのバービーたちと共にケンに洗脳されたバービーたちの洗脳を解きにいきます。

 

その方法は「フォトショップのやり方がわからないのぉ〜」ゴッドファーザーについて教えて〜」「ゴルフのやり方を教えて〜」などと近づきケンにマンスプレイニングをさせる、

その隙に一緒にいるバービーを連れ出し先程のグロリアの演説を聞かせて洗脳を解く、というもの。

 

このシーン、ケンたちがマンスプレイニングするところが男あるあるすぎて面白いんですが、この映画もまた元ネタやパロディがいろいろあり解説したくなるというのがさらに笑いを誘います。

パロディに使われている映画が女性に人気のものより少し男臭い映画のほうが多いのでわざとなんじゃないかと思います。特に日本人ならある程度映画オタクじゃないと知らないかも。

家で男女でバービーを見た男たちは「これは2001年宇宙の旅のパロディで………このシーンはバービー人形のライバルの……」などとマンスプレイニングせずにはいられません

そして得意げにゴッドファーザーの解説をし始めるこのシーンで笑えると思います。

 

  • 脱洗脳なのか、洗脳なのか

ハイテンポで「目が覚めた!」という単語が飛び出し、次々と洗脳を解いていくこのシーンなんですが、これ、逆に洗脳しているように見えちゃいます。

グロリアの演説は「現実世界」の女性の生きづらさを表している名演説ではありますが、「映画の現実世界」ではそんな描写が全然ありませんでした。

確かにバービーはセクハラを受けているし、グロリアも秘書なのに受付扱いされていたりそんなに良い扱いではないのは確かです。

しかし映画の現実世界の女性が上記の演説のようなことを言われたりそういう扱いを受ける描写が全くないんです。

映画であればもう少しわかりやすく現実世界の女性が生きづらそうにしている描写があって然るべきではないかと。

現実世界の他の女性が男社会に不満を感じる…そんな描写が全くないので、男性視点からするとグロリアの演説がめちゃくちゃ唐突に感じます。

グロリアの夫はモラハラしそうに見えない優しそうな冴えないオッサンで台詞もなくて家に置いてけぼりなのに。

この場面については出来が悪い!!と評価しても良い気がしますが(実際そういう評価は男女双方から出ているらしい)、この映画は散々ダブルミーニングがされていたのでこの場面もそうじゃないかと思っています。

 

そもそも洗脳を解くためにケンに「教えて〜」と言わばニートラップを仕掛ける、というのはフェミニズム映画としてはしっくり来なくない?

この展開、もし昭和の日本人のオッサンが作ってたら炎上しそうじゃないですか?

この場面はマンスプレイニングを批判しつつも「こんなふうに男に取り入ろうとする女いるよね」と言っているような気がしてくる。

 

思い返すと"洗脳"とあるがケンがどんな方法で洗脳したのかは謎なんです。バービーたちは一部記憶喪失気味ではあるが自分の意思で大統領よりこっちのほうが楽しいとも言ってる。

だからバービー陣営のほうが逆に洗脳をしているように見えてしまいます。

 

やたらと「目が覚めた!」という単語が出てくるのも気になります。

「woke(目が覚めた)」とは人種差別や男女差別などの社会問題に高い関心がある人や状態を指すスラングでもあります。

ですが今は右派が左派に対して蔑称として使う場合がほとんどです。日本語にすれば"意識高い系"とかそんな感じです。

このことを映画製作陣が知らないわけがない。

 

「現実世界の女性差別の描写が不足」

「"ハニートラップ"という低俗な手法」

「やたらと目が覚めた!とハイテンポに洗脳が解除されていくが洗脳をされた描写はない」

 

やっぱり「woke」を皮肉的に使っているように見えます。少なくとも右派が見ればそう感じると思います。このシーンは本当にテコンダー朴を見ているようだった。

過激なフェミニストは男性の味方をする女性のことを男社会に洗脳されている!と言うこともありますし。

 

このシーンが本当に皮肉でないとするならちょっと描写不足だと思います。

で、思い出すのが映画の最初の方に「女性は感情的になりながらも論理的に話すことできる」とわざわざ言うシーンがあったことです。

台詞じゃなくてアクションで示すべきだと思うのですがそんな描写はなく口で言うだけ。そしてグロリアの演説も描写が不足していて台詞だけ。

フェミニズム映画ならもっと女性が迫害されている例を全面に出しても良かったのでは?と思わずにはいられません。

もしかして保守層や男性への配慮で削られてしまったシーンがあるのか?それとも本当にテコンダー朴なのか?

 

  • ケンの投票を妨害するバービー

そしてバービーたちはケンダムを設立する憲法改正を阻止すべくケンを投票所に来させないように動きます。

その方法は…バービーたちを巡ってケンとケンを争わせる!という方法。やっぱりハニトラじゃねえか!

バービーはケンと仲良くしながらも別のケンにもなびく素振りを見せる演技をしてケン同士で争わせることに成功します。

次の日、国民投票の日にケンたちは"戦争"をやります。戦争と言いますが特に兵器も使わなければ殴り合いもしません。普通の喧嘩です。まあ人形の世界ですし。

最終的にどちらがより優れた肉体美なのかを争っているようなルールでした。(このシーンあまりにもカオスでよくわからなかった、何か元ネタがあるのかもしれない)

そうこうしているうちにケンたちは投票時間が過ぎていることに気が付きます。

こうして無事にケンダムはバービーランドに戻りましためでたしめでたし……?でも定番バービー一人だけはちょっと浮かない顔です。

 

このシーン、国境に壁を作る人たちが選挙に負ける、アンフェアなやり方で………まさか大統領選挙のことなのか?と考えなくもないです。

メディアはトランプを締め出そうとしましたし、SNSが凍結されるなどアンフェアな部分はあったと感じますが………

まさか映画バービーでそんな社会風刺はさすがにないかな………と思うんですけど、「ケンの投票行動を妨害しよう!」という展開はしっくり来ず、こういう深読みをせざるを得ない。

 

それでもケン、そしてケンたちは自分たちを認めて欲しいと主張します。自分は恋人でもない何者でもない"バービー&"ケン……そんな悩みを定番バービーに打ち明けます。

定番バービーは「ケンはケン。そのままでいい。何者かの存在に依存しなくて良い」とケンに言います。

そしてケンはバービーにキスを……しようとしたところでバービーに「それは違うんじゃないかな」、と拒否。

ここでキスしてしまえば「バービーはバービー、ケンはケン」という一番のテーマが崩れてしまいますから。だからバービーは「嫌だ」ではなく「違う」と言ったんだと思います。

 

そしてバービーたちもケンたちを認め合うようになり一部は結ばれたようです(元ネタがわからないのでこのバービーとケンに恋人という設定があったのかどうかわからないけど)

あるケンは「自分も最高裁判事になりたい!」と主張しますがバービーは「いきなりはダメ、まずは地方裁判所から」と言います。

…なんだかこれもフェミニストへの風刺のように感じますね。

フェミニストは権力者の数を同数にしろと言いますが、下積みをきちんとしないで女性というだけで採用された能力の劣る人がなってしまうのはよくないことです。

ケンが最高裁判事になりたいと言ってもいきなりそのポストを用意しなかったのはこういう意味があったんじゃないかなと解釈します。

 

 

  • "善悪の区別"がつくようになったバービーは人間界へ

そうこうしているとマテル社の重役たちが現れます。こいつらこれまでずっと何してたんだ………とツッコむところ?

それに加えバービーが現実世界で「美しい」と言った老婆も登場します。

彼女はルース・ハンドラー、バービーの生みの親。乳がんで乳房の切除をしたり脱税、証券偽装で捕まったりした経験があります。

マテル社のCEOからは幽霊と言われますが、おそらくすでに亡くなっていることを指しているのでしょう。

バービーという名は自分の娘のバーバラからきているらしい。

人間は完璧じゃない、病気になるし間違いもするけど美しいよね、と定番バービーに言います。

乳がんの部分はまさにポリコレ的な話だけど脱税は笑うところか?)

そして定番バービーは創造主に導かれ人間界へ……

 

最後のエンディング、人間界へ来てしばらくした定番バービーはグロリアの運転する車に乗ってある場所へ行きます。

グロリアは頑張って!と送り出し、グロリアの夫から「Si se puede」と言われます。

これはスペイン語アメリカの農業の労働組合の標語で「やればできる」。言い出したのはメキシコ系アメリカ人の方。英語にすればYeswecanです。

(ちなみに夫のスペイン語の発言は字幕がありません、どういうことなんだ……)

サーシャからは「それは文化盗用」なんて言われるんですが、グロリアの夫は白人男性なのでメキシコ系アメリカ人の用いた標語を使うのは文化盗用って意味なんだと思います。

まあだからって深い意味はなく"現代風なツッコミ"でしょう。

そんな親子漫才を受けながら定番バービーはその場所の受付に行き、こう言います。

「バーバラ・ハンドラーです。婦人科を受診しに来ました!」

 

こうして映画バービーは幕を閉じます。

最後の人間界へ行くところは失楽園が元ネタです。まあ洋画ではよくある定番ネタですね。

ただちょっと違うのはバービーは人間界へ自分の意思で人間界へ行くことになっているところ。

定番バービーは「知恵の実を食べ善悪の区別がつくようになったから」人間界へ行くことを決めた、と思うことにします。

ケンたちを投票に来させないようにしたこと、ケンが唆されて投票をすっぽかしたとは言え、それはアンフェアなやり方でした。

国民投票が終わってみんなが喜ぶ中、定番バービーだけはちょっと浮かない顔をしていたのは悪いことをしたと思ったからでしょう。

(この映画は一連の行為を全肯定していない、だからこそ途中のケンの洗脳を解くシーンも全肯定しているように見えないんですよね)

知恵の実に相当するものが何かはわかりませんが、この状態ではもうバービーランドにはいられないってことですね。

そして元々「性器がない」はずのバービーが婦人科に来たということは性器を持つ人間になったという意味でしょう。

バービーではなくバーバラ・ハンドラーと名乗ったのもバービーではなくなったことを示していると思います。

監督はこのシーンに対して「思春期、成長期には自分の体が嫌いになるかもしれないけど女性なら普通のことだよ」と言っているので生理関連かなと思いましたが、

頑張って!やればできる!と送り出されているのでブライダルチェックのような気もします。

いずれにしても失楽園では"苦しみながら子供を産む罰"を与えられるので」妊娠の隠喩であると思います。

 

  • 冒頭の赤ちゃん人形の破壊からエンディングの婦人科へ

映画バービーは赤ちゃんの人形を破壊するところから始まり、婦人科を受診するところで終わります。

赤ちゃんの人形を破壊しバービーで遊び、そんな子供も大人になって赤ちゃんを産む……そんな感じにも見えます。

ただどうもフェミニストを見ているとバービーが妊娠した説をとにかく否定したがる人が多いように思います。

"妊娠した"かはともかく(僕もあの段階ではしていないと思う)、"妊娠し得る体になった"と受け取るのは元ネタの失楽園のストーリーからも自然ですが。

監督がいくら妊娠と直接言わなくても失楽園の内容からそう捉えられることをわかっていないはずがないんです。

この映画がフェミニズムに対しても挑戦的な立場をとっているのだとしたら、冒頭の赤ちゃん人形の破壊とラストシーンは反出生主義への批判にも見えます。

冒頭のバービーランドでいきなり廃番になった妊婦のバービーを紹介するのはそういう意図もあったのでは。

だから「アンチフェミニズム映画だった」「アメリカの保守層も泣いた」わけですね。映画を見ると解釈次第でそうなるのがよくわかります。

 

 

  • ジニックス的にはアンチポリコレ映画

冷やかしで見に行った映画バービーですが、ホント考察すればするほど沼にハマっていってしまいます。

どこからどうみてもフェミニズム万歳!ポリコレ万歳!みたいな顔してるじゃないですかこの映画は。

めちゃくちゃ説教臭くフェミニズムの大切さを言ってきそうじゃん。

それなのに蓋を開けてみれば昔のクレヨンしんちゃん、テコンダー朴、サウスパーク……そんな例え方をされるものとは驚きでした。

素でやってる説もありますが、工事現場のシーンなんてアンチフェミニズムを知らなければ作れないでしょ。

まさかそれすらも皮肉でアンチフェミニズムがバカにされているのか?

あらゆるシーンで複数の解釈ができてしまう。少なくとも僕のような人が見たらひたすら現代のフェミニズムを皮肉ってバカにしているように見えます。

でもそのぶん僕のような人だと見逃してしまう描写が多数ありそうなんですよね。アンチフェミニズムが痛烈に批判されている描写が。

ホント見たいものを見せてくる、怖い映画です。

 

アンチフェミニズムというよりはアンチポリコレ色が強いかなと思います、その理由は廃番になったバービーがやたらと登場するところです。

廃番になったのは人気がなかったからという理由のバービーもいますが、妊婦のバービーは未成年の妊娠を増長させるとして廃番になったそうです。

昨今ポリコレ配慮によって削除改変されることもしばしば……でもそこまでしなくても良くない?というのがマテル社の主張だったりして。

「脱税しちゃったけど人間は美しい」というのも罪を犯した人をすぐ社会的に抹殺するのは良くないという意味にも見えます。

数々のブラックジョークもポリコレへの挑戦的な意味もなくもないような?

監督のインタビューとかいろいろ見てるんですけどホントか?みたいなことも言っていて何も信用できない。

他にもいろいろ気になることはあったけどもう書ききれないし覚えていられない……もう一度観に行こうかな。

映画バービーがまさかこんな映画だったなんて!ととてつもない衝撃を受けました。

 

 

  • 映画の感想

ひたすら考察をしてしまいましたが、映画自体も良かったんじゃないかなと。

「"バービー&"ケン」という扱われ方とアイデンティティに悩むケン、ケンの心の叫びの歌は素直に共感できる人が多いと思います。

また"定番バービー"だからこその自分には何もないという悩み。「定番(stereotype)バービー」という呼称に監督がこだわった意味がわかります。

そして「綺麗になれなくても、憧れの職業につけなくても、母親になってもならなくても、それでもいいんだよ」と、

こんな"お決まりの展開"ですが、バービーでやるからこその意味の深さを感じられると思います。

 

ただやっぱりケンダムからバービーランドを取り戻す展開は、単なる描写不足のような展開に見えてしまいます。

裏の裏があるのかそれとも描写不足なのか…

それとも文化圏の違いからイマイチ理解できていないのか。

 

 

  • 日本でバービーがヒットしない理由

なんか原爆ネットミームのせいとか、フェミニズムが遅れているからだとか言われていますが、そんなことは関係ありません。見ればわかる。

まずバービーの人気がそれほどないこと、日本ではリカちゃん人形ですから。

それからマニアックなパロディやアメリカ的なブラックジョークが多くてどこで笑えばいいのかわかりにくいこと。

これじゃあマンスプレイニング好きのオタクにしか刺さらないよ、僕は何回バービーの元ネタ考察を調べたりしたことか(笑)

字幕や吹き替えでは正確なニュアンスを伝えきれないというのもあります。コメディ映画にとって言語の違いは一番の障壁です。

 

  • ラストシーンは日本人向けではない気がする

フェミニストがバービー妊娠説を強く否定するのは本当のところはこれが理由なんじゃないかとも思います。

「最後にバービーがバービーでなくなるという展開」「失楽園が子供から大人になることを示しているする説」「監督のラストシーンに対する発言」を考えると、

「バービー人形で遊んだ子供もバービーを卒業して大人になる時が来る」

というストーリーにも見えます。だからバービー役もケン役も設定年齢からかなり上の役者が演じているんです。

日本人の感覚だとそれはちょっと違うような気がしませんか?

バービーランドは理想郷でいてほしいし、バービーにはいつまででもバービーでいてほしいし、大人がバービーで遊んだっていいじゃない。

日本人の考えるバービーのラストは、

何人かのケンが説得でバービー側に寝返り正当な投票でバービーが選挙に勝ち、

それでもケンの意見を聞き入れお互い仲良くバービーランドで暮らし、

後日談でマテル社の重役に女性が配置され、

バービーの持ち主親子が定番バービー人形を家に飾って人形がウインク

これだと思います。

でもこの映画は聖書を元にした洋画、バービーランドはディストピアだし、バービーはバービーを卒業して人間になるし、現実世界の男社会がどうなったのかどうかもわからない。。。

ハッピーエンドとは違います。だから口コミでも広まらない。

バービーが妊娠をする、ということを受け入れられない感覚もわからなくもないんです。僕もバービーはバービーのままでいてほしい。

 

ドラクエ5の世界は実在していてほしいじゃないですか。でもこの映画は丁寧で感動できる「ユアストーリー」でした。

 

ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダムの話

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ブレスオブザワイルドから6年。

正直たかが続編に6年………?と思っていました。

甘かったですね。たかが続編なんてもんじゃないです。とんでもないゲームです。

ゼルダの伝説=自由というイメージすらできてしまった人も多いのでは?

ブレスオブザワイルドを正当に、グッと進化させておりますよこれは……

 

ブレスオブザワイルドの感想ブログはコチラ。

ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドの話 - じにつくす’s blog

6年も前なので読み返すと懐かしい………

 

ブレスオブザワイルドが"自然を利用して冒険する"ゲームならば、ティアーズオブザキングダムは"テクノロジーを駆使して冒険する"ゲームですね。

これは僕が最初に乗り物を組み立ててはしゃいでるところです。ゲームを進めていくと本当にいろいろ作れるのですごい。

車や飛行機を作ったり、ロケットで一気に移動したり、バネで大ジャンプしたり、ビームや火炎放射器で敵と戦ったり。

あの自由度が高くて何でもできたブレスオブザワイルドを軽々超えてくるなんて。

本当に何でもできちゃいます!このゲームにできないことがあれば教えてほしいです!

 

ブレスオブザワイルドをやった時も今までのゼルダの全てを継承してる!とはしゃぎましたけど今回はそれを超えてるんです。

ブレスオブザワイルドは甘かった!!?

まず"空島"、"ダイビング"って聞いてスカイウォードソードを思い出しましたよね。

そういえばダイビングはブレスオブザワイルドではできなかったなと。でもティアーズオブザキングダムではダイビングができるし空を自由に飛び回ることだって出来ちゃうし空島を冒険できるんです。

最初は空島からスタートするので前作プレイ済の人も新しい冒険にワクワクすること間違いなし。

f:id:beatblues:20230623235902j:image始まりの空島、デザインが綺麗です。雲が下にある表現もすごくいいですね。

そしてスカイダイビングでシームレスで地上へ。これがスカイウォードソードのグレードアップ版!って感じでたまらない。ここは開発チームもこだわったところらしいですね。

 

地上に降りると地上絵を見つけていくことになりますが、上空から確認して謎解くというギミックもゲーム性に合致した面白いギミックだなと思いました。

元々ブレワイではバグ技を使わない限り上空からの景色を眺めることってなかなかできなかったのもあって、広大なオープンワールドゲームなのにもったいないなと思っていたし、今作で誰でも簡単に上空からの景色を楽しめるようになったのも良い点ですね。

f:id:beatblues:20230624194840j:imageこれはブレワイの空、めちゃくちゃいい景色なのにバグ技しないと見れないの、もったいない!

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これはティアキンでバグ技せずに見れる空。こうしてみるとブレワイの空が寂しく感じてしまいますね。ティアキンのパワーアップを実感します。

 

  • 最初にヘブラ山へ行って正解だった

このゲーム、明確な順番は無く自由に攻略できるのですが、まずはじめにヘブラ山地方上空ののダンジョンへ誘導されますよね。でも寒さ対策が必要なので結構タフなエリアです。

そこに最初に誘導するのはどうしてなんだろうと思いましたが、ヘブラ山の頂上から空島へそのまま登っていくシナリオを見てここへ一番に来てほしい理由がわかりました。

冒険の最初は電池不足で空を本当に自由に飛び回ることは難しいので、一つ一つ足場を渡っていくんですけど、一つまた一つと登るたびにヘブラ山とハイラルの大地がどんどん遠く小さくなるですよ。

これを見せたかったんだなと。一歩一歩空へ登っていって地上がどんどん離れて………演出としては完璧でしたよね。一つ一つ登るたびに新しい冒険にドキドキワクワクが止まりませんでした。

 

  • ダンジョンがブレワイからパワーアップしてる

と思う。風の神殿は船の形をしたダンジョンということでまたまたスカウォの砂上船を思い出しました。

砂上船と同じく船の形なのでいろんな部屋にいかにして入っていくか考えなきゃいけなくて意外とややこしい。しかも解法は1つじゃないのでより難しいと思いました。

あっちゃこっちゃ行きながら何とかクリアしました。ブレワイのダンジョンは物足りなさもありましたが今作のダンジョンは過去作と比べても遜色ないのでは?

 

次に行ったのはデスマウンテン。今作ではデスマウンテンは洞窟内以外は耐火装備が不要になりました。もしかして前作で耐火薬をたくさん飲んでゴロンシティに行くの難しい!という声が多かったのかな?

前作ではちょこっとしかなかったトロッコがめちゃくちゃ増えました。トロッコに乗りながら敵と戦ったり、的あてをしたり。洞窟の中にもたくさん線路があるので楽しい。

これはトロッコ繋ぎ合わせて遊ぶ僕。

なんてことを考えながらデスマウンテンに登ったら火口から地底にダイビング!!デスマウンテンの高さから地底の一番深いところにダイビングするのでこれもまたすごい演出でした。

空の次は地底にダンジョン、地底に降りると炎の神殿が。場所といい塔のような構造といい時のオカリナを思い出す塔ダンジョンでした。

中身はトロッコギミック盛りだくさんの全然違うダンジョンですけどね。ポイントを切り替えたり線路を付け替えたり、新鮮なダンジョンでもあります。

 

その次はラネール地方へ。魚の島のギミックは最初なかなか気づけずウロウロしておりました。

滝登りで空へ行く、というのも面白かった。

ヘブラ山のように高い山から空まで歩いて登っていく、ゾナウギアを使って飛んで行く、落下物にモドレコを使う、そして滝登りで登っていく……空への行き方もいくつもの方法が用意されていてすごい!

水の神殿は他のダンジョンと違って全体が確認しやすいので簡単だったかも。ゼルダの水の神殿なのに一番簡単とは……

ボス戦も重力が弱くていつでもバレットタイムになれるので弓ですぐ攻撃すれば簡単に倒せましたし。最初この仕様に気づきませんでしたけど……

地底で再戦するときは重力が普通なのでバレットタイムできず地味に苦戦してしまいました。このボス、スプラトゥーンやんけ!と誰もがなる。

寒さ対策や炎対策も不要なので難易度的には一番最初に誘導したほうがいいのでは……?という気もしました。

でもやっぱヘブラ山登山からの天空の船へ、という演出は最初に体験してもらいたい!というのもわかる。

 

  • ミラーシールド復活!

ミラーシールドや!!!

まあ厳密にはミラーシールドではないんですが………ゲルド地方に行くと鏡を使ったギミックが登場。風のタクト以来の復活をはたして感動です。

ブレワイブログで最後に「ミラーシールドを復活させろ!」と書いてたくらいには好きだったので………。

ちなみに新アイテム輝きの実を利用しても光のギミックを起動することができます。

ムジュラの仮面みたい!輝きの実は過去作でいうところの「デクの実+光の矢」ような感じですね。デクの実と同じく使ってみるとめちゃくちゃ強い。こんなところにも「ブレワイには無かった過去作ゼルダのギミックの復活」があるなんて。

他にも氷の矢を水面に打つと氷の足場ができる、というのが復活していました。懐かしい。

風の神殿は空、炎の神殿は地底、水の神殿は空だったのでゲルド地方のダンジョンは地底かな?とか思ってたらまさかの地上!

砂漠で広大なフィールドが余ってるからこそ地上に新しいダンジョンを作れたってわけですね。続編なのに新しい驚きがたくさん……

 

  • 登場人物との関わりが多くて孤独感が無い

ブレワイはちょっと孤独感のあるゲームでしたが、ティアキンはダンジョンを仲間と協力するゲームなのでちょこっと賑やかに感じました。

それから街のNPCとの会話もバリエーション豊富なような?ミニチャレンジでもブレワイより人との関わりが多くなった気がします。NPCと一緒に魔物のアジトで戦ったり。

ハテノ村では学校があったり村長選があったり、イチカラ村ではエノキダさんが村を発展させていたり、エノキダ工務店の人たちが鳥望台の建設をしていたり、たくさんのキャラクターとの交流が楽しめます。
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イーガ団の変装をすることでイーガ団と会話できるのも面白いです。イーガ団の変装をして話しかけるとセリフが変化する人もたくさんいます。

他にもちょこちょこ反応が変わる小ネタがたくさんあるみたい。こういうところはムジュラの仮面っぽさも感じました。

また「もう疲れちゃって 全然動けなくてェ」でお馴染みのコログ運びもこのゲームを賑やかにしてくれていると思います。

ネット上ではコログを使った遊びがたくさん投稿されててSNS映え向きですね。僕も何かやろうと思いましたけどセンスが無さすぎて絶望しました。

他にもカバンダの看板立てイベントもみんないろいろ面白いことしてて羨ましいなと……

 

  • 敵が強い

ブレワイでも敵が強いと思いましたけど今回はさらに強くなったような………僕はブレワイでシステムに慣れていたから良かったですけどそうでない人はかなり苦戦しそう。

今回はリモコン爆弾がないのもしんどい理由かもしれません、爆弾は代わりに爆弾花が復活!爆弾矢も爆弾花と飛ばす形に。魔法の矢もそれぞれ対応する木の実やチュチュゼリーを使うように。

これにより矢が本当にすぐなくなる!前作よりは補給ポイントは多いと思いますが本当にすぐなくなりそうになる!ゲームを進めるとライネル等を倒して大量ゲットできるようになりますが、序盤は本当にすぐ無くなりました。

今回はいろいろな道具が使えるのでそれを使って戦闘を有利に進めよう!というコンセプトでしょうね。ネットで調べるといろいろな自作兵器がでてきます。

あとたまに現れる瘴気魔とかいうどう見ても「風のタクトのフロアマスター」みたいなやつの怖さ……前作のガーディアンを超えるトラウマ。風のタクトでも怖かったのに、自分が小学生の頃にこれ体験してたら泣いてた気がする。

これを倒す方法がわからず「とりあえず闇属性っぽいし光の矢でも打ち込んでみるか!!」と輝きの実を試してみたところで輝きの実の仕様と強さに気づきましたね………

各ダンジョンのボス戦はブレスオブザワイルドより全体的にパワーアップした気がします。難易度が上がったというよりは、より豪華な雰囲気になったという感じでしょうか。

ブレワイのボス、カースガノンはまあ適当に攻撃を当てれば倒せる、という淡白なボスでしたが、今回のボスは行動パターンをしっかり見て適切なアイテムを組み合わせて戦う感じになりました。ダンジョンと同じようにこれまでのゼルダシリーズのボス戦と同じ感じです。

それでもアイテム次第ではいろいろな戦法が考えられるところが今作の面白いところですね。

 

  • フィローネ地方にメインチャレンジが!

ブレワイではメインチャレンジが無くてほとんどクリア後に訪れたフィローネ地方ですが、今回はちゃんとメインチャレンジが用意されていました。

ブレワイではあまりちゃんと冒険していなくて地形を覚えていないので意外と迷ったりしました………

ブレワイで謎の遺跡群がありましたがこの遺跡がゾナウの遺跡だった、という展開。なるほどね。

地上で謎を解き空に行きそして空から地底へと忙しい。

 

  • 地上絵探しと空島探検

ダンジョンも攻略しつつ地上絵のイベントもこなしていきました。地上絵のイベントは一応順番通りにやりました。これ実際順番通りじゃないとシナリオわけわからなくなりそう………

地上絵の場所もほとんどがブレワイではシナリオどころかミニチャレンジにも全く関係ない場所で、人によっては行ったことも無い?ような場所にあるのが良かったです。僕も行ったことのない場所がありました。

地上絵の探し方は付近の上空の空島から見下ろして…というふうにやっていきました。このほうが空島探検もまんべんなく行えますし。

地上絵でここが泪の場所だ!と思ってダイビングしたらコログの岩でしたwってことがあって任天堂くんなかなか汚いことをするなと思ったり………

空島はやっぱ雰囲気良いですね。違うゲームのような景色で。

f:id:beatblues:20230624234338j:imageこれはティアーズオブザキングダムで一番高い空島、大勇を試す島を自力で登っているところ。

ここのAM3:30頃からの日の出は素晴らしい表現力です。何度見ても飽きない。雲と海が下にあって海面の光の表現も神です。さすがマリオサンシャインで水の表現を極めた任天堂さん。

 

マスターソードはやっぱり森にあるのかな?と思ったら違った!!まさかタイトル画面に出てきていた龍がカギになっていたなんて………f:id:beatblues:20230624235231j:image実はこのゲームを始めて一番最初に撮ったスクショがこれです。見慣れない新しい龍がいる!!!って……最初から実はいたんですよという……この辺の演出もすごくよかったです。感動しちゃった。

メインチャレンジを全てクリアしたのでいざガノン戦へ。

ガノン戦も他のボス同様ブレワイからパワーアップしていました。"ガノン"戦と言うと変かも、正確には"ガノンドロフ"戦ですね。

トワイライトプリンセス以来の久しぶりに喋るガノンドロフとの熱い戦い。いろいろな攻撃パターンも強かったんですが、瘴気ダメージを解消する薬を持っていかなかったのでもうヘロヘロになりながらでした……

ラストバトルは予想通りの空中戦、やっぱティアーズオブザキングダムが推している要素でしたからね。

 

  • クリア後、残りの探索

エンディングも見たので残りの探索。地底探索はメインチャレンジのコーガ様イベントはこなしていましたが他はほとんどスルーしていました。

途中まで地底と地上の関係に気づかなくて結構苦戦していました。地上の水場が行き止まり、山は谷に、谷は山に、というのを理解したのが結構後になってから………後からイーガ団の拠点にヒントがあることを知りました。

ここでようやく?ゾナウギアのバッテリーを拡張しました、バッテリー拡張するのすっかり忘れていました。

バッテリーを拡張したらホバーバイクで地底探索も楽々。前作で使えた高速移動バグが使えなくて探索が大変だったんですけどこれならそれほど苦にならず探索できますね。

そんなこんなで地底探索を終えて地上の祠探索へ。今回の祠は洞窟の中にあったりしてなかなか見つけるのが大変でした。センサーが反応するのに祠が見つからない!ってことが多発。

それでも地底の破魔の根の場所に地上の祠があるのでその関係性を利用すれば前作より見つけるのは簡単かもしれない?洞窟内の祠は桜の木にお供えをすることで洞窟の場所がわかりますし。

祠の中もブレワイからさらにパワーアップしたんじゃないかな。なかなか一筋縄じゃいかない。正規の方法なのか邪道なのかすらわからずクリアした祠もたくさんありました。

この祠クリアしたら終わるか→30分くらいかかった………がよくある。

迷路の祠に行ったら地上の構造はブレワイと全く同じなので答えを完全に暗記していたせいで味気なかったwですが、上空にも迷路があって飛びながら迷路を解くなんてまた面白いなと思いました。

 

祠も終わりミニチャレンジもだいたい攻略が済んできたところで今作の目玉であるクラフトをし始めました。

ですが、し始めたはいいものの全くセンスがない!!ネットではいろんな乗り物とかロボットとか作ってる人がいてすごいなぁと思いつつ、自分ではしょぼいものしか作れない。

なんかこの感覚前にもあったなぁと思ったらあつまれ!どうぶつの森だ………みんなすごい島を作ってるのに自分は雑多なしょぼい島しか作れなかったやつだ………

面白い兵器や乗り物を作りたかったのですがなかなかうまく行きませんね。

中にはトロッコを改造して汽車を作って大地の汽笛のようなことをしたり、船を改造して赤獅子のようにしたりしてる人がいて、本当何でもありで楽しそう。

また二足歩行ロボットを作ったりブループリントの挙動を利用して合体ロボットを作ったりとか、海外勢がスターウォーズの戦闘機を作っていたりもしました。なかなかハイクオリティですごかったです。

しょーもない乗り物……

大砲の爆風で空を飛ぶ乗り物、やっぱ空は綺麗ですね。

あと杭に攻撃をした時に鳴る音が杭の埋め込み具合によって音程が変わる、という情報を見て嵐の歌を作りました。

まあこの仕組みはパクリなんですけどね……

杭を最大まで伸ばしたらド、杭を一番押し込んだらラ♭が出ます。杭を繋いだらその分音程も低くなります。杭を2個繋いで最大まで伸ばすと低いレ、2個繋いで一番押し込むとシ♭という具合に………

杭1本の一番高い音がド、杭2本の一番低い音がシ♭……とするとシが出せない!!という問題に直面しました。というわけでシの音を使わない嵐の歌です。

あとから知りましたが杭を2本くっつけて2本とも地面に押し込むことでシの音も出せるみたいです。

あと今回はリンクの自宅を部屋を組み合わせて作る!ということもできます。f:id:beatblues:20230625045701j:image
f:id:beatblues:20230625045718j:imageセンス無さすぎて部屋を縦にくっつけただけのやつを作りました。めちゃくちゃ高くできるのかな?と思いましたが最大12階建てらしい………今回の自分の家には武器を複数飾れるので貴重な剣等を飾っています。

他にもNPCを変なところに連れ回したり、魔物を華麗に倒したり、いろんなことができるゲームです。ゼルダ姫に変装したイーガ団と写真を撮ったりf:id:beatblues:20230625104308j:image

このゲームで出来ないことはもうほとんどありません。できないことと言えば水中を自由に泳ぐことくらいですね。

でもウインドボムやBTBができないのはちょっと寂しいな。ブレワイならウインドボムでそこに行けるのに………みたいなことを思ってしまう。

でもウインドボムが発見されるまで馬で移動するのが早いゲームでしたしビタロックは武器の耐久を消費しちゃうしで、元々ブレワイは移動がかなりダル〜いゲームだった気がします。ブログでも移動がダルいって書いてたし。

それを思うといろいろな乗り物をパパっと作って移動できる今作は移動のダルさは改善されたのかもしれない。

 

  • 気になること

ある程度遊びましたが気になることがあります。

そうですね、カッシーワが出てきません。

ブレスオブザワイルドでは祠チャレンジでヒントをくれたり、記憶を蘇らせてもらったり、結構重要なNPCとして登場したキャラクターです。

ほとんどのキャラクターが続投しているのに出てこないのは不自然………ということはDLCで登場するのでしょうか。出てきてほしいな。

 

 

ポケモンSVの話

久しぶりにポケモンの話です。昔は熱心にブログに書いてましたが。f:id:beatblues:20230106225441j:image

ポケモンSV、面白……くはないですね。いや世界観やストーリーは面白いのですが。令和の時代にあってはならないクソゲーです。

みなさんも同じ思いだと思いますが、ゲームフリーク任天堂に土下座してなんとかしてもらって欲しいです。

バージョンはスカーレットを選びました。ダイワスカーレットが好きなので。

特にこだわりの無い人は絶対にスカーレットじゃなくてウオッカを選ぶべきです。麻痺眠り無効のミライドンのが2億倍使い勝手が良いです。

 

そんなわけで(?)久しぶりにポケモンの育成とバトルをやりました。

まともにポケモンバトルをやるのはXYぶり?かもしれません。育てるのはどのバージョンでもやってましたけど。育ててバトルタワーだけやって満足してました。

今作にはバトルタワーが無い(令和の時代にバトル施設が退化するゲーム、ヤバいです)ので対人戦もちょろっとやったというわけです。

まあ20回しか対戦していないし辛うじて勝率5割を超えた程度なのでランクもショボいです。

以下久しぶりにポケモンバトルをした感想です。

 

まず一つがこれ。

あるんですけど覚えるポケモンたちがひたすら微妙です。いやオーロンゲとかイエッサンとかメジャーなポケモンいるけど!"違う"じゃん?

ルンパッパ、カポエラー、ガルーラ、ガオガエン、ゴリランダーといった時代を支えた歴戦の超ハイパーウルトラメガ最強ネコダマッシャーたちが不在です。

最後に真面目に対戦やってた時もメガカメックスを使うパーティで遊んでたりしました。こんなんゲームが違いすぎる。

 

 

というわけで猫騙しがないのでスーパーローリスクやん!

難しいですねポケモン………

 

  • 知識がないとコンボにボコボコにされる

気づいた時にはボコられてます。

テラスタイプでかわしてくるので本当に気持ちよく相手の術中にハマりまくりでした。

 

  • 持ち物悩む………

昔はオボンとかラムとか半減実を持たせていましたけど全然役に立たないなぁというのが感想でした。

そんな役に立たない実を持たせるくらいなら威力1.2倍アップの道具でも持たせたほうがいいなぁって感じがしてる。

タスキこだわり命の珠+1.2倍アップみたいな。

 

ちょこっとだけ育てた感想です。

  • サーフゴー

先程「XYではメガカメックスを使うパーティーを組んでた」と書きましたけど、全体攻撃が好きです。潮吹き濁流。

そんなわけで説明不要の全体攻撃マシーンです。

基本的にゴールドラッシュとシャドーボールで攻撃技が完結しているので残りは守るとこだわるならトリック?そうでないなら悪巧みや身代わり?よくわかりませんが。

めちゃくちゃゴリ押しするの楽しかったですね。

まあスカーフサーフゴーって強くない?と思いましたがこれ特に強くありませんでした………

なんかこう派手な割にエース格のポケモンじゃあないなぁみたいな感じでした。

 

実はダイヤモンドパールからずっと使ってるお気に入りのポケモンです。鮫肌を手に入れてから一気に環境ポケモンになりましたけど。

全体技が好きなので地震も好きです。地面テラスタル命の珠地震豪快で楽しい。

しかしガブリアスそこそこ使われてたっぽいですけど、絶対ショボいです。トップの人たちは絶対使いませんよこれ。しらんけど。

まず基本の火力がショボいのとあらゆる攻撃が大体等倍で入ります。厳しいと思います。トリックフラワーも等倍なんだもん。

 

ダブルバトル最強ポケモンサンダーみたいなポケモンを探して…………全然違うポケモンに。

低火力低耐久とまあまあ何がしたいのかよくわからないことになってしまった。追い風決まれば面白い……

ガブリアスと並べて放電地震だぁ!なんてやってました。弱い。

でも低耐久だけど地味に一撃で倒されなかったような気がする。そんなに高火力技を等倍で受けるタイプじゃないので。

ネズミざんで死にまくりました。

せめて挑発とか覚えてほしいなぁ……

 

  • イエッサンとグレンアルマ

全体技大好きマンとして見逃せないワイドフォースのロマン。

ただびっくりするレベルでワイドフォースの通りが悪い。まずヤミカラスマスカーニャサザンドラに通らないのでどーにもならん。なんやこれは。

ただ悪技の火力は低いのでやっていけなくもない、立ち回り難しいですね。

砕ける鎧弱点保険アシストパワーのコンボ!もしてみましたけど、こんなコンボ決まるわけがありませんでした。

イエッサン♀がトリックルームしてるの、どうなんだろうねゲーフリよ………

 

強いんだか弱いんだかよくわからない。貴重な威嚇持ち。地味に威嚇持ちも少なくないですか?今作………

飛行テラバーストつえええ!!ってなってた。飛行の攻撃範囲は魅力的。気分はGBAのギャラドス

でもテラスタル切ってるのすっかり忘れてお笑いになったこともありました………

凍える風使いとしても好きですけど、みんな追い風してきてそれどころでは無い感がすごかった。

 

  • パーモット

猫騙し!!!

猫騙しがしたいのと新ポケモン使いたかったのと電気タイプが好きだったのと………

再起の祈り、使い所わかりませんでした………上手い人のプレイングを見なくては……

地味に一致120技を2種類使えるのは嬉しいところ。しかも通り結構が良いタイプ。

 

  • シーズン2はどんなかんじ?

パラドックスポケモン解禁だそうで。

パラドックスポケモン、素早さがかなり高くて環境全然変わっちゃいそうですね。

ハバタクムウマとかテツノデリバードとか上から殴れるポケモンが増えたらマスカーニャとか動きにくくなるかな?

他にも素早さ110から130までいろんなポケモンがいてかなりカオス、しかもみんな素早さ種族値被ってないときてる………

電気タイプ好きとしても新しい電気タイプはいるにはいますが、

スナノケガワ→何にでも縛られてる………

テツノバンギラス→どう使うんだろ……

テツノハリテヤマ猫騙し!

そもそも物理電気タイプって一致技がショボいってのを背負ってしまってる、でんこうそうげき覚えてほしい。

回収率50%の有馬記念予想

………春競馬は収支プラスだったので通年回収率50%はおかしいです。何かの陰謀です。

秋競馬は馬券に税金かかって追加でお金取られてるんじゃないのか??キシダは増税をやめろ!!

以下、前情報を何も見ていない競馬歴一年のウマ娘オタクが思う有馬記念のポイントです。

 

中山2500mはクソコースなので東京2400mをサンデーディープで勝つ折り合い合戦を最優先にしている日本のジョッキーは下手。

外国人ジョッキーは道中のポジション取りを重視してくれる、と思います。

 

15番16番は無理。よっぽど強い馬でない限り消す!

13番14番はちょいちょい来る、11番12番が地味に来ないかもしれない。

 

  • 3歳馬を買え

今年は一番人気が負けまくりましたがこれはレベルが低いからです。

おそらく3歳のほうがレベルが高く、斤量も有利なので3歳は買います。

 

以下、有馬記念の予想です。


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◎タイトルホルダー
○イクイノックス
▲ジェラルディーナ
ジャスティンパレス
アカイイト
△ボルドグフーシュ
△ウインマイティー
△エフフォーリア
注ヴェラアズール
悩ブレークアップ
 
◎タイトルホルダー

競馬界のエースは俺だ(笑)

凱旋門賞で壊れていなければ………ということで。

ウマ娘オタクなので「勝ったのは13番ダイワスカーレットォォ!!」が思い浮かびました、外枠でもハナに行くタイプならば問題ないでしょう。

 

○イクイノックス

天才の一撃(笑)

レベルの高い3歳馬+外国人騎手。

距離適性がちょっとだけ不安、アーモンドアイになってしまうかもしれない。

 

▲ジェラルディーナ

中山阪神巧者+外国人。ただ馬のレベルが足りてないとは思う。

もっと人気薄なら行けると思いますがこの人気なら無駄にマークされちゃいそう。

 

ジャスティンパレス

3歳馬+外国人。菊花賞で馬群を縫う、コーナリング得意。

来日してから人気薄でも馬券に連れてきたマーカンド騎手の激走に期待したい。

 

アカイイト

頭はないと思いますが人気薄内枠追い込み牝馬。3着なら来そう。

 

△ボルドグフーシュ

3歳馬+内枠。外国人騎手なら○にしました。

来年で引退の福永騎手の有馬記念初制覇はドラマチックですが、これほど騎手が有馬記念で過去連対も無いというのは………

 

△ウインマイティー

3着なら来そうその2。

 

△エフフォーリア

正直買いにくいけど周りのレベルも高いとは言えないんですよね……

今までは人気していて閉じ込められていた部分もありますし、今回ならワンチャン。

ダミアンレーン騎手なら○にしました。

 

注ヴェラアズール

そもそも中山じゃブレークアップに負ける+外国人じゃない。

かなり買いにくい………迷いますね。ジャパンカップはムーア騎手の超絶神騎乗でしたし。

この馬で1コーナーでポジション取るために促し、そして完璧に折り合わせる、すごすぎる!

 

悩ブレークアップ

アルゼンチン共和国杯勝ち馬。アルゼンチン優勝…………

来たら買わなかったことを後悔しちゃうなぁ。

しかし大外枠………それにゴールドアクターよりも強いのかというと微妙ですよねぇ。

 

  • 消してる馬について

イズジョーノキセキ、さすがに距離も実力も厳しいと思う……でも内枠の岩田パパ……怖い。

アリストテレス、さすがに買える要素がない……。

ラストドラフト、知らない……。

ポタジェ、内枠なら買ったと思います。

ボッケリーニ、同じく。

ディープボンド、大外+川田騎手の距離適性✕

 

  • まとめ

古馬タイトルホルダーが逃げ切るか、3歳馬イクイノックス差し切るか。キタサンブラックが逃げ切るか、サトノダイヤモンドが差し切るか。

逃げてるのはドゥラメンテで差してくるのがキタサンブラックですが。

脚質的に共倒れする展開はないと信じたいな。

でもタイトルホルダーはパッとしてないしイクイノックスは距離アレだし………

カタールワールドカップの話 その1

ニンフィアが働く中ブログを書いております。

 

ベスト8が出揃いましたね。

今回のワールドカップは深夜帯のものは全然見ていないのです………年齢的にも夜が厳しい!!

(あとパルデア地方で忙しいのもある、完全にワールドカップと重なってしまった)

なので日本のいたグループEの話の書いていきます。ちょうど全チーム敗退したし笑

 

  • 日本

2年連続のベスト16という結果になりました。"また"ベスト16で敗退と言われるだけ進歩でしょう。まずはベスト16常連のメキシコのポジションへ…(メキシコの敗退は驚きでしたね)

ただメキシコもそうだったんだと思うんですけど今の段階では何回やってもベスト16で敗退しそうですね……グループリーグで手一杯ではやはり厳しい。

初戦のドイツ戦に全振り、あとは流れで、というプランは大正解でした。ワールドカップはこの戦略が大事。ドイツも見習うべきでしたね。

しかし、決勝トーナメントのPK戦前にキッカー決定に5秒間の沈黙なんて準備不足でしょう。ベスト8が目標なのにPK戦のことを考えていないなんて………ベスト8本当に目指してた???

そもそも終わるなりインタビューでPK事情をいきなりゲロってしまうのも情けないチームですね、そんなん勝てるわけがありません。

あとやりようがあったとすれば選手選考ですかね。明らかに球拾い要員みたいな選手を呼んでどうしたかったのか。

使う場面のわからない決まってないカードをサイドデッキに入れますか?入れませんよね。そりゃ勝てませんわ。

でもベスト8に進むにはこうやってあれやこれやでベスト16行きを繰り返していくしかないのでしょう。

まあ全体的に見れば「ようやっとる」と思いましたが、笑顔で会見してる監督に腹が立ったので喝だ!!目標未達なのに感動をありがとうで報酬を受け取るな!!

 

  • スペイン

コスタリカ戦見ていないんですけど、どうやって7点も取ったんですかね??結果的にここで稼いだ得失点差がグループEの行方を決定付けた結果に。

実は僕はスペインがグループリーグ敗退すると思ってたんですよね。いや、メンバーの名前見てると誰で点取るの?ってなりませんか??

それで攻めあぐねてコスタリカに負けてそのまま今大会のドイツのポジションへ……という予想。

結果は逆になりましたが、コスタリカの7得点はたまたまだったようで「誰で点取るの?」問題を抱えたままモロッコにPK戦のすえ敗退。

そういえばスペインも昔からPK下手くそでしたね……イングランドに負けたことがあるくらいですし。

スペインのPKキッカーの決め方も何だか挙手制の匂いがしましたけど「最初の3人のキッカーは私が決めた」とエンリケ監督が嘘くさい話をビシッとキメました。

やはりこうあるべきですよね監督って。いち選手がPKをどうやって決めたかをいきなりペラペラ喋る組織はあかんよ。

まあ、これでスペインは優勝した後はGL敗退ベスト16ベスト16と日本と変わらない戦績になってしまいました。

優勝した時はパスサッカーだったかもしれないけど実態はダブルボランチでガチガチに守りつつ後半からヘスス・ナバスジョレンテでハッスルしてプジョルがヘディング決めてウノゼロするサッカーですからね。

今回のメンバーにそういう選手がいるかというと………。

みーんなトリプルバトルカポエラーみたいな選手でした。カポエラーは最強ポケモンですけどカポエラーを6体並べても、ね。

でもちょっとタイプの違う選手って90分出場させてみたらイマイチだったりして本大会のメンバーに入れなかったりしそうで難しい……

 

  • ドイツ

まさかの2年連続グループリーグ敗退!!!いやぁあのドイツが4年前から大して学ばずに敗退するとはね……

日本相手に完全に舐めプをかましたことが全てでした。前回もやる気をちゃんと出さないまま敗退していきましたが治っていなかったようです。

日本の試合、直前の親善試合をほんの数分見ればクロッサーへの寄せが甘く権田のハイボール処理が怪しいことくらいすぐにわかるはずなのですが……

両ウイングは中央へドリブルしまくり、世界最高のサッカー選手ハヴァーツが巧みに日本のCBのマークを外す最高の動きをしてるのに中央へドリブルドリブル。思わず何してんねん!って言ってしまいました。

クロス主体で攻めて日本を追い詰めていったクロアチアとは対照的でしたね。

仕舞いにはギュンドアンも代えてしまい何がしたかったのかも謎です。温存?ここで?

運がなかったといえばそうかもしれませんが、舐めてましたよね?としか言いようがない試合でした。

ワールドカップは初戦が大事!!というのはドイツ自慢のデータにはなかったんでしょうか、「初戦勝ったもの同士で最終節を迎える場合その試合が談合試合になってしまう可能性がある」って。

スペインは最終節引き分け以上で突破、負けてもコスタリカがドイツに勝たなければ突破なのでそりゃあインテンシティ上がりません。日本に負けたりもしますよ。

そんなこんなで日本がスペインに逆転した時にドイツサポーターがコスタリカに負けてスペインも道連れにしろ!って言ってたのが面白かったです。

これでドイツは優勝のちグループリーグ2連続敗退とイタリアが辿ってきたような道に入ってしまっていますが、つまりもしかして次回は出場できないってことが……??

ただイタリアの場合国内リーグにも問題があって貧乏でしたからドイツの場合はそうはならない、かな??

 

どうしてスペインに7失点してしまったのかか…………見ておりませんがこの得失点差が致命傷となってしまいました。

日本にはしっかり勝ちましたがドイツに勝たなければならないというのは厳しかった……それでも一瞬リードをしてスペインとドイツ両方とも敗退か!?と見せ場を作りました。

最終節目まぐるしく順位が変わってて興奮しましたね。日本からすると負けでもいいスペインがやる気出すから余計なことするな!だったかもしれませんが。

初戦のボコボコにされたスペイン戦が全てですし、その試合を見ていないので感想としてもこんなところです………

 

  • 日本の総評

まあ今となっては後出しジャンケンですけど、僕はドイツとスペインどちらかは敗退すると思ってたんですよね。

ワールドカップはヨーロッパ2チームどちらかが格下に取りこぼして敗退することが多い気がします。

決勝トーナメントに備えて温存したい欲も出ますし、そもそもサッカーって格上と言えども勝ち切るのは難しいっていうスポーツですし。

そして取りこぼさなかった側は残り引き分けOKという試合が多くなり有利に大会を進め、取りこぼした側はそのままズルズル………という具合に。

あとはドイツもスペインも4年間で選手を入れ替えたとはいえ点取り屋はどちらの国にも不在というのもありますね。

なのにこう…「日本はスペインやドイツには勝てない!!」みたいな空気感や逆に「日本はスペインとドイツに勝った!!奇跡!!」みたいなのはちょっとね。そんなに無い確率ではないんじゃないかなぁと。

あとコスタリカ戦は引き分け狙いなのか勝ちに行くのか〜というような話がありましたけど、断言しますがあの状況なら引き分け狙い一択です。

引き分け狙いで腰が引けて…という話は別ですが、別に勝ちに行く必要は微塵もありませんでした。

スペインに引き分ける(しかも談合気味に)のとコスタリカに勝つのは、後者のほうが難しいです。もし前者のほうが難しいと思うならスペインを過大評価してるかコスタリカを過小評価してるかでしょう。

そういう意味でも国の名前だけでサッカーする人が多くないかなぁ?と思った次第です。

結果論ですけど、決勝トーナメントのスペインがそんなに強かったのか?というとなんとも微妙でしたよね。こんなスペインなら日本が勝つこともあるやろねって思ったでしょう。

めちゃくちゃ高い実力が無くても案外グループリーグは勝ち上がれる、対戦相手をリスペクトしてお利口さんにしていれば勝ち上がれる、ワールドカップのグループリーグはそんな大会だと思っています。

だからやっぱベスト16で満足してはダメです!案外ブラジルとかと一緒にならなければグループリーグなら日本は突破しますよ!!

 

日本は中南米のチームにはめちゃくちゃ弱い傾向にあるので(今回もコスタリカに負けてるし)

開始早々退場者が出てコロンビアに勝って突破したロシアワールドカップのほうが今回より奇跡だと思っています、マジで。

ウマ娘の話とお馬さんで負け続けてる話

みなさん、まだウマ娘やってますか?僕はちゃんとやってますよ。

もしかしたらちゃんとウマ娘にハマりだしたのは今年からかもしれません。去年の今頃はちょっと飽きてたりもしました。

ウマ娘に関してもニワカなのでアプリ実装後に発表された新ウマ娘のほうが愛着が湧いてしまうんだと思います……

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今年の上半期はどんどん新ウマ娘が発表されてワクワクしました。

ヤマニンゼファー、めちゃくちゃ良くないですか?

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もちろんシンボリクリスエスタニノギムレットも嬉しいのですが、これまで登場していないオーナーさんのお馬さんたちが追加されたのもよかったですね。 

 

ウマ娘もお馬さんも好きなのはゼンノロブロイだったりします。

有馬記念という歴史的にも賞金的にも最高峰のG1レースで18年間未だにレコードホルダーってちょっとカッコよくないですか?まあタップダンスシチーのお陰なんですけどね。

ゼンノロブロイが育成ウマ娘としてまだ実装されないのは他の対戦経験あるウマ娘の実装待ちなのでは!?なんて期待して待ってます。シンボリクリスエスは来たし!

 

 

さて、ウマ娘オタクとして競馬を見始めてからだいたい一年くらいになります。

ほとんどメインレースしか見ていませんでしたが春からはちょこちょこちゃんと見ています。そして桜花賞からギャンブルデビューをしました。

はじめは勝ったり負けたりを繰り返していましたが前回のブログ(宝塚記念)からほぼ全部負けてます。驚きです。

その分最近ウマ娘のガチャ運がかなり良いのでトントンだと思って精神を安定させております。

馬券成績をいくつか抜粋して書いていきます。

 

エフフォーリアを◎にして無事ハズレ。怪我の影響なのかそもそも走る気がないのか。

デアリングタクトに締め殺されてただ回ってきただけでした。

厳しいかもしれないけどデアリングタクトにはまた勝ってほしいです!!

 

止せばいいのにG2にも賭けるようになってしまいました。

ジャックドールを買わずにハズレ。馬鹿でした。まあパンサラッサが日和ったショボい逃げをしたことが全てです。

 

中京競馬場に行ってきました!競馬場デビューです。
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一部ではカルト的人気となっているメイケイエールに出会ってきました。

馬券はメイケイエールの単勝で勝ちました。1倍台なので全然儲かりませんでした………

高速馬場のお陰もあるけどめちゃくちゃ良いタイム。この時はすごい走りだと思ったんだけどなぁ。

 

デアリングタクト単勝勝負でハズレ。

………まあこれは仕方ない。ウマ娘オタクとしては単勝突っ込まないわけにはいきません。

ただちょっと負けっぷりは残念ですが、スプリンターズステークスもそうであったようにトラックバイアスが著しい気もします。

いくらなんでも内で決まり過ぎでは?

 

メイケイエールちゃん単勝でハズレ。

いくらなんでも外側きつすぎる。ハイペースすぎてバテたのかもしれない………

次走、香港スプリントに出たいそうですが出られるのでしょうか。現状適性が狭すぎて出れるレースが限られてしまいますね。

高松宮記念まで全盛期でいてくれ〜。

 

ジャスティンカフェを買ってなくてハズレ。福永騎手と相性が悪いです。

ローズステークスではエリカヴィータ軸にしたら見事に後方待機をされてしまいましたし……

 

人気決着で無事トリガミ

一番人気はまた勝てず。ただやはり阪神2000mという小回り坂ありのコースでは先行できるスタニングローズに利があったということかもしれませんね。

スターズオンアースは出遅れはしましたけどこのコースではそれが致命的。三冠の難しさを感じました。

スターズオンアースは結構いい走りをしていたのでジャパンカップ面白くなりそうだなと思ってたら怪我で残念………

骨折経験もあるだけに今後復活できるか心配です。

 

ずっとアスクビクターモア軸で買うつもりだったのに「ウマ娘オタクがディープ産駒を買うな!キタサンブラック産駒を買え!!」という悪魔のささやきが聞こえました。

しかしセイウンハーデスがあんなに暴走するとは………スローペースの予想だったんだけどなぁ。

あのハイペースではガイアフォースには距離が長かったかしら……血統的にはレイパパレみたいな感じですし大阪杯目指して頑張って欲しいな。

アスクビクターモアはレコード勝ちとなかなか強いなと見直しました。結果的には田辺騎手の先行内ラチスタイルも手が合っていたんだと思います。

来年から京都に変わってしまいますが阪神の長距離は本当に強い馬しか勝てないサバイバルレースという感じで面白かったです。

関係者からすれば過酷なので出したくないというのもわかります。。。

 

  • 今年一番人気が勝てていない………

ここまでセントウルステークス以外全敗です。ヤバすぎです。だいたい一番人気が飛んで馬券が外れているような気もします………

特に今年のG1の一番人気は連対も1度だけ、複勝も一度だけであとは全部馬券外という結果に。

まあ理由はいろいろあるんでしょうけどやっぱり実力が拮抗しているからかな?一番人気になってマークされても勝ち切るだけの力が無い、日本ダービーのダノンベルーガがそうでした。

ディープインパクトという大種牡馬が晩年でエピファネイア等の新興勢力がいてちょうど過渡期って感じがします。

以前の一番人気の連敗記録は2007年、ウオッカダイワスカーレットの世代だそうですね。サンデーサイレンス時代が終わった年かな。

現在まだディープ産駒はいますけど今も似たような感じなのかなぁと思ったり。

 

そんなわけ(?)で次のG1、天皇賞秋の予想です。

 

◎シャフリヤール

○イクイノックス

▲ジオグリフ

△ジャックドール

 

はい、特に面白さもないです。ただ実績順に並べています。

天皇賞秋はオッズがそこそこ割れていてどの馬をマークするとか無さそうなので秋華賞と同じく人気決着になると思っています。

波乱になる時は大抵圧倒的支持を受けてる馬がいることのほうが多いですから。

印の理由を書いていきます。

 

◎シャフリヤール

ダービーとドバイシーマクラシック、実績は最上位。クラシックでダービーだけ勝った馬にしては成績の安定感も非常に良いです。

なぜか高低差400mあるアスコットに遊びに行ってましたが間隔も空いているので大丈夫でしょう。

懸念点は斤量58キロと本命はジャパンカップというところ。

(あと土曜日に人気馬を飛ばしまくった時差ボケでもしてそうなクリスチャン・デムーロさん………)

まあそれでも実績とコース適性は抜けていると思う……

 

○イクイノックス

皐月賞2着ダービー2着。あと一歩でしたがいい走り。東京2000mは得意そう。斤量も有利。

ただ怪我明けなところやそもそも馬体が未完成な雰囲気とかこの馬もジャパンカップ狙ってるんじゃないかという不安点はいろいろ……

でもルメールさんがG1で人気馬に乗るなら自動的に買え!ですからね。

 

▲ジオグリフ

多分一番状態が良さそうと噂の馬。ダービーは距離が長いと見ていて先程の2頭と違いジャパンカップを考えていないのもプラス。

ただダイワメジャーなのかそもそもダート馬なのかちょっとわかりません………

高速の東京2000mへの適性はちょ〜っとだけ疑問があります。それでも状態が良さそうに見えたので黒三角で。

 

△ジャックドール

4歳で覚醒したお馬さんですが、このタイプの逃げ馬が東京2000mで残った例が無いというので割引。札幌記念は勝ったもののちょっと物足りなさもある……

天皇賞秋を勝つにはもっと早くパンサラッサをかわして差し馬からセーフティリードをとらないといけない。もちろん札幌記念はG2なので今回はより仕上げてくるわけですけどね。

 

〜その他気になるお馬さん〜

 

ダノンベルーガ

ダービーではジオグリフに潰されてしまいましたしまだ底は見せていないものの、そういう未知の部分への期待は危険。怪我で神戸新聞杯回避してるらしいですし。

ただこの馬はこのままだと賞金足りなくてジャパンカップには出られなさそう?

なのでシャフリヤールと違いここに全力できるのはアドバンテージなんですよね。

 

パンサラッサ

さすがに東京2000m逃げ切りはちょっと……

でも陣営も札幌記念の反省もあってめちゃくちゃスタートから出していく宣言しているし、この馬には1000m56秒台を求めたい、レースを面白くしてくれ!!

最終直線まで手を繋いで仲良く走ってそこからヨーイドンなんてヤダ!!

 

こんな感じです。

でもやっぱウマ娘オタクとして父キタサンブラック母父キングヘイローを◎にすべきじゃないか?と余計なことを考えております………

 

パンパンの良馬場っぽいしハイペースになってトーセンジョーダンのレコード更新もあるといいなぁと思っています。

バビットが変なことしなきゃパンサラッサがなんだかんだで飛ばしていくでしょう。

人気拮抗、ハイペースレコード決着とするなら上位人気馬が順当に来るでしょう。来てくれ。