ブログ書いてたら一週間経ってしまった。
イラク戦は1ー1のドロー、まあ良し良しだよ!ノルマはクリアしました。暑いししゃあない。
このアウェイの試合で上手くすればあと10年弱くらい?使えそうな昌子、井手口、遠藤を抜擢して負けなかった、というのは大きな収穫。
彼らの財産になってくれるなら価値ある引き分けであり、ベテラン偏重気味だったこの数年間を考えるともしかすると転換期になるかもしれません。
とにかく引き分け、かつカード無しだったことは良かった!
勝ったとしてももし累積欠場になれば大ピンチ!オーストラリアに"絶対に負けられない戦い"になることは変わらない。
大迫や久保を全く呼ばず宇佐美、森重西川を延々と重用し、大島という悲しい"犠牲者"を出し、山口を固定することになった数々の情けないホーム戦に比べたら良かったよ(涙)
選手たちは試合後「もっと点を取りにいって勝つべきだった」と言っていますけど、あれは追加点がとれなかった時のメディア向けの言い訳に有りがちなやつですネ。
とはいえ、この僕の誕生月である6月、4年前はワールドカップ出場を決めたタイミング。
イラクやシリアに何十年かぶりのドローを2戦連続やっちゃったし文句の1つや2つや3つや4つ言いたくなっちゃうのは当然です!!
怪我人?猛暑?疲労?確かに難しいコンディションだったのは間違いない。だからドローという結果には満足しています。
でもFIFAランキングは?市場価値の差はいくつだよ!!ACミランですよ我々は(6月30日まで)。親善試合だとしても2戦連続のドローはねえだろう。
(実はアウェイ無敗記録なるものもあるらしい)
およそ半年前のその1はこちら。
ハリルホジッチジャパンをテイスティング! - じにつくす’s blog
僕の考えとしてはハリルは日本に向いてねえぞ!派です。解任しても仕方ないしとりあえずやらせてみる派でもあります。
まあやってみないとわかんないことだしワールドカップまではやろうって感じ。それに合わない人とやってみるのも悪くないかな。
「ハリルジャパンは日本のサッカーじゃない!」とか言う人たちは身の程をわきまえよ!まだまだ日本サッカーは若いんだからいろんな"サッカー"と付き合って学ばないとね。
でも!!
やはりまだまだ今の日本のレベルでは、まずきちんとしたディフェンスを叩き込むタイプの監督のほうがいいと思うんだよね…。
ハリルホジッチが向いてないって思うのは日本に前提として根付いている戦術が無さすぎるから。日本代表監督には微分積分じゃなくて掛け算割り算を教えてほしいんですよ。
ハリルホジッチは言い訳っぽいことを言って批判されたりしますが、本人としては「あれで失点するのかよ……」って気持ちなんだと思う。
他の国に目を向けると今回のアジア予選、実況解説が「ロングボールがどうのこうの~」と言うのを嘲笑うかのように相手は主導権を握って組み立てようとしてきますし、高いライン高い位置でのプレーを試みてきています。
もちろんオーストラリアなどロングボール主体で攻められたほうが日本側として怖かったのは確かで、まだまだクリエイティブって域に到達しているわけではありません。
しかしアジア内でもこれだけ大きな変化がある。各々その変化が正しい道のりを歩んでいるのかはわかりません、ザックジャパンシンドローム?に陥るかもしれません。
それでも変わっていくんだ!進歩するんだ!とどこの国もこの数年間で(それもかなりの速度で)取り組んできているってことがわかります。
以前は雑な国々にグダグダサッカーさせられる試合がほとんどでしたが、今回イラクですら様々な意図を持ったプレーをしてきました。
アジアでこの状況です、世界ではもっともっと進化があります。
それに対して日本は完全に止まっています。どうしてアップデートされないんだ?
これが一番不満です(*`Д´)ノ!!!ずっとブログに書いてるけど。今回のイラク戦は本当にそう感じてしまいました。
ハリルホジッチ何してたんや……代表じゃ時間がないか。まああと一年で完成するかどうかですね。
結果ドローで良かったものの内容は互角そのもので、不安が募るばかり……つーか向こうのほうが良い攻撃をしてた!
シュートはお互いに8本、枠内3本と同数。
ポゼッションはイラクが59%で日本が49%。
例えば前回のアジアカップUAE戦、結果引き分けてしまいましたが、その時の日本のシュート、何本か知ってる?…………35本!
しかし今回シュート数は同じで五分五分の勝負。相手はUAEどころかイラクですよ?アウェイだとしても酷い、ACミランですよ我々は(2度目)
ちなみにデュエルは逆でイラクが41%、日本が59%だったりします。
意図を考えるってなんか偉そうな表現だけど許して……なんと原口がトップ下で井手口遠藤のダブルボランチ、本田が右で左が久保に!この理由を自分なりに考えてみます。
………って考える前に………このフォーメーション、一度も見せていない、特に原口はトップ下をやったことがほとんどなかったにも関わらず多くのメディアがこの布陣を当てています。
サプライズなら隠せよ!!
なんであっさり漏洩してるんだ(-_-#)撹乱作戦もできないやん。相手のSBは対峙するのが誰なのかわかんなかったろうに。
原口元気のトップ下
個人的にも結局本田でいいだろって思いますけど、大迫と共にボランチを封じる運動量、自陣深くまで下がったとしても自力で運べるドリブルを持つ原口のトップ下は論理としてはアリ。
いわゆる本田のトップ下とは役割が違いますね。
まあアウェイだから一番危ないところから潰すというハリルホジッチらしい配置かもしれません。
本田の右、久保の左
というわけで残りの二人は消去法でこうなります。倉田は運動量補充、乾は引かれた時、浅野は前かがりにきた時のカード。
縦へ突破できない本田の利き脚配置なんてしても意味ないしボールも収まらないのでこの配置。
これしかないのでゲームプランもここと大迫で収めて原口を走らせる、あるいはボランチが飛び出すって感じにしたんだと思います。
でももし清武が怪我していなかったら総叩きにあってただろう。名将ハリルは清武の怪我をも見抜く。
井手口と遠藤のダブルボランチ
こっちもそもそもこの二人を抜擢する以外に人がいない。おそらく山口蛍も今野も使えるコンディションではなかったのでしょう。ダブルボランチにした理由も香川がいないからかな。
まあイラクも442っぽい形だったので合わせたかったのかもしれないし、前回ブログに書いたように「こいつらダブルボランチしかできんわ…」と判断したのかもしれない。
忘れられたブルガリアの人はよっぽど練習で悪かったんじゃないかな…?
と、まあ結局怪我人出たからこれしかないって感じで少ない手札からそれなりの意図を持って置いているとは思います。
軽く審判に触れておきます。多分上手くないだけでUAE戦のようにすごく偏ったジャッジをするつもりはなかった気がします。
大迫のPK未遂は外のFKでまあ誤審だと思いますが、基本的には『自陣側に有利』って感じな気がする。
まあ選手交代とか給水とかいろいろと問題だったと思いますが。
立ち上がりは吉田の縦パスを本田が受けて酒井が絡んで大迫原口の2トップでコーナー奪取!そこから見事なヘディング!レベル高いキーパーなら取れてたかもだけどよし!!
あと酒井宏樹のプレーのレベルがすごく上がってると思いました。なんというか一辺倒じゃなくなっているというか。攻撃の選択肢が増えています!
井手口と遠藤も何とか縦パスを送る姿勢は見られましたね。まあピッチ状態とか風にも阻まれあまりチャンスを作れませんでしたが。
でもぶっちゃけこの後の日本のチャンスはあんまり作れていない……と思う。酒井から大迫のところがビッグチャンスで残りは……うーんf(^_^;
押されたのは何も日本が引いてしまったからではないです。僕はそう思いました。
「先制点のあと、日本が引いてしまったのが悪い!もう一点取りに行くべきだった!」との批判が驚きでしかない。意味わからん。
前半15分前後から日本はボールを奪おうと思っても全く奪えなくなります。
もう一点取りにいくべき?引かずに前にいくべき?実際にできたら誰も苦労しないわ!!どうやって奪うんだ?
無責任な記者は格下だから簡単に奪えるし簡単にポゼッションできると思ってるんでしょうけどね。
どうやって奪うのか、どうやってポゼッションするのか指摘してほしいです。
今回の布陣が4231だったのでザックジャパンでの出来事をちょっと振り返りたいと思います。
ザックジャパンの自分たちのサッカーが上手くいく時、それはまあだいたい2トップでの追い込みがハマった時。
負けたけど良い試合はしたイタリア戦、オランダに引き分けやベルギーには勝つなどそこそこ通用していました。オランダを3位にしたのは日本だったんじゃないかと思ってるよ!
(今のオランダは悲惨だし、イタリアはグループリーグ連続敗退、ベルギーはユーロまでクソサッカーを引き継ぎ3バック相手に爆死、よくよく考えてみたらこれらの国はそんなに強くなかったのかも……)
逆に自分たちのサッカーが上手く行かなかった時は2トッププレスが空転させられる時。
ブラジルはコンフェデでセンターバックの間にボランチを落として両サイドバックを上げるビルドアップをしてきました。
最終ラインをセンターバック二人とボランチ1人の3バックにして数的有利を形成する形。これだと2トップで追い回してもボールは奪えません。
確かメキシコにもこんな感じでやられてた、アンダーもオリンピックでやられてたっけ?忘れた…
そしてコートジボワールはこれを見てしっかり対策してきたのか超徹底してきました。
セレディエとティオテ(お悔やみ申し上げます…)のダブルボランチがCBの間だけでなくCBとSBの間に入ってSBを高い位置に。
結果としてボールを全く奪うことができず押し込まれポゼッションを渡してしまい敗北。
って、ダラダラと書きましたけど、これってテンプレのようなプレー……
これでボールを奪えないんじゃポゼッションサッカーなんて100%無理です!
要するに相手の形が変わると全く対応できないんです……自分たちのサッカーが悪いんじゃなくて自分たちのサッカー以外ができない。
プレースタイルが変わってハリルホジッチになった今もそれは変わらないのはちょっと……。
今回イラクはそういう戦術というよりも働き者原口がボランチを封じるように動いていたので、左SHの19番カミル君が最終ラインのサポートに来ました。いわゆるフリーロールってやつ。
リオ五輪でも活躍したらしくこの人は上手いですね!
多分それだけなら空転することはなかったと思うんですけど、カミル君に合わせて回りもしっかり動いていました。スペースに動いたらそのスペースを誰かが埋めたりとか。
時系列はバラバラなんだけどいくつか書き出してみた。てかパクりなんだけど大丈夫だよね?f(^_^;
その1:SHがCBに食いつく
センターバックの間にいる小さい人がカミル君です。
これはなぜか久保がCBにプレスしにいってしまったパターン。SBががら空き。
慌てて長友がプレスするけどさらに裏に出されてしまう。
サ、サイドはある程度捨ててるんだからね!
その2:トップ下がプレス行けば良いかわからない
真ん中大迫の後ろがカミル君かな?
これは逆に行かなさすぎるパターン?凄まじいスペースがあるのでドフリーでモリモリと侵入されます。
ビシッ!
久保も久保でSB気になるしで、ハーフスペースが空いてしまう。
ハーフスペースも捨ててるんや!(!?)
その3 もうどこ守ってるのかわからない(涙)
これ最悪、なぜかカミル君にどうぞどうぞと中央をドリブルされるケース。
サイドもハーフスペースも真ん中も捨ててるんや!!
………こんな守備でどう戦っていうんだ………
んで、後半である程度修正されると思ったんですけどね。
1枚目のシーンと一緒や!!
プレスをしたのは今度は本田です。原口さんが何をやってるのかは不明。本田と原口の動きが逆やん!!
これら以外にもたくさん似たシーンがありました。
もちろん日本のディフェンスラインが上げられなかったのは要所(かどうかわかんないけど)でロングパスを出していたからですね。
まあこんな持たれ方してたら後ろは下がるしかないよね。風にあおられて精度がなくても、何度もオフサイドにかかっても適度にロングパスでディフェンスラインにプレッシャー。
こんな形で最後の最後までファーストプレスは空転したままでした。
解説が後ろで回してる分には怖くないっていっていましたけどこれだけ振り回されると疲れますよ。(おまけにそのシーンでは上手く組み立てられてシュートまで持っていかれていますf(^_^;)
だから前から行くべきと簡単に言うけど、実際のところ日本代表はここからボールを奪う手段を持っていないの!
こんな展開を含めてもう一度久保、原口、本田の並び+大迫について考えます。
原口を走らせまくってドリブルで運ぶ戦術は半分機能していたものの、守備は無駄走りがかなり多かったと思いました。本職じゃないから仕方ない。
とにかく走らせて使い倒すプランだったんだと思います。だから最初に交代させるのも計画通りだったんじゃないかな?
さらに両サイドハーフ(特に本田)の守備の負担も軽減させる狙いがあったんじゃないかなぁと。まあイラクがしっかりビルドアップしてきたので結果としてあんまり効果が得られなかった気がします。
そしてその本田さんは時折ロナウドやメッシか!?と思うような守備意識の無さを披露。これがゲームプランなのかどうかは……うーん……ゲームプランかもしれない。
この試合、本田の評価は良かったという声を多く目にしましたがちょっとそうは思えませんf(^_^;
「とにかく走っている人(原口や久保ですね)」に対して「あまり走っていなかった人(本田)」を最後まで頑張っていたと評価するのはアンフェアです。
ただ普段本田叩きに忙しくしている僕ですが、本田が悪いというよりこの布陣で行くメリットとデメリットがあるよねって話かも。
多分前半20分くらいの話。
丸印が本田さん、珍しく戻ってるぞ!!そしてしっかりと中央を閉じる守備!いいぞ!
意外とゾーンディフェンスしてる!これでサイドに誘導して追い込みだ!
なんやこの距離は(*`Д´)ノ!!!
このクロスからイラクに超決定機、カミル君の身長が低くて助かりました。
これ以外にもそもそも戻っていないという驚きの守備意識の無さが何度も見られました……そのせいで酒井宏樹は右へ左へ大忙し!
さらにこっちで余裕で溜められてクロスを上げられると久保がエリア内で守備をしなくては行けなくなります。
酒井宏樹が右へ左へ対応させられてクロスを上げられて久保がクリアするシーンです。
無理矢理な理論かもしれませんが、酒井宏樹が負傷し久保の足が限界に達してしまった原因の1つに本田の守備があるかもしれない、そう思えてしまいます。
ちなみに本田が20分少しでバテてていたけど全体通すと動けていた、というのは普段試合に出ていなくて運動不足気味だったけどそのぶん蓄積疲労がなかったって感じに見えました………
まあ本田を叩いても仕方ない!本田を残しておくことで溜めができればよし!!
……なんですけど、本田+大迫では『溜め』しか生まれないんですよね。
足元要求!!!!
たまには裏に走ってくれ!!大迫もこんな感じです。二人揃って足元要求!原口はドリブルできるんだからドリブル力を使えば良いのに……奥行きがなくなっちゃって原口のスペースも消失しています。
(しかも!これもコートジボワール戦で問題になってたことなんだけど!?成長ゼロかっ!?)
もちろん毎回裏へ猛ダッシュしては消耗が激しくなってしまいますけどこれ前半の話なんですよね。何度か裏抜けをしないと相手のラインを下げられないよ。
イラクが効果的にロングパスを使っていたのに対して日本はとにかくターゲットとしての運用しかしていなかったのが問題よ。
さらに大迫本田で攻撃が完了することはないので必ず原口、久保、そして酒井宏樹の上がりを必要としています。なので3人の負担は相当だったのではないでしょうか。
大迫と本田に収めさせようという意図はわかるのですが、ここからカウンターアタックが見込めず、他の選手の上下動が激しくなってしまった。攻守に負担が大きくなり、結果としては失敗だったと思います。
つまり、酒井や久保を犠牲にしているのだから本田は最後のシュートを決めてヒーローにならなければいけなかったんです!
もちろん日本がここから遅攻できれば良かったのかもしれませんが、そういったサッカーができる人材がおらず縦を速いをやろうするとこうなってしまうのかなと。
- 日本のボール落ち着かせる気ゼロサッカーはこんな感じ
川島から吉田へボールはスタートしているのに画面にいる人全員マークついてるし誰もボールを受けようとしないぞ!
ちなみにこれは後半15分くらいだっけ?とにかく1ー0です。焦って攻め急ぐ必要もないです。
出し所がないのでここから本田へ長~いグランダーのパス。
さすが本田さん!見事に潰れて囮になり後ろの原口へ、さらに酒井宏樹へと繋がり大迫のポスト直撃シュートへとなる場面です。
うーん……決定的シーンは作り出しましたけどこの時吉田は完全にショートパスの選択肢を失い、この距離でのパスを強いられています。
まあ本田へのパスは通ったから良かったものの、そこにしかパスコースないわけで、ここでもし本田へのパスがカットされてたら5対3のスーパーピンチですぜ………。
ちなみに日本の先制点となるコーナーキックを獲得した攻撃はこんな感じです。
しっかり深くまで侵入、SBへのパス、隣のCBへのパス、最悪GKへのバックパスすらある、もしかしたらボランチも少し動けば受けられるかも。
そんな状況、距離での本田への縦パスです。そして本田も、
足元と見せかけて裏のスペースを狙います。そこから大迫→原口と繋がりシュートで終えます。
ホント先制点まででしたねこんな攻撃は………f(^_^;その後はほとんどボールを足元でビタっと止めちゃって"溜め"ができてしまう。
最後のところでは吉田と川島のお見合いで叩かれていました。
でももっと上手いFWであれば吉田川島の連携ミスが発生する前にシュートを打たれていますからここに原因を求めても仕方ないと思う。
とりあえず1人犯人探しするなら遠藤でしょうか。
ここでフラフラっと中央をお留守にしてはダメ!本田にこんな広いスペースは埋められない!出るならもう相手を薙ぎ倒してくれ!
でも失点の原因ってまだまだ他にもいろいろ。犯人探しはやっぱり無意味?
むしろイラク側が選手交代でテクニシャンタイプを入れて攻撃を活性化させた采配が当たっていたと言えるのではないでしょうか。だから原口久保酒井の消耗が増した可能性もあり負傷に繋がったかも?
イラクは途中投入のロン毛の人と19番カミル君が中心に4ー4ディフェンスの泣き所となるハーフスペースを何度も攻撃してきました。イラク上手いなぁと感心。
失点シーンもサイドで上手く部分的な数的有利を作ってバイタルで前を向かれゴール方向へのドリブルを許してしまっています。
日本はと言えば倉田投入後、川島のロングキックから久保が足を痛めてから失点するまでの4分くらい?、一度もボールを奪えていません。
さんざんボールを回された末の失点です。遠藤が食いつかなかったとしても危ないシーンにはなったと思います。それに失点シーン以外でもこれまで何度もバイタルエリアで前を向かれてしまっていました。
なので失点の原因は誰かのミスというよりそもそもイラクの攻撃に対して日本がチームとして全く対象できていなかったことじゃないかな。
つまりこの失点は不運でも吉田川島のやらかしなんかではなく時間の問題!!不運って書いているメディアは何が不運なのかわかるように説明してくれ(*`Д´)ノ!!!
もし同じ攻撃を格上の国にされていたなら相手を褒めていた気がしますし、日本の攻撃だったらそれこそ流麗なパスワーク!って褒めていたんじゃないでしょうか。
格下と決めつけてロングパスのほうが怖いとか日本の失点は不運とか言ってしまうのは危険です!
- ハリルホジッチの采配に間違いはなかったのか、打つ手があったのかどうか。
勝てなかったので指揮官が批判されるのは当然、それは僕も同じです。納得行かないところと納得行くところを考えてみます。
スタメンについては上に書いた通り別に良かったかと思います。前線のチョイス、そして並びも現状のベストです(ベター?)。結果失敗してしまったものの持ち駒的にはこう並べるしかなかった気がします。
代表なのでどこまで選手たちに指示を送り、考えを共有できるかわからないのでちょっと判断できないけどね、まあ無理にでも大迫や本田に裏への抜け出しをさせる指示をするべきだったと思いますが。
怪我人で交代枠を使うことになり残り15分のプランが崩れてしまったと言っていましたが、おそらく酒井宏樹かな?
本来なら浅野か乾を投入して疲れている相手を狙い打ちする予定だったのでしょう。負傷交代が多くてどうしようもなかったとの声はある意味で正解だと思います(後に書きますがリスク管理としてダメだったと思う)
酒井宏樹→酒井高徳という同ポジションでの交代は勝つための交代ではない!と非難する人もいましたが、あの状況で中盤の並びを変え、例えば今野SBでFW投入はリスクが高過ぎると思います。
とにかく負けだけは許されない、"絶対に負けられない戦い"です。これに関しては僕は支持します。これでバランス崩して失点したら目も当てられないもん。
そりゃ実際勝ちたかったってインタビューには答えますよ。でも現実を見ないとね。
若干話題になるのが原口→倉田という采配。僕は交代そのものは悪くないと思います。原口の運動量にもだいぶ陰りがあったので。
ただ倉田がどんな指示を受けて送り出されていたかが気になります。イラクの選手交代とその攻め方を受けてその対策を授けられたかどうか。結局そのまま失点していますし。
倉田が言われたこと上手く実行できなかったのかもしれないしハリルホジッチがきちんと伝えられなかったのかもしれないし。そこが重要なんだけどこればかりはわからないf(^_^;
まあ結局抑えられなかったので結果としてはよりゴールを狙える岡崎のほうが良かったかも。これは結果論すぎるか。
イラクにかなりボールを回されていたのでハリルホジッチは試合中(ハーフタイムか選手交代で)に対策を打つべきだったとは思います。
でも戦術の基本が薄い日本なので短時間ではどうしようもなかった可能性はあるかも?
試合中はまあ仕方なかった気がします。
というわけで試合前のハリルホジッチの(選手たちとのミーティングで決まったって話ですけど)ゲームプランが良かったかどうかですよね。これにはやっぱり疑問があります。
・本田と大迫を前残りにしても二人でカウンターができない
・本田の守備が弱い
・原口、酒井宏樹の消耗が激しい
これらの問題は試合を始める前から見えていることです。
ボールを大迫本田に預けるというリスクが無さそうな戦術に見えて、結局かなりリスクのある戦術をとっていたことが問題だと思います。
上に挙げた前半の本田の守備意識の無さは失点につながる危険がかなり高いものでした。実際にタイ戦のPKやサウジ戦、オーストラリア戦などでは失点の起点になっています。
シリア相手にあのクロスで失点する日本だしエリア内の質的優位があるとは言えないよね?
そして酒井宏樹はもともと負傷を抱えていました。そもそもリスクがあったんです。
その上で彼に負担を強いる戦術を使い、結果として負傷したこと、これは不運という言葉で片付けて良いものなのでしょうか?
某A・W監督は○○の起用は賭けだったと選手を無理に使いしょっちゅう怪我させています。このようなことを代表でやらないでくれ!
さっきは日本の戦い方について話しましたが、次はイラク対策、あるいはアウェイでの戦い方に注目します。
今回気温37度ということでゲームマネージメントも注目されましたが、その面でイラクに負けてしまったと言えるのではないでしょうか。
イラクは19番カミル君などテクニシャンな人間を配置、彼をフリーロールにしてボールを運ばせるポゼッションサッカーをしてきました。
あのコンディションの中で守備に回ると勝てない、例え相手が格上の日本でもできるだけボールを持って戦おうと考えたのでしょう。ポゼッションを安定させるべく各選手が動いていたと思います。
それに対して日本はピッチも悪いしハイプレスは消耗が激しいしカウンターも怖いからボールを持つよりある程度引いて省エネで戦おうとしました。
結果はイラクのボールポゼッションの勝ち。日本のファーストプレスがことごとくかわされて予想以上に走らされるハメに。
さらにイラクは交代選手を使って攻撃を活性化させました。さらに上手い選手を投入して流動的に動いてハーフスペースを攻撃。それが同点弾に繋がったので効果てきめん。
日本はバテてしまった原口を倉田に代えて運動量補充などの現状維持に留まってしまいました。このコンディションなので途中出場の元気な選手をどんどん使っていくべきだったと思います。
今野にしろ倉田にしろ、途中出場なのか疑わしい動きでしたしもっと存在感を示して欲しかったです。
イラクに対する情報が少なかったのかもしれませんが、19番はリオ五輪でも活躍した要注意人物(らしい……)。
彼に好き放題されてしまったってのはハリルらしくない。カミル君が退いてからは脅威はかなり減りましたし。
タイだろうがサウジだろうが一応必要な勝ち点はとれていたんですけどイラクには相性が悪いのか??
これが一番の問題な気がします。まずハリルジャパンは非常に怪我人が多い(?)香川とかの怪我は想定外だと思うけど……
もちろんシーズンを終えた欧州組の疲労がピークになっていることはわかりますが。
デュエル!が先行してるのイノシシなプレーが多くなっているからなのか?それならまあある程度仕方ないと思うのですが、練習の段階でコンディション作りを間違えているような気がしてきます。
どこまでマスコミの情報が信用できるか(まあ怪しいけどね)わかりませんが、練習しすぎなのでは?との声もありますし、ハリルジャパンは毎回誰かをサプライズで出さなければならない状態です。
今回も山口蛍や酒井宏樹を負傷させるなどちょっと無視できない……そのせいで先発ボランチを若手二人にするしかなくなったり、交代枠を潰してしまったり。
駒不足になっているのも不運とは言えないでしょ。
やはり怪我人が出たから仕方ないというのは通用しない気がします。出ないようにマネージメントすることも重要、というか短期決戦の代表戦なら尚更では?
合宿準備、戦術の選択などが巡り巡って怪我に繋がっているのではないでしょうか。また当然メディカルチームへの疑問は尽きません。何やってるんだ………?アーセナルなの?
ハリルホジッチには実績がありワールドカップでは決勝トーナメントに行ける可能性がある、という評価もありますが果たして本当にそうなのか……?
4年前の香川の守備の穴と今の本田の守備の穴はほぼ同じかむしろ酷いかも。本大会では本田を外すのかもしれませんが、原口も久保も守備のセオリーと逆行した行動をしていますし…
2次予選は無失点で褒められていた(よね?)のに最終予選では1失点が義務のようになっています。タイ戦もPKはあった。
ちょっとレベルが上がっただけでポロポロと失点するようでは擁護のしようがありません。
しかも最終予選では柏木のようなパサータイプの選手を外し、ボール奪取能力を重視したメンバーにしているにもかかわらず、です。
イラクレベルにすら自分達のプランが外れただけでいいように回されてしまうのではさすがにワールドカップでは厳しいぞ!(-_-#)
ハリルホジッチは対策型の人って言われているけど、言われたことを愚直にやりがちな日本代表では対策の対策の対策くらいまで手を回さないと苦しそう。
というかやっぱハリルホジッチの思う守備の定石が日本にはなくて苦労しているように見えるんだよね………真ん中ドリブルされてるのとかあり得なさすぎるもん………
西川さん……NHKに言わされているからってブラーボは良いキーパーですね(^-^)なんて言ってたら代表からはますます遠ざかるぞ!
でも浦和のあのスタイルじゃキーパーとしてレベルアップできる気配がないのよね~f(^_^;
ちょっと補足です。
でもホイホイ怪我人を出すな!ってのが一番の意見です………
その1 原口と本田と酒井宏樹
原口のトップ下はかなり無駄走りさせられていましたし、誰に(どこに)プレスに行くべきかほとんど把握できていなかったようなので、この時点で本田と入れ換えても良かったかもしれません。
少なくとも中央をドリブルされるってことはあったかしら………
自分たちのやり方が通用しないと感じたらせめて久保がベンチに指示を聞きに行くのもありかも。
プレスに関しては連動してかけられないのであればコンパクトにして引くのが良さげ、アトレティコやレスターのような形。できるだけ縦に大きく動きすぎない。
彼らのように強固にはなれないかもしれないけど相手もリーガプレミア級ではないです。
原口を必要以上に下げるのではなくロングボール回収役にして本田にはもう少し守備を要求。(レスターの本職がいるからそれ使ってもいいかも)
もちろん連動してスライド、一時的にフォーメーションを変化させてプレスできるにこしたことはないんだけど。
酒井宏樹に関してはメディカルチームがきちんと把握するべきでしょう。過度な負荷をかけないようにするためにも本田の守備意識増加や3トップで本田を中に入れるとか。そもそも酒井高徳に賭けるか。
本田残しの戦術よりは原口残しのつもりで戦っていれば最後に切り札の誰かを投入できる可能性は上がったかも。
その2 カミル君にマンマークさせてみる
相手の攻撃を止めることが全くできなかったなら同サイドの本田(後半途中からは久保かな?)にはある程度マンマークでしつこく付いていくのがシンプル?
ここの選手にマンマークというのは世界基準の戦い方ではないかもしれませんが、他の選手はそれに追随する形で動いていたのでひとまずイラク側に混乱を与えることはできたと思います。
最終ラインで数的優位を狙ったビルドアップに対しては一番上手い奴を完全に封じるか一番下手くそな奴にボールを持たせて放置が割と定石だと思うので。
先に書いたようにカミル君はリオ五輪で注目されていた選手なので事前の準備で対策を練っておくべきです。
その3 昌子、遠藤、井手口の話
せっかく抜擢されてたのに触れないのはもったいない!
あ、念のため断っておきますが、"期待値が低め"という仮定をお忘れなく………
昌子さんは身体の入れ方?がとっても上手い!肉体的にも強いところはありましたし。高さとかは不安があるのかもしれませんが、もしかしてアジリティは吉田よりも上?
コンビネーションも悪くなかったと思います。まあもっと強い相手とやるとって仮定は誰がやっても変わらないだろうし身体の使い方だけでも好印象!
パスだってスピードそこそこで久保にビシッ!と出すこともできていたしいいんじゃないでしょうか。
久しぶりにCBとして『おっ!?』と思わせてくれる人がきた気がします。いつもエエエェって思うことのほうが多いので……
森重の不在を感じさせないプレーだったのでもしかすると一番手になるかも?(個人的には森重より良さげに見える)
まあバックパスを受ける動きには不満……
彼だけでなくJリーグ見てて思うけどボールから遠くなると途端に自分のいるべきポジションを忘れてしまう人多過ぎでは。
遠藤は失点シーンなどちょっといただけない動きがあり、不安な点もありました。
ただボールが外に行った時は危険なスペースを"埋める"役割を一人でカバーしていたのは良かったです!!井手口が退いてからは特に思う。
カウンターで攻め上がり相手CBにイエローを出させる仕事もしました。(ここから先制点となるコーナーに)
また長友に出したパスは"あっちの遠藤"を彷彿とさせるかも?
ただバランスはもう少し考えないと危ないですね。多分井手口が基本的には前目の役割だったと思うので。後ろから手を使うシーンが度々あったので相手にうまく倒れられたらイエローが出ていたかもしれないです。
クラブでは最終ラインってのがちょっとアレ…
井手口は高い運動量で貢献、パスだって悪くないし。まあゲームメイクできたらいいんだけどそこは難しいよね。
まあクオリティー不足は感じるもののトラジッションが良かったと思います!デュエルという面では合格……になっててほしい。
脳震盪はさすがに不運か……今野がイマイチ本調子でなく運動量にも欠けていたので今回井手口の負傷が一番の痛手だったかもしれません。
負傷がチームの痛手になるってことはある意味高い評価の裏付け?
個人的にはもう山口蛍はお休みにさせてこの二人を使った方が良いと思っています。まあ山口蛍さんが固定され続けていたことのほうが疑問ですけど。
危険なスペースを埋める動きでも、そもそも立つべきポジションも、ボールプレーも彼ら二人のほうが上です!
アンカー何度もやらされているのに突撃してズッコケる山口蛍は見とうはない……
その4 中盤の構成、というかフォーメーションは何がいいんだろう?
僕はとりあえずダブルボランチにしとけ!派だったんですが、今回44では2トッププレス対策の対策がまるでできていなかったのでちょっと疑問符でちゃいましたね。
トレスボランチはそれはそれで機能していないし難しい。(どうでも話だけど日本ではダブルボランチって言うのにトリプルボランチって言わないよね、ドイスボランチとも言わんし)
長谷部がオーストラリア戦までに戻れるのかどうか、続報がないので戻れない可能性あるかも?なのでいない前提で考えます。
とりあえず山口蛍よりは遠藤のアンカーに賭けたい気持ちがある………長谷部もクラブで真ん中やりながら代表でアンカーするし、うーん阿部ポジション代われ(爆)
(まあ長谷部のアンカーにも満足していないんだけどねf(^_^;あ、井手口はちょっとアンカーではないね………)
でもアンカー適性問題以上に逆三角ボランチやると前の二人は「後ろの人が守備するからいいや」って考えてしまってその後の穴埋めの守備をことごとく怠る傾向はどうしたものか………
本田も守備しないアンカーが釣りだされて中央誰もいなくなるサッカーでは(涙)
かといって442は今回のイラク戦の選手のインテリジェンスを見るかぎり苦しそう。
というのも今シーズンの欧州サッカーでは3バックがスーパー大流行したんですよね。(別にチェルシーだけじゃなくて割と同時多発的)
その形態、理由は様々ですが、大抵が442殺しとハーフスペースアタック(間受けとかニアゾーンとかも)の対策だったと思います。
ブラジルワールドカップでは優勝はドイツ式のポゼッションだけど露骨なカウンターアタック作戦も目立ちました。バルサ対策スペイン対策?
ユーロでは3バック5バックも、そして今シーズンのポゼッション型3バックの流行を考えると案外ワールドカップではこの形が増えるかも?なんて予想している僕です。
(実際今各国がどんなフォーメーション使ってるかは知らん!)
(まあワールドカップもユーロもCLもみんな4バックだけど!)
なので!日本の4231は全く機能しない可能性大と思いました。(バイエルンは知らん!)実力以前に最初に機能しない形で挑んだら日本はアウトだし………
3トップのほうが前線はプレスしやすそうだし何とか3ボランチで連動した守備をして、かつ縦に速いサッカーできないかなぁ。香川さん頑張ってくれよ。