じにつくす’s blog

単にいろいろ書きます。

「ポジショナルプレーのすべて」にイチャモンをつける

サッカーオタクに話題の「ポシショナルプレーのすべて」を読みました。

単純にレビューにしようかと思いましたが、ほとんどイチャモンをつけるだけなのでタイトル詐欺にならないようこうしました。

以下イチャモンになります。

 

 

この本を読み終えた時、とてつもない衝撃を受けるのではないだろうか。僕は受けた…

この本は"ポジショナルプレー"についてほとんど書かれていないのである。

なんてこった。ポジショナルプレーのすべて、というタイトルなのに。

参考文献の引用部分、監督インタビューの項はポジショナルプレーのことが記述されているのだが、それ以外には全くない。

「戦術オタクがポジショナルプレーについて一体何を語るんだろう?よっしゃイチャモンつけたるで!!!」という思いで僕はこの本を手に取ったのだが、本当に書いてないので肩透かしを食らった気分だ。

 

この本のほとんどが近年の欧州サッカーの戦術(多くはマンチェスター・シティ)に関すること、その"事例と解説"がなされているだけである。

紹介されている事例がポジショナルプレーと呼ばれているというだけで、なぜそれを"ポジショナルプレー"と呼ぶのかは、肝心なところが全くわからない。

本のタイトルが「ポジショナルプレーのすべて」なのだから"ポジショナルプレー"が主語であるべきだと思うのだが、実際には"ポジショナルプレー(を活用している欧州サッカークラブの戦術)"が主語なのだ。

つまりこの本は普通の欧州サッカーの戦術解説本だ。そういう観点で読めば面白いのだが……

 

 

 

著者はポジショナルプレーをサッカーにおけるコンパスと例えている。ポジショナルプレーはチームの指針になるコンパスであり、選手の意思決定を助けると。

コンパスが方角を示す原理は誰もが知っている。地球全体が大きな磁石になっているから。言い換えれば地球全体が大きな磁石になっていることからコンパスは方角を示すことができる。

ではなぜポジショナルプレーは"コンパス"になるのだろうか。なぜポジショナルプレーはチームの指針になるのだろうか。"地球の磁場"に相当するものは何なのか。それがわからないから非常にモヤっとする。

この本がポジショナルプレーの教科書だとして、「先生!何でコンパスを使うと方角がわかるの?」と聞かれても「それはコンパスだからだよ」と答えるしかない。

 

この本には多数の戦術が紹介されているが、なぜそれをポジショナルプレーによるものと解釈するのかが不明である。

"日本でもポジショナルプレーの流行は見逃せない。日本人監督も片野坂監督、渡邉監督、風間監督がポジショナルプレーの要素を含むスタイルを標榜する"(略したけど許してね)とあるのだが、なぜなのかはわからない。

この本を読む限り、少なくとも風間監督がポジショナルプレーを標榜しているとは思えないからだ。

ファンマ・リージョの言葉の引用で「ポジショナルプレーの基本的な思想は、狭いスペースでパスを回すことで大外の選手をフリーにすることにある」とあるが、風間サッカーの思想とは異なる。

現にグランパスでは異常に選手が密集し"大外の選手"なるものが現れることがないからだ。

またポジショナルプレーにおいて5レーン理論は価値のあるもの、とあるがグランパスでは5レーン理論など存在していない。

やはり選手が密集し大外が存在しない、またダブルボランチが並列になるなどバランスが悪く5レーン理論の原則からもズレがある。

では、著者は何をもって風間監督はポジショナルプレーを標榜していると判断したのだろう。

(風間監督はポジショナルプレーを標榜していないと言いたいわけではない、あくまでこの本の内容から判断すれば"違うんじゃないのか"という解釈になるのでは?と)

 

 

最大の疑問はP22の、"なぜ「ポジショナルプレー」は異なるフットボール文化圏で受け入れられているのだろうか?"、の部分である。

スペインだけでなくイタリアでもポジショナルプレーが受容されていることからの"なぜ"。

しかしその答えが書いていない。

次の項で"ポジショナルプレーとは枠組みでありコンパスである"と続くのだがそれが"なぜ"に対する答えなのだろうか。

何で答えになるの?

 

 

 

以上がイチャモンになります。

 

個人的にはポジショナルプレーについては「何なのかはよくわからないが相手のプレッシャーラインの背後に何らかの優位性を見出だすための概念」と考えています。

そのためにやることがポジショナルプレーでそれを繰り返す、またはピッチ全体に適応をする"あんな感じ"になるんじゃないかと。

正しいかどうかはわからないけどこう考えると、一般的に"ポジショナルプレー"と呼ばれているチームとそうでないチームの区別と一致する、気がしてる。

 

そう考えると風間監督のやりたいことはほんの一部ポジショナルプレーなのかもしれないですね。ハズスウケールでやりたいこと。まあピッチ上でポジショナルプレーだ!と思うことはないのだが。

 

スペインとイタリアという異なる文化圏で受容されている理由については、僕はそもそも「異なる文化圏」と思っていません。

「スペースについてどう考えようか」という思想において共通点を感じるのでスペインとイタリアは似ていると考えています。

逆にドイツでペップ的なサッカーがそれほど生まれてこないことは「異なる文化圏」だから、だと思います。

 

 

あ、ベガルタ仙台の渡邉監督へのインタビューはとても興味深いと思いました。ポジショナルプレーを主語にしている部分はあそこだけだけど。

【風間監督は解任すべき!?】グランパスの不調の秘密

グランパス、なんとリーグ戦9戦勝ち無し!!天皇杯も敗退!!

玉蹴りの話 グランパスの強さの秘密 ~赤きデュエリストたち~ - じにつくす’s blog

なんとこれを書いてから勝っていません!何が強さの秘密やねんちょっと頼むよ……

さすがに風間監督の進退を問う声も少なからず出てきている様子……そらそうよね。

 

  • 風間監督は解任すべき?

結論から言えば解任はよくない

さすがに降格の可能性は無さそう、ACLも難しそう………という現状で今交代する意味は薄く今シーズンやりきって今までありがとう!と終わるのが良い形なのでは?

この成績で途中解任させるには(まだ)ちょっと厳しい話だと思います。お金もったいないし混乱するだけ。

風間監督にはACL出場のノルマがある!?っぽいけどマジ?ちょっと無謀やん。

なのでACLが難しいからと言ってじゃあクビね、というのは短気すぎる。

今すぐ解任は反対!という人は風間監督に否定的な人でも多くないかと思います。

 

  • 風間監督は3年……だよね?

ところで風間監督を就任当初は3年契約という話だったよね?

新・風間流でJ1昇格:グラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web)

未だに風間監督のサッカーは時間がかかり土台作りの段階だ、などと言う人がいるんですけどね。モイーズのように6年契約ならまだ途半ばですが。もちろん延長していくってプランがあるにしてもさ。

シーズン中の"解任"とシーズン後の"延長"は完全に別物だし同列に語るべきではないのにこのへんがごちゃごちゃモヤモヤっとしてて変な感じがしちゃいます。

 

1つは言うまでもなく疲労していることと対策されていること。2つじゃねえかと思ったけどまあこの2つはだいたい同じような感じだと思うのでセットで。

昨シーズンの反省を踏まえて"開幕スタートダッシュを決め残留争いとは無縁になる!"というプランだったとすればこの時期の失速はもともと想定内。

そしてちょっと失速はするけど8月ぐらいになって猛暑の時期他のクラブも疲労が溜まってくる頃にグランパスらしく追い上げる、といのは悪いものではありません。

なので、多少の失速は騒ぐほどのことではないと思っていました。

"多少"なら、ね………

 

 

  • 風間監督のサッカーが浸透すればするほど勝てなくなる!!

補強して最初は勝てるけど徐々に対策されて勝てなくなるここ数シーズンをこのように揶揄する心ない(僕のような)人たちがいました。

もちろん半ばネタ的なもので、「対策されると難しくなるよね」程度の意味だと思っていたのですが、最近本当に風間監督のサッカーを極めていくと勝てなくなるのでは、と思うようになりました。

 

グランパスの何が革新的なのか。風間サッカーの“翻訳”を試みる。 - Jリーグ - Number Web - ナンバー

スペースへ逃げず、自ら密集をつくり、そこに飛び込んでどつき合いを挑むというクレージーなサッカー。グランパスの“いい時間帯”を見れば、その異様さは一目瞭然だ。

 ペナルティエリア付近に7、8人の選手が押し寄せて極度の密集をつくりだし、そこへボールを送り込む。少しでもトラップミスしたら、すぐに奪われるような敵との距離感だが、選手たちに躊躇は見られない。

皆さんはこれを読んでどう思いましたか?もしこの通りのサッカーが実現したら、どうなると思いますか?

僕は"全く点がとれなくなる"と思っています。なぜかこれ書いた人は"いい時間帯"なんて言っていますけど、どれなんですかね。

月間グランか何かにも似たような話がありまして、やたら密集を作りたがるらしい。

何人もペナルティーエリア内に入り極度の密集を作り出す、するとどうなる!?……まともなシュートが撃てなくなるだけですね。味方にブロックされることすらあるでしょうね。

ペナルティーエリアに7人以上入るサッカーはなぜ他では見ないのでしょうか。そうなると点がとれなくなるから。勝てなくなるから。当たり前の話です。

ペナルティーエリア内だけの話ではありません、ピッチ全体で"枠"を作るのは大いに結構なのですが、ただ相手を固めてしまい強固なブロックにさせているだけになります。

適度に広がってオープンになっていた序盤のほうが勝てたり、サイドから仕掛けられる相馬や前田がいるほうが点がとれたり、好調な時はそんな"理想"よりは少しマイルドなんです。

 

「風間監督の本当の理想は違う」「これは戦術ではなく哲学」といった意見も見たことがあります。(まあ自分でも監督のサッカーが浸透すると勝てなくなる!なんて書いてて屁理屈じみてるとは思いますよ。)

でも事実として、実際にピッチ上で起こっているものはこの言葉通りのサッカーですよね?

どうなるのが理想なんでしょうか。どうなるのが正解なんでしょうか。

監督の理想を実現するための現場監督が必要なのでしょうか。"誰か"が上手いこと擦り合わせてくれたら上手くいくかもしれないですね……

「自ら密集を作り飛び込む」というのはサッカー的には悪手です。だから勝てなくて当然なのです。

僕が風間監督が嫌いなのはそんなサッカーをしていて負けたら「選手たちがミスをしている」と言うからです。悪い上司みたい。あなたの言うことをやっていただけですよ的な。

 

だらだらと書きましたけど結局これなんです。分類するならカウンターサッカー。

カウンタースタイルのチームはボールを持たされると上手くいかなくなる、引いて守られるとスペースが無くなり得点力を失う。

逆に相手がボールを持っているほうが都合が良い。

また、ビルドアップに関してものすごく無頓着で、それはランゲラクがミスをしたシーンを思い出してもらえるとわかると思います。

ディフェンダーの選手たちはボールを貰おうという動きがなく他人事のような振舞いですから。

基本的にGKからショートパスを繋ごうというチームにはなっていません。GKがボールを持っているのにDFは知らん顔ばっかり。

ジョーにドカンと蹴り、周りの選手が回収して一気にゴール前まで突撃するほうがチームとしては"良い状態"になっています。

"GKからボールを運ぶ"ということに関して名古屋グランパスは猛烈に適当なんです。

マリノスヴィッセル神戸、あるいは日本的スタイルでも大分トリニータなどでも"ボールを持とう"とするチームはここに少なからず拘っています。

最終ラインからの繋ぎに拘ることで前線の選手がより良い形でボールを受けられる、これがパスサッカーの定義だと僕は考えています。

でもグランパスにはそういうものが全くない。なのでボールを握り相手を崩すサッカーになろうはずがないです。

ボールを保持するチームだと思われているのか本当に不思議でなりません。

グランパスはボールを持たないサッカーのチームがボールを持っている、このほうが個人的にはしっくりきます。

 

 

  • それでも風間監督の"理想"がいいと思う人へ……

ペナルティーエリアに密集していく、というわざわざ勝つには難しいことをしています。

でも……そんな難しいことをして、もし勝てたら楽しいよね!?

これはおそらくゲームにおける"エンジョイ勢"的な考え方なのでしょう。

エンジョイ勢とは"勝ちたい"ではなく"こうしたい"でゲームを楽しむ人たちのことです。

カードゲームなどをしたことのある人ならわかるかと思います。誰もが自分の考えた最強コンボ!を決めてみたいもの。

それなら理解できる。(このサッカーが楽しいというのは全く理解できないが)

 

このカードを入れると、ロマンは出るけど勝つのは難しくなるなぁ。でも、このコンボが決まった時のビックリ具合を考えたらこのカードは外せない。なら決まりだな!

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これがやりたかっただけ。

おしまい。

 

 

でもせめてボールを保持するならビルドアップに拘ってくれないかなぁ、マジでこれだけは本当にわからん。

玉蹴りの話 チェルシーの今シーズンの感想

ELとれた!とりあえず無冠じゃない!

監督どうなるの問題補強禁止問題を抱えてヤバいけど今シーズンを振り返ります。

ただリーグ戦しか見てなくてカップメンバーはわからないことだらけかも……

 

  • GK

ケパ・アリサバラガ

クルトワの後釜としてパニックバ……獲得した新たな正GK。

なんと言っても基本に忠実なスタイルが売り。めちゃくちゃキレイ。左右の足で蹴れる!

プレミア上位のブラジル人キーパーはなんだが人間辞めてる感じもあるので、日本の子どもたちにはケパを御手本にしてほしい。

 

ウィリー・カバジェロ

あんまり見てない…リーグカップはすまんかった……

 

ロバート・グリーン

アザールを肩車してた。

 

  • DF

アントニオ・リュディガー

身体能力があって無理が利くけど怪我してしまった。上にも後ろにも強い、前はうーん。

ビックリミドルをたまに撃ってた。

 

マルコス・アロンソ

今シーズンはいろいろと割りを食ってしまった。あんまり長所が活かされなかったのは残念。

それでも得点の匂いを一番されられるのはアロンソだったので戦術どーにかならんかったのかなぁ。

 

ダビデ・ザッパコスタ

あんまり見てない……パルプンテができる貴重な人。今シーズンは何も起きないことが多すぎる。

 

ギャリー・ケイヒル

お疲れ様でした!!!

なんだかんだで熱いシュートブロックは好きだったんだよなぁ

 

アンドレアス・クリステンセン

なんだかうまくいかないシーズンだった。来季頑張ってくれ!

 

セサル・アスピリクエタ

すまん忘れてた!!

語学堪能な頼れるゲームキャプテン、のはずだけどリーグカップ決勝は何してたんですかね………

ちょっと衰えが気になってて心配。

 

ダビド・ルイス

なぜか2年も延長することになってしまった。

僕は好きじゃないので省く。

 

エメルソン

マルコス・アロンソじゃダメだ!ということで出番を貰うもダビド・ルイスと共にゆるっふわディフェンスになってしまった。

それでもジルーへのクロスとかは評価したいかも。

 

イーサン・アンパドゥ

ごめん全く見てない。

 

  • MF

ジョルジーニョ

12月のスパーズ戦の前と後で変わった気がする。

ソン・フンミンに千切られた後は危ないところでは必ずファール、少々荒くても絶対抜かれないという気持ちを感じるファールで止めてくれていた。

今シーズン後半のプレーなら良かったと思う!


ダニー・ドリンクウォーター

犠牲者


エンゴロ・カンテ

日本のポゼッション信者たちに叩かれてかわいそう。

正直必要なランニングはカンテしかしてなかったので、サッリボールを最も理解してたのはカンテだったんじゃないか疑惑すらあるんだが……


ロス・バークリー

もっと自分のプレーをしてほしいな……それならコバチッチでいいじゃん、という小さなプレーが多い……

 

ルベン・ロフタス=チーク

点がとれるMFになってくれそうだったのに怪我が心配……

 

マテオ・コバチッチ

点がとれない!!上手いけど点にならないんだよそれじゃあ………というプレーが多い

 

  • FW

ゴンサロ・イグアイン

何しにきた。

 

エデン・アザール

そろそろ発表???サッリの30ゴールとれるとは何だったのか。

もう少しアザールを活かしてほしかった。

 

ペドロ

マルコスアロンソのハイクロスに飛び込むという意味不明な役割を担っていた。

それでもペドロがいないとエリア内に誰もいなくなってたのでこのチームは一体どーなっていたんだ。

 

オリヴィエ・ジルー

アザールとは相性良かったしイグアインよりは良かったでしょ。

 

カラム・ハドソン=オドイ

怪我が痛い!!シーズン始めのころはいまいちだったのでサッリが使わなくても特に何も思わなかった。

 

ウィリアン

あんまり覚えてないかもしれない……

 

  • 監督

マウリシオ・サッリ

戦術オタクたち大絶賛の男がなぜか毎度毎度同じ形でやられてメンタルメンタル!!を連呼する謎

イグアインを獲得してどうしたかったのかわからなかった。

属人的すぎるチームで最終的にSBがチビFWにクロスをあげててJリーグかよとなる。

最終的には何とか着地させたけども………

 

振り返ってみたらあんまり覚えてないシーズンだった………

玉蹴りの話 グランパスの強さの秘密 ~赤きデュエリストたち~

12節終えて勝ち点24の2位!昨シーズンは勝ち点9のドベだったことを考えると驚きの大躍進だ!今回はその"強さの秘密"に迫ろうと思う!!

というブログを1ヶ月前くらいから書こうと思ったのだが、しょっぱい試合が続いていて書けなかったためようやく書くことになりました。

川崎フロンターレ戦は非常にわかりやすく強みが出ていたと思いますので。

 

ショートパス主体のサッカーとかポゼッションサッカーとは違うとずっと思っていて、どちらかといえばフィジカルなサッカーのような……?

でもロングボールが多いかと言えば数としては少ないのでロングボール主体と言うのも無理がある………ポゼッションもしている。

しかしいわゆるパスサッカーをしているチームとは明らかに異なるような………でもそれが言語化できず悩んでいました。

そこで面白いデータがありましたので紹介させていただきます。

 

[2019シーズン第1-8節]データで見るJ1全18クラブの傾向&チームスタイルまとめ|Sports Analytics Lab

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J1では他に類を見ない「超オラオラ系」のチームが名古屋です。平均580本以上のパスアテンプトに加えリーグ2位のデュエル勝利数を誇り、平均値ほどのボール奪取力を兼ね備えるのはこのチームだけです。

8節までのデータですがこのサイト様のグランパス評は僕にはすっと落ちてきます。オラオラ系デュエリストである。

普通ボール保持を望むチームはデュエル数を減らし消耗しないようにする傾向にあります。

でもグランパスはデュエル数がその他のボール保持チームとは段違いですね。

これが今季のグランパスの最大の特徴であると僕は考えることにしました。

この春加入した選手、米本や吉田豊の影響とも言えるかもしれません。彼らがいるからこのスタイルを選択しているのか、勝手にそうなっているのか、そこはまだわかりません……

 

  • シミッチというインチキ

そして各方面からやたら絶賛されているシミッチの存在は大きいです。パスとかゲームメイクすごいはそれはさすがに言い過ぎでしょと思うのですが………

身長183センチ!競り合いに強い(ゴールも決めてる)!!左利き!パサーボランチ

となるとJリーグでは反則でした。なるほどみんなが絶賛するのもわかります。

周りのボランチが170センチ台だったりする中ならロングボールにも楽々対応でき味方の落としも拾える、これだけ"強い"ボランチがいればJリーグならばこの順位は納得です。

 

僕は守備戦術がしっかりしているとは思っていません(爆

しきりに強調されるハイラインハイプレスですが、どちらかというとハイラインマンツーマンの側面が強めでしょう。

いわゆるリヴァプールがやるような追い込みの要素ではなく完全に個人で個人を蓋にしにいく個人戦術に近いのでは?

なので、きっちり剥がしてくるチームにはアッサリ剥がされます。マリノスフロンターレ、ルヴァンですが大分あたりにはなぜか相手がピッチど真ん中でフリー!みたいな現象が起こっていました。

最近はCBがドカン!と前に出て対応するようにはなっていますが非常に怪しい………

それでもグランパスが安定している理由は………正直わかりません!!

ただ仮説としては"そこまでクリーンなビルドアップができるチームが少ないから"なんじゃないかなぁと。

アバウトなボールであれば先ほどのデュエル力によって奪うことができます。それがグランパスの守備じゃないかな。

 

これはパスサッカーの定義が人によってバラバラなので意見はわかれますが、グランパスもまたクリーンなビルドアップを行うチームではないからです。

僕はGKからのボール出し、最後尾からのボール出しでスタイルが分かれると思っているのですが、グランパスはドカーンと蹴っ飛ばしてしまうのか、ショートパスを繋ぐのか、結構適当です。

パスサッカーというとパスでもって相手を動かし敵陣に侵入していくイメージなのですが、どちらかというと自分たちが動く個人能力で侵入しています。個人のパス能力も含めてね。

そこで個の力、デュエルの力で試合を制しているのが今のグランパススタイルです。

 

個人戦術のチームなので流れが良くなくなると途端にバラバラになってしまうのが1つの弱点です。

ロングパスなのか、ショートパスなのか、ディフェンスラインの高さは、プレスに行くのか、攻めるのか時間を使うのか、それぞれがバラバラになっていて噛み合わないことが多いです。

特に疲れが出てくる、相手がやり方を変えてくる60分頃によく見られます。川崎戦の失点はまさにこの時間帯です。

失点はレアンドロダミアンが競り勝ったところでしたが、その前にもランゲラクのクリアボールがフリーの中村憲剛に拾われるシーンなど予兆は見られました。

「自分たちの形はないんですよ」と誰かが嬉しそうに語っていましたけど、だいたいこういうデメリットのほうが出ます。

 

もう1つは先ほど紹介した記事の中にある通り、「これだけ消耗の激しいスタイルで夏を乗り切れるか」ということに尽きます。

走行距離こそそれほど多くはないものの確実に消耗しています。シミッチが肩で息をする姿を見てこりゃ危ないと。

ただ昨シーズンの反省も踏まえて開幕スタートダッシュで残留争いから離れたい、というチームの戦略であれば納得できます。

まあ優勝は難しいでしょうけどそこは狙っていないと思うので。

個人戦術なチームなのでコンディションが悪くなるここから先はこれまでのように上手くいかない可能性が高い、という備えがチームにあるかどうか、というところでしょうか。

 

  • サッカーの"見方"について考えてる

川崎フロンターレ名古屋グランパスを見て初めてグランパスの試合が面白いと感じました。

オープンで激しいデュエルの応酬、ぶつかるフィジカル、これぞサッカーの醍醐味!!!

これが率直な感想です。まあ60分くらいからの話ですけどね。

しかし多くの記事や解説で"流麗なパスワーク!最高の試合!"なんて言われています。僕は大いに悩んでいます。いや面白かったけどそーゆー試合だったか?

先ほど書いたようにグランパスが流麗なパスワークで敵陣に侵入したシーンはほとんどないです。なぜそう見えるのか、これが本っっっ当にわかりません。誰か教えて下さい。

実況解説がグランパスは果敢に繋いでいくスタイルって言ってましたけど今シーズン、リスクあるショートパスとかしたことありましたっけ?ショートパスできるのにドカーン!してるのなら結構記憶にある。

確かにフロンターレのほうは少々属人的ではあるもののディフェンスラインから中盤へボールを運ぶことはできていたと思いますが、そこから先はもう酷いの一言

前線のランニングがゴールに真っ直ぐ走るだけでダイアゴナルな動きは皆無、スペースを作る動きなどもはやゼロ、SBがオーバーラップしてきたと思ったら内側に突っ込んでくるだけ。

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ここから水色の選手が揃って真っ直ぐゴールを目指せば……

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そりゃこうなります。なにこれグランパスのゴール前だけピッチが小さくなったの???

これでどうやって得点するの?というわけでレアンドロダミアンが登場して ロングボールからゴールが決まります。

「パスが主体の両チームだがゴールはロングボールから」と意外そうに言う人も多いのですが、こんなスペース作る動き皆無のサッカーでショートパスで地上からゴールが決まるわけないでしょとしか思いません。

もっと疑問なのはこんな酷いサッカーをして満足感を得ているフロンターレの選手たち。自分が応援している側だとしたら絶望しますね。

グランパスのほうはもう少しサイドを使っていました。SBの負担多すぎ問題もありますけど……

でもサイドに追いやられていた結果なのかは不明………というのもそこでのフロンターレの守り方もまあ酷いです。

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どんだけサイドに集まってるの!?フロンターレの守りはだいたいこんな感じでした。

追いやるにしてももうちょっと綺麗にやれるでしょ……いや守れてるのかもしれないけど、どうやって攻めるの?フロンターレのCFはジョーなの?

(ちなみにこの場面は結局グランパスの選手に抜かれています)

レアンドロダミアンが入るまではまあ酷いと思ってずっとこの攻め方守り方に笑ってました。グランパスのがイイ!!と心底思えた。

フロンターレにチャンスがあったかと言えば……それほどなかったでしょう?

だから質の高い試合かといえばやはり首を傾げます。

 

  • サッカースタイルとは

もう1つ気になっていたことは両者似た者同士という見出し。でもパスでボールを運ぶフロンターレとデュエルでボールを運ぶグランパスではやっぱり差を感じてしまう。

全く似てない!!とそこまで逆張りをするつもりはありませんが、結構違いがあるなぁという印象でした。

そして名古屋グランパス湘南ベルマーレの試合では"真逆のスタイル"と形容されていましたが、本当にそうなのか?と思ってたり。

"デュエル"が主体だとするならば両者は似てるとも言えるのでは?

まあこれだとすっごく暴論になっちゃいますけどね。

まだ僕がきちんと言語化できておらずしっくりくる説明できない………

"サッカースタイル"についてはズレを感じることが多いです。

 

 

スマブラSPの話 ぼくのかんがえたさいきょうキャラランク(version2.0)

とりあえず書いてみました。


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できるだけ左から強い順に並べてみたけどほとんど適当である。

列をすっきりさせたくて無理矢理下に移動させたキャラもあったりするのでこの並び…

 

  • Sランク

特に理由はないけど列の都合で7キャラに絞りました。

  • ウルフ

ブラスターと何か当てて下スマを繰り返してたら勝てる。

僕の使うウルフはゴミのように弱いのだがそれでも強い(?

とにかく困った時にAボタン押しまくる癖が抜けなくて弱攻撃が弱いので強化しろ!って言ってる。

 

発売して最初に最強と思ったキャラがピクオリとピーチなのでずっと最強と言い続けようと思います。

僕の使用率はかなり低い、ピクミンの並びがよくわからないという理由でランクを下げてたこともあったけど使えばまあ強いなってなる……

 

違いがよくわからない。

ウルフもそうだけどパワーありすぎる。

 

空前強すぎる。エアスラッシュをマリオから奪った男。

でも火力出なくて使いこなすの難しすぎるしそんなに強くないかもしれない……

 

軽い以外は最強。

当たり判定がインチキ。

 

オールラウンダー界最強だと思う。

持続技やダッシュの切り込みがないから案外勝てない気がする。

立ち回りの印象も壁。可愛い。

 

 

  • Aランク

正直フォックスとファルコの差はめちゃんこあるのでランク分けはほっといてくれ(笑)

  • フォックス

スマブラというゲームはとりあえずフォックスが強いのである。昔から強キャラなので使い手も多い。

僕はとりあえずハァァアァアンしまくってる。

でも最強かどうか微妙すぎる。

 

そんなに強くないという逆張りをしていたけどまあそんなこともないな……弱点が少ないのがウリ。

Aボタン押してるだけでダメージレースに勝てる。

余談だけど発売前の僕の予想はインクリング最強リドリー最弱でした。結構当たってることない!?すごくない!?!?

 

  • ロイ

クロムと悩んでた。結構使用感変わると思ってるけどそれでも似たようなランクになりそう。

 

  • クロム

崖際なら横強先端バーストできるしクロムのが強いかもしれない。

 

コンボもいいけど手裏剣が強い。

このへんのキャラから相性悪いなって思う相手が出てくる。

下スマが早くて慣れない。横スマが見た目より長いサムスに分けて。

 

長引くと有利になるしどんだけビハインドでも勝てそうな気がするのが強い。勝てなかったりもするけど。

僕は攻め方がわからなくて空中噛みつきで誤魔化しがち。

 

使うのに一番集中力がいる気がしてる。上手い人のプレーがかっこいい。

必殺技バーストランキングでめちゃくちゃ上位にくる。

 

  • マリオ

元祖エアスラッシュが強い。上手い人のコンボがカッコいい。僕はAボタンを押すだけ。

どんなキャラにも戦えそうだけどどんなキャラにも勝てない雰囲気でる謎。

 

刺さる相手と刺さらない相手がいると思う。知らんけど。上手い人が使いまくる人気の萌えキャラ。

バ易すぎるので実際はもっと強く感じるかも。

 

上手い人のコンボがすごい。

僕はマッハトルネードした後ステージに帰ってこれない。

 

バ難。上投げバーストしてる。

いさむさんが使い続けてる限り強キャラだけど他に使ってる人見たことない。

 

  • リンク

リンク族の評価難しい。

ガーキャン回転斬りを連発してる。

 

Aボタンを連打してる。インチキ空N。

 

やっぱ飛び道具は正義。いつものブーツキックが強すぎる。

でもバ難すぎるしこのあたりのキャラから極めるには怪しさある気がする。

 

  • シモンリヒター

無理なキャラは無理すぎるけどワンポイントとしては優秀だし評価が難しい。

だいたい上Bで誤魔化す。

 

  • ネス

強いキャラには強い。そうでもないキャラには本当にそうでもない。

PKサンダーとヨーヨー強すぎてかわいそうになる。

 

  • アイク

剣を持ったドンキーコング

僕は空Nの振り方が雑なので稲妻キックされる。

 

  • スネーク

飛び道具がなくて上Bに攻撃判定の無いキャラにはめちゃくちゃ有利だし強い。何とかファルコンとか。

相手に飛び道具や吸収とかあると全然違う……

 

正直凶斬りしてるのが一番強い気がしてて4より面白くない気がしてる。

強いけど極めるには向かない感ある。

 

  • ファルコ

一個下でもいいけど。

何気に使ってて楽しいんだけど上スマの弱体化は理解不能

 

 

  • Bランク

真ん中らへん。このあたりから順番はめちゃくちゃ!

 

弱くはないと思うけどマルスである理由がわからないから下げてる。

 

飛び道具無し復帰の弱いキャラ相手には無双できる。何とかファルコンとか。

 

僕よくわからない。強いと思うけど使いこなせないです。

 

一段上でもいい気がするけど強いかと言われたらびみょい。

僕はフレアドライブによく当たる。

 

剣を捨てたアイク。

相性ゲーになりがち。基本的には強いんだけどどうしてもキツイ相手はキツイよね。

 

  • リュカ

ルーカスくん。強いやら弱いやら何ともわからない感ある。

使われると空前強いのに使うと果てしなく地味。

 

空Nを蹴りにしてくれ!

回転斬りは強い。

 

使われる消火栓強い。使う消火栓弱い。

読み横Bが気持ちいい。

 

  • ブラピ

そこそこ強いと思うけどなんか物足りない。結局空Nしてる。

矢がシュビッ!ってなるから気持ちいい。

(ノーコンだからピット使いたくないのは内緒)

 

  • ピット

ブラピと結構違う気がするけどランクはまあ同じでいいやって言ってる。

 

強い人が大会で使ってたのでもっと強いとか言ってる。

剣はスマブラDXでしか見たことない。

 

  • ロボット

強いようなそうでもないような。

ハイライト動画で大抵ボコられる側なので弱く見えてしまう。

 

クッパドロップのメテオ何なの。

 

違いによる差はそんなに感じない……ようやくまともになった気がする。

 

  • ディディー

台のあるステージだと待ち合いのクソゲーと化す…

 

インファイター相手なら戦えるけど当たり判定チビこいか武器持たれるとしんどい。

 

上Bを擦りまくる。Wiifitトレーナーが泣く。

 

機動力的にアレ。個人的空ダしたくなるキャラ一位。

 

機動力無さすぎるし復帰できない……

なぜかコントローラー握る手に力が入る。

 

 

  • Cランク

ちょっと弱め。そんなに弱いか?って気もする。

なんか弱くなってない?空下のせいでそう感じるのかな?

 

  • しずえ

横Bがむらびととごちゃごちゃになってよく死ぬ…

 

掴んだら強い。

 

基本的なところは弱くないけど先に倒されるとしんどいし低パーセントの時やる気がでないし(?)

 

  • デデデ

鈍い重量級って難しい。

空後出せずに着地しまくってます。

 

案外戦えるようなやっぱり弱いような……

ドンキーに勝てない。

 

かわいい。

 

尻尾がデカすぎるくせに軽すぎる。

 

微妙だけどそこそこ強い。上手い人と戦ったことが無さすぎてわからない。

 

  • カムイ

やっぱ鈍いのつらい………

 

ワンチャンはあるけどキツイとは思う。

下スマの跳び上がりで攻撃かわすの楽しい。

 

  • プリン

相手を動かせなさすぎて困る………

 

よくよく考えたらこんなに弱くはないかもしれない。もう少しアプデの強化期待してたりする。

 

  • ケン

崖登り攻撃の無敵化が痛すぎる気がする。でもポテンシャルはやっぱ高そうではある。

僕はコマンド出せただけでめちゃくちゃ喜んでる。

 

どこに置くか悩んでなぜかここに置いた……

弱くない気もするけど考え出すと弱いなぁってなる。

 

  • シーク

立ち回りは強いしもっと強い気がするけど技の威力がショボすぎ!ウルフの半分以下やんけ!(ジニックス調べ)

 

アプデきたら最強狙えそう。即死気味のコンボはあるし。

でも基本は何でバーストするんだ………

 

 

  • Dランク

僕がとにかく最弱認定してるキャラ。

最初のDLCキャラだけど無料だから弱いのか!?

これからのDLCはみんな最強キャラの予感してる。

 

まずケンより良いところがわからん。

 

普通に負けまくるし強くね?ってなるけどまあ弱いよね……

 

  • リドリー

発売前にリドリー最弱予想していたので継続していきます!

 

DX以降とにかく弱キャラすぎて使い手がいない悲劇。

そんなに弱くない気もするけどカービィは弱キャラというのがもはやスマブラのお約束な感。

横スマが飛び過ぎてビビる。

 

ジェットコースターのようなスマブラ人生。オーバーヒートエルボーを返せ。

戦ってるとどうやったら負けるんだってくらい弱い。

Xと違ってアプデで救われるはず……救われるよね?

 

  • ?ランク

わからない、測定不能キャラを置きました。

アイスクライマーはもう少しで理不尽キャラになるのでは!?だけどルイージの空下みたいにそういうのはアプデで修正くるしなぁ。

 

 

以上です。多分明日には変わっています。

 

玉蹴りの話 サッリボールは"属人的"?

サッリボールに対してこの疑惑を持っています。

戦術オタクからは絶賛されていたけど正直なところ日本代表と変わらないような感覚もしてる……

 

  • 戦術を落とし込むことができていないよ!

プレミアリーグ32節チェルシーは超大誤審によって勝ち点3をゲットしましたが、この試合ではターンオーバーを選択しました。だから大苦戦したと言えるかもしれません。

そこで気になったのはカンテがやっていたチームにとって大事な(と思われる)動きをコバチッチとバークリーはほとんどしていなかったことです。

ターンオーバーする場合、"カンテと同じ役割を行うようコバチッチかバークリーに指導する"もしくは"コバチッチやバークリーのタイプに合わせた別のやり方をチームに指導する"ことをしなければいけません。

ただこの試合ではどちらも不十分であるように見えました。

ちょっと前に"属人的"という言葉が流行ってたりしましたが、まさにサッリはそんなチームにしているのでは?という疑問です。

 

  • コバチッチもバークリーも"カンテが隣にいる"と思ってプレーしていたこと

カンテが幅をとったり裏へ抜けたり、後方の持ち上がりをサポートすることでボールを前進させるのがこれまでのチェルシーでしたが、この日はそのような動きが見られず。

リュディガーで持てるところをコバチッチがそのままボールを受けてしまったり(コバチッチはCBの上がりの花道を作れていない傾向があります)、バークリーも真ん中付近でいるだけで深さを作れなかったり。

カンテがいない以上誰かがカンテの役割をしないとチームは機能しません。このあたりをチームとして徹底できていたのかかなり疑問です。

 

  • チーム自体もカンテがいるものとして動いていたこと

そうは言ってもカンテと同じ動きを求めるのも難しいです。特に90分やり続けるのは至難の技!なのでカンテがいないなりのやり方をすべきなのですが……。

ウイングは少し下がって受けてしまいコバチッチと被ることが多くサイドのスペースががら空きと言うことがしょっちゅうでした。

コバチッチはカンテよりボールの扱いに長けているキャラクターなのでウイングは中盤をコバチッチに任せ大外で勝負するなどのやりようはあったはずです。

イグアインもたびたび下がってくるので深さが失われることもしばしば。カンテがいないんだからそのための戦術を選択すべきです。

 

  • 同様の現象はアロンソとエメルソンでも起こっていたこと

エメルソンはアロンソよりは速度があるので外側を任せたらいいのにウイングがなぜか外で待っている。

また一人では抜くのが難しいアロンソに外側を任せて背の低い選手がエリア内にいるなどチグハグな現象もこれまで見られています。

 

  • サッリ自身がサッリボールなるものの分析が不十分なのではないか

これらのことからいくつかのチームとしての動きに見えることが選手独自の判断もしくは選手の特性によるもので、サッリ自身がきちんと把握していないor言語化してチームに伝えられていない可能性を感じます。

"サッリのやり方が浸透していない"と言うこともできなくもないですが、正直なところ日々伝えられているのか疑問。ターンオーバー出来ない原因になっている気がします。

この状況で最も困るのは"個々のプレーがチームに正しく評価されないこと"です。

例えばカンテが普段行っていた役割はサッリはどのように評価していたのでしょうか。ジョルジーニョの側にいてほしいというコメントしかメディアには出ていませんが…

サッリ自身は評価していたかもしれませんが、チームに対して"カンテがいないからカンテの動きをしてほしいor代わりにこの動きをしてほしい"という要求をしなければ評価していると伝わりません。

 

選手が個々にやっていたことで上手くいっていたものを正しく分析して伝達しなければ再現性は生まれません。スタートダッシュからの失速の原因の1つなのではないでしょうか。

まさに日本代表へたびたび向けられている批判と同じようなものを今のチェルシーからは感じます。

 

 

 

玉蹴り代表の話 今の日本は無戦術すぎる

日本、コロンビアに惜敗!!の感想。

ジャパンズウェイ(笑)を笑うために見ているダメなファンです。

 

お互い442(4231)、ややこしくないので見る側としてはありがたい。

キャプテン柴崎!!ずーっとクラブで構想外の人間が不動のレギュラーって周りの人たちはどう思ってるんだろうか………

開始直後の決定機どんなだか忘れました爆

柴崎さんいつも守るべきスペースどころか自分の背後も見ていない………

まずコロンビアの守備がめちゃ緩いです。サイドハーフ、どこですか!?そら気持ちよく中島もドゥーアンもドリブルできますわね。

コロンビアの左サイドバック、もしかして一番下手?

コロンビアの攻撃が右に偏る。でも左サイドバックが下手だからなのか、日本の追い込みが良いのかわからない……

日本はめちゃくちゃ突撃志向だけどこれはこれでいいような気もしてくる。でも個人個人でやるだけでバラバラ感がすごい。

コロンビアがサリーダラボルピアーナを試み始めるけどなぜってレベルで下手……

サイドバックの裏にハメスが下りてくるようになった。

日本も柴崎がサリーダラボルピアーナを始めるが結局東口が鈴木武蔵にロングボールを蹴ってしまう。

武蔵が結構体を張ってくれたからいいものの中盤にデカいスペースができていたので非常に危ない形。

とにかくコロンビアのSHが帰ってこない前半でした。

 

後半からだんだん日本の2トップの守備が怪しくなる。

別にこの二人に限った話じゃなくて後半途中から日本のFWって俺どこにいけばいいんだ?っていう状況多い。

やたらとディフェンスラインに下りる柴崎。でも二列目の連動がないので中央にデカいスペースが。

またしても柴崎の1人サリーダラボルピアーナで中央にデカイスペースが!?その状態で昌子がロングボールを蹴ってしまう。

そこからコロンビアのチャンスが生まれてPKに。判定はまあ親善試合だしどうでもいいや。

香川小林が投入、柴崎のサポートをできる人が入りました。コロンビアが引いてくれたこともあってまあまあ攻められるように。

柴崎がディフェンスラインに下りて攻撃を組み立てていると言えば聞こえはいいけどどちらかと言えば香川のおかげ。

とりあえず数打ちゃ当たる的な攻撃をするもチャンスらしいものはそれほどなく終わり。

部活のがまだマシじゃね?みたいな日本。体育の授業か!?でも代表は難しいのよねぇ。

 

 

  • やればやるほど悪くなる恐れを感じる……

まず、スタメン2列目があまりにも全員突撃型なので香川のほうが単純に良さそうに思えました。というか10番様の帰還をマスコミがものすごい煽っていたんだから当然スタメンだと思ってました(笑)

それでもこの2列目を選択したということはこれまでの突撃を良しとしていると見て間違いないでしょう。でもそれって結構危険じゃないか?という話。

個人のスキルで剥がせてシュートができる!というのは良いことですが、全員ソロホームラン狙いでブンブン振り回している感じに見えます。

チームとして相手との駆け引きをしたり、個人を活かすための構築がなければ対策されて冷温停止

今の日本代表の2列目は「オープン戦ではガンガン撃ったけどシーズンが始まると外角のスライダーにめちゃくちゃ弱かった助っ人」って感じがします。

無理矢理行かずに止まる、パスにする等の選択がなく常に突撃。サイドバックとの関係、ボランチとの関係もお構い無し。

また、彼らがのびのびプレーできるようにチームを作っているかといえばドリブルやシュートのコースを潰すこともしばしば。

これじゃあさすがに対策されてしまいます。アジアカップでの苦戦理由も中島の不在だけじゃないはず。このままだと悪くなる一方じゃないかしら。

彼らが快適にやれる仕組みがなければ弱点だけがどんどんバレていく!!

それがないから今の代表を好きになれないんです。選手が窮屈だもの。

 

  • 不動のボランチ、柴崎のプレーは良いプレー?

2列目の三人に加えて柴崎も不動のスタメンということでおそらくこのチームは柴崎中心なのだろうと思って見ています。

にしてもずっとベンチ外なのに今回も呼ばれてキャプテンってやりすぎだと思う。それだけ絶対的な信頼を寄せているのでしょう…

というわけでこれまでの柴崎のプレーの一つ一つに対して森保監督がどう評価しているのか気になります。

もちろんそれぞれの行動に一長一短あります。

しかし!それにしてもタッチライン際に行って戻ってこなかったり、それどころか駆けあがってみたり、ダブルボランチの選手がやったら普通の監督なら嫌いそうなものなのですが。

柴崎の空けたスペースを埋める仕組みもないというか、そもそもカバーしきれないでしょうという………

 

また柴崎は頻繁にボールをもらいに下がるのですが、周りの連動がイマイチでそのあたりの仕組みを選手全員に落としてこんでいるのか疑問でした。

CBの間に落ちるならCB(特に昌子)はもっと開かなければなりませんし、柴崎が落ちたスペースは南野らが連動してカバーしなければいけません。中島がたまにカバーしていることはありましたが、それも散発的。

柴崎もCB二人でボールを持てているにも関わらず猛ダッシュでボールを受けに来るという無駄な動きも非常に多いです。無駄な可変は陣形が乱れることもありますし、体力も浪費します。

また柴崎が下りている時に東口がロングボールを真ん中に蹴ってしまうという最悪の選択も何度か見られました。鈴木武蔵が競り負けていたら、パスがずれていたら柴崎が空けた中央のスペースを使われます。

柴崎にそこまでの速度で元のポジション戻って守備をする力はありません。てかマスチェラーノでも無理!アルゼンチン対クロアチアを見れば明らかです。

そして失点につながるPKの前も「柴崎がディフェンスラインに入っている時に、昌子がアバウトなロングボールを対角線に蹴ってしまいスペースを簡単に使われて侵入される」というものでした。

その後、香川と小林が入りコロンビアが守りに入ったため日本の時間帯もできましたが、

この時解説者の方が「柴崎がディフェンスラインに入って攻撃を組み立てている」と解説していました。

ですが柴崎のおかげではなく柴崎の空けたスペースを香川と小林が埋めるようになったからです。ロシアワールドカップでは柴崎の動きに香川は連動できる場面もありましたよね。

でもこういうことは誰がやっても同じにならなくてはいけません。それが組織というものでしょう。

 

改めて柴崎のプレーは良かったのかということと、柴崎が絶対的で中心選手ならば柴崎が快適にプレーするための構築があったのか、ということをこのチームに問いたいです。

ここまで代表戦も何試合もやっています。にもかかわらずそのような仕組みを感じられません。

先ほど挙げた2列目の問題と同じく柴崎もまた一人でやっているように見えました。

 

 

  • ちなみにサリーダ・ラボルピアーナは好きじゃない

ディフェンスラインに落ちる動きをまあこんな呼び方をするのですが、個人的にはこのやり方嫌いです。まあこれは好みの範囲ですけどね。その話しようと思ったけど長くなったからまた今度!

ただ!!代表という限られた中でこのように連動の求められるやり方はどうよ?と思います。

ここまでの僕の意見に対してそりゃあいくらでも反論できると思います。僕自身でも出来ます。

でも"そこをそうするからこっちをこうする"というようなやり方は代表サッカーでは合わない気がするんですよね。

今夜の試合は先発総入れ替えも示唆されていましたが、またチームが変わってしまうのではないでしょうか。こんなの何回やってもしょうがない、戦術が無さすぎますよ。

戦術に良い悪いはあります。ハリルホジッチのやり方にも良い悪いだってありましたよ。でも無は勘弁して!!