てなわけで8月頭に11年ぶりに遊戯王のイベント、TSUTAYAの遊戯王デュエルトーナメントに参加してきました。
前回のブログ↓

十六夜アキさんと黒薔薇の破滅竜のプレイマットをゲットしましたよ!!
まあ勝ち進んだわけではなく、抽選でゲットしたんですが(笑)
《黒薔薇の破滅竜》という名前は正直ダサいと思うんですが、ブランブル・ローズ・ドラゴン自体はカッコいいですね。

僕はいつもシューティング・クェーサー・ドラゴンのプレイマットを使っていたのですが、
13年くらい前のものですし心機一転これを使おうかと思います。
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使ったデッキは【K9サイバー】

はい、前回のブログで紹介したK9とサイバードラゴンのデッキです。
僕は遊戯王GXが好きなのでGX系のカードを使おう!ということでHEROデッキと並行して組んでみました。
そういえば2014年のHEROストラクの頃に遊戯王を辞めたんですが、
こちらのカードが出たのはそのHEROストラクの一つ前のストラクでしたね。

当時は使い道のない謎カードでしたが程なくして何でも無効にして破壊する《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》が登場したので
プトレマイオスからカオスエクシーズチェンジされまくっていたとか……?

《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》はただの中継点ですが、
それでも遊戯王をやめた11年前に登場した使い道のなかったカードを使ったデッキが今流行りのデッキになっているのは感慨深いものがありました。
実際このデッキは環境トップ10圏内の強さを持つデッキと言われているのでかなり強いです。
相手の妨害誘発を2枚受けながら未使用の手札を2枚残しつつ5妨害!という布陣を敷けたりする。
これが現代遊戯王か………
このデッキを使用した理由はこんな形で先攻で展開できれば相手も諦めてサクッと終えれるからです(笑)
実際前回紹介した【HERO】や【閃刀姫】とかも使おうかと思っていたのですが、
【HERO】はその場その場での手札で誘発受けも考えた最適な展開をするのが難しく慣れていないと長考してしまう問題があり、
【閃刀姫】は目に見える妨害ではなく伏せカードで相手の動きを封じていくデッキなので、
最近のカードの知識に乏しい自分が使うと毎回効果の確認を強いてしまい非常にテンポが悪くなるという問題がありました。
その点この【K9サイバー】は展開方法が簡単でかつ抜群の制圧力を誇ります。
ややこしそうな展開に見えて一本道、なのに誘発受けが悪くないというインチキデッキです。
ジャンケンで勝てば勝てる(苦笑)
そしてK9は2025年3月に新登場した今が旬の新しいテーマです。つまりまだカードの種類が少なくて覚えやすい!!
またデッキギミック的にも個人的に親しみやすいというのもあります。
てなわけで賞品を懸けたガチデッキで戦うシングル戦においてはこのデッキが1番無難であると思い使用いたしました。
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K9って?
K9は2025年3月に登場した全てのモンスターがレベル5、レベル5のモンスターを展開してランク5エクシーズを出していくテーマです。
遊戯王25年の歴史でレベル5を出しまくることをコンセプトにしたのは初?らしい!?
(遊戯王ってレベル7と8ばかりにサポートが偏っているイメージはありますが……)
K9モンスターは3種類がそれぞれ"手札"、"墓地"、"デッキ"からモンスターを追加で特殊召喚する効果を持ち、
これによってレベル5のモンスターをズラリと並べることが可能です。

あらゆるレベル5モンスターを救済《K9-66a号 ヨクル》
自身に追加してレベル5のモンスターを手札から一緒に特殊召喚できるモンスター。
このモンスターのみ墓地やデッキから呼び出してアドバンテージを取れない分、手札から出すのはレベル5モンスターなら何でも良いという汎用性がウリ。
この効果によって実質的に使いづらいレベル5のモンスターを救済しています。
さらに後続をサーチできるエアーマン効果を内蔵しています。
自力で特殊召喚できるので召喚権を使わず、後続をサーチできるのでバンバンモンスターを展開していけるという雑に強力なモンスター。
レベル5を使うあらゆるデッキに混ぜることで大会で勝てるレベルのデッキに仕上がるという驚異的な性能を誇ります。
これがK9の魅力の一つですね。
テーマ内のレベル5にキーカードがあって使いにくかったデッキにもちょっと混ぜることで爆発的にデッキパワーを上げられるぞ!
《サイバー・ドラゴン》もレベル5モンスターで展開の中で手札に加えられるのでこのモンスターと相性が良いです。
ファンデッキにも良い顔をする出張性能、女の子型のモンスターということで価格が高い。

K9のジャンク・シンクロン枠《K9-66b号 ランタン》
ヨクルが手札ならこちらは墓地からモンスターを出す効果、ただし蘇生モンスターはK9限定。
手札1枚から出せてしかも特殊召喚なのでどんどんヨクルからこのカードをサーチしてこのカードで展開できます。
そしてヨクルがモンスターをサーチするならランタンは魔法罠カードのサーチです。
もちろんK9にもエマージェンシーコールのようにK9モンスターをサーチできる魔法カードがあるので、このカードも実質的に後続をサーチできます。
ただし《K9-66a号 ヨクル》《K9-66b号 ランタン》のこの効果で出したモンスターは
光属性のエクシーズモンスターの素材にはできない制約が付きます。
この制約がちょっと面白くってランク5のエクシーズモンスターを調べてみると「めちゃくちゃ強いランク5ってみんな光属性じゃん!!」と気づくと思います。
この制約によってカードパワーの調整をしているのは面白いなと思いました。
実際インフィニティに繋がるノヴァもヨクルの効果でしたサイバー・ドラゴンでは出せないので、
【K9サイバー】でもインフィニティを出すのは意外と回りくどい展開になりがちです。
しかしそれ以外のシンクロやリンク素材にするぶんには一切の制約はありません。これがK9の出張性能の高さです。
数年前ならエクシーズモンスターしか出せない制約がついたんだろうなぁ。
これによって各種テーマのリンクモンスターやシンクロモンスターに繋ぐことができます。

地属性機械族!!《K9-04号 咒》
7月末のパックに登場したまだ誕生してからひと月経ってない出来立てホヤホヤのK9モンスター。
ヨクルが手札、ランタンが墓地ならノロイはデッキからK9モンスターを呼び出せます。
呼び出したモンスターは効果が無効になることもないので、この効果でヨクルを持ってきてそのヨクルの効果で後続をサーチできます。
ただしさすがにデッキからの特殊召喚効果は強すぎるのか、召喚時限定の誘発効果になり特殊召喚には非対応。
それでもK9唯一の純粋な1枚初動のカード、純K9なら召喚権は被らないので基本的にこのカードに割くでしょう。
このモンスターは効果も強力ですが、なんと言っても地属性、機械族というキャラクターが魅力的。
特に【K9サイバー】ではこのカードによって展開の美しさがアップしました。
地属性・機械族なので《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》の③効果でサーチ可能。
乃亜編でビッグ5のオッサンが使ったよくわからんカードがこんな強いカードになるなんて……
そして、このカードはリンクモンスターのクロック・ワーク・ナイトでサーチができます。
つまり攻撃力1000以下の機械族モンスターを使うデッキであればK9にアクセスすることができる、ということになります。
サイバー・ドラゴンでは《サイバー・ダーク・キメラ》でこのカードを出せるのでそこからK9展開に移行できるようになりました。
ノロイが登場するまではランク5エクシーズを作らない限りサイバードラゴンからK9展開に行くことができませんでしたが、
このカードで簡単に移行できるので相手の誘発受けも良くなりました。
また、地属性機械族モンスターをサーチできるランク5のエクシーズモンスター、《無限起動リヴァーストーム》にも対応しています。

ただこのカードでノロイをサーチするというより、他の地属性機械族のモンスターをサーチ。
その後、機械族であるノロイとこのカードで《プラチナ・ガジェット》をリンク召喚し、
その地属性機械族モンスターを特殊召喚して各種別ギミックに移行するというのが主なお仕事でしょうか。
【K9サイバー】ではこれまでK9からサイバー・ドラゴンのギミックに移行する方法がありませんでしたが、
ノロイ登場後は《スクラップ・リサイクラー》からサイバー・ダーク・キメラを墓地に送ってサイバー・ドラゴンの展開に移行できます。
これによりサイバー・ドラゴンとK9は相互に繋がるようになりました。非常に美しいです。
初出2009年のマシンナーズのストラクチャーデッキ。
3つ買うだけで強い!僕も大変お世話になりました。カードプールの増加で強化されていったんですね。
またこれらカードでサーチしたい《スクラップ・リサイクラー》や《セリオンズ“キング”レギュラス》を既に引いてしまっている時に、
返しの手数としてノロイをサーチできるので動きがスマートになるのも良きですね。
《スクラップ・リサイクラー》の他には《惑星探査車》を使って各種フィールド魔法をサーチして初動にすることができます。
13期のメインテーマデッキであるアルトメギアとの混成、【K9アルトメギア】では《神芸学都アルトメギア》をサーチするのに使用しているらしいです。
以上の3体のモンスターを使用してレベル5のモンスターを並べていくのがK9の基本的な動きです。
さらにこれら3体のモンスターに加えて相手が手札か墓地のモンスターの効果を発動した時に、
追加でランク5を出すことのできるモンスターのセットがあります。

可愛い《K9-17号 イヅナ》
相手が手札か墓地のモンスター効果を使った場合に手札から特殊召喚できるモンスター。
つまり上記のカードのサーチ効果を《灰流うらら》で止められた場合、このカードを出してそのまま展開を継続できるようになります。
これによりK9デッキはこのカードでうららを貫通できるって寸法です。
めちゃくちゃ雑な"うらら貫通ギミック"ですね(笑)
このカードはK9の象徴的なモンスターなのか、公式ツイッターに設定画が公開されています。
明日3/22㊏発売❗️
— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) 2025年3月21日
デッキビルドパック
ジャスティス・ハンターズ
 ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
収録カードより
◤K9-17号 イヅナ◢
&
◤K9-17号 “Ripper”◢
のモンスター設定画を公開‼️
✅HPhttps://t.co/txPipzbiDr#遊戯王OCGモンスター設定画 pic.twitter.com/YFx8xiAhCZ
かわいい…。
こちらがイズナが拘束解除した姿

立派なものが目を惹く《K9-17号 “Ripper”》
ランク5エクシーズでオーバーレイユニットを使いK9カードをサーチします。
先述のモンスターたちと合わせてどんどん後続をサーチして展開を伸ばすことができます。
さらに手札墓地のモンスター効果を無効にする効果も併せ持ちます。
展開していけば自然とニビルケアができてしまうということです。

あとはこちらがだいたいイズナと一緒に出てきてエクシーズする《K9-ØØ号 ルプス》です。
基本的には複数手札に来て欲しくないカードではありますが、このカード単体でも《厄災の星ティ・フォン》になれるので3枚投入するという人もいるようです。
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K9は常にサモンチェーンを使っているガジェット
K9の強いところは
「あるモンスターを初動として次のカードをサーチして、それらのカードを素材にして〜」
というような展開ではないところにあると思っています。
ノロイは通常召喚ですが、残りのモンスターは特殊召喚なので一つの展開が止められたらその先の展開が出せない、ということがなく
それぞれが独立して特殊召喚する効果を持っているので
・ノロイの効果が止められる→次はヨクルを出す。
・ヨクルが止められる→次はランタンを出す
(灰流うららで止められる→イズナを出す)
と、妨害を受けたとしても手札に来ている数だけ展開する事ができます。
これは昨年登場した同じくエクシーズモンスターを主力とするライゼオルも同様ですね。
いわゆる"初動札と貫通札を兼ね備える"ってやつです。
同じレベルのモンスターを並べれば良い、というエクシーズ召喚の方法がこのような設計になるのでしょうか。
そしてこの動きが11年ぶりに遊戯王をやった人間にとってはわかりやすくて助かるんです(笑)
「まずこのカードを出して、〇〇ケアはこれで、手札にこのカードがあるなら先にこっちを出して、次はこうなって展開パターンが…………」ではなく、
とりあえず出せるモンスターを出す!!という動きで戦えてしまうので、初動とか展開とか貫通とかそういう概念が正直ないんですよね。
もちろんノロイが初動札でランタンが貫通札という見方ができますしその通りですが、
出せる順番で出せば良いという単純な動きで最終盤面も全く同じなので非常に回しやすいと思います。
雑に言えばレベル5のモンスター2体の組み合わせを出すことを3回(+1回)行うのがK9です。
しかも最初に出すであろう"Ripper"でニビルケアもできているので、他のデッキであるニビルケア展開なども意識する必要性が薄いです。
K9デッキはこの盤面を作ります。作りますというかこうなります。
ここから何を出すかで派生します。
雑に強くて分かりやすい。
で、なんだかこの動きには覚えがあるんですよね。
ヨクルと手札のレベル5を出す→ヨクルの効果で後続をサーチ
→"Ripper"をエクシーズ召喚→Ripperの効果で後続をサーチ



ブリキンギョでガジェットを出す→ガジェットで後続をサーチ
→ギアギカントXをエクシーズ召喚→ギアギカントXでブリキンギョをサーチ
2012年に《ギアギガント X》の登場によってできた【ガジェット】デッキの動きに近い気がします!
K9デッキはこれをノロイ、ヨクル、ランタンで計3回行います。
3回ということでこれですね。

当時のガジェットデッキに入っていた《カゲトカゲ》と《サモンチェーン》のコンボです。これにより召喚権が3回になります。
ここから《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》を出すなりします。
まあなんとなくK9の盤面と似ています。
11年ぶりに遊戯王をやった身からするとこれをサモンチェーン無しでやってるのがK9だ!と感じます。
なのでK9デッキの動きは結構親しみやすかったりします。
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K9の弱いところ
弱いところは強みの裏返しで基本的にはレベル5のモンスターの2体出しを3回やっているだけ、という点です。
基本展開では相手の妨害が一切無くても用意できるのは「3度のエクシーズ召喚による3妨害+《K9-EX強制解除》」です。
また捲る場合にも同様で相手に干渉できるのは3度のエクシーズ召喚やリンク召喚に限られます。
しかもほぼモンスターによるものなので非常に脆い。
なので【純K9】はかなり出力不足に陥りやすいです。めちゃくちゃ難しくない?
展開しやすい反面、出来る盤面が現代遊戯王からするとちょっと物足りなくない?って感じがします。
一応デッキに少ない枚数の追加でできる強烈な制圧力を持ったモンスターはいくつかあります。
一つは《マジック・キャンセラー》で魔法を完全に封じて禁じられた一滴や超融合すらも完全にシャットアウトする。
スクラップ・リサイクラーで落としてクインクエリで出すとか
おじさんデュエリストが喜ぶ昔ながらのカードというのも長所!?
他にはリヴァーストームを使って《無限起動キャンサークレーン》をサーチし、
《超接地展開》によって《クシャトリラ・アライズハート》を出す。
生きるマクロコスモス
これが対象耐性と破壊耐性を持ちます。
自身の効果で禁じられた一滴も封じる。
《アーティファクト-ミョルニル》をクインクエリの効果で相手フィールドに特殊召喚してロックする
相手プレイヤーにアーティファクトしか特殊召喚できない制約を押し付ける通称"ミョルニルロック"
なんかインチキ臭くて禁止になりそうなコンボ。
ただし純K9でこれをやろうとすると他のモンスターが残らなくなってしまい、返しでリーサルを取りづらくなる可能性があります。
無敵の《RR-アルティメット・ファルコン》を出すとかもあるらしいです。
ポケモンのサンダーにしか見えん!!
あとは最強の出張キット【デモンスミス】を混ぜるというのもありらしい。単純に手数が増えます。
もう一つの弱点はレベル5ゆえに「相手の手札が2枚未満の時、リリース無しで召喚できる効果を使えない」という点です。
つまり相手の手札が1枚しか無いと《K9-04号 咒》を召喚するのに生贄が必要となります。
この状況がマジで困る!
明確に手数が減ります。ヨクルを出したあとに「アドバンス召喚!!」と叫んで召喚することがあります。2025年にアドバンス召喚て…
なので後攻においてはめちゃくちゃ弱いカードになっている可能性があります。
これらの弱点からK9だけではパワーが不足していて【K9〇〇】といった混ぜものデッキにする方が多いようです。
K9だけで勝てる人マジですごい。
なので、《K9-66a号 ヨクル》の紹介でレベル5を主体としたデッキならK9を混ぜることでめちゃくちゃ強くなる!と紹介しましたが、
この手のことによくありがちな「それならK9だけで組んだほうが強くない?」ということが意外と当てはまらない、というのもまたK9の魅力かもしれません。
それもあってかこの半年遊戯王ではレベル5がプッシュされています。
環境トップクラスのデッキのヴァンキッシュソウルや、13期のメインテーマのアルトメギア、
7月のパックで強化されたドレミコードがその例ですね。
【K9VS】【K9サイバー】【K9アルトメギア】【K9ドレミコード】【K9クリストロン】などなど………
みなさんいろいろなK9デッキを楽しんでいるようです。
ヴァンキッシュソウルのトンデモモンスター
・自身を特殊召喚できる効果
・相手モンスターを妨害する効果
・仲間を呼ぶ効果
と、フリーチェーンで【サイカリエアー】をやっています。
ただ手札に色を揃える必要があるので厳密には違いますが
以上が久しぶりに遊戯王に復帰した人間のK9所感です。
皆さんも組んではいかがですか?
…と言いたいところですが、これだけ流行っているので10月の制限改定で規制される可能性があります(笑)














































































































































