じにつくす’s blog

単にいろいろ書きます。

【風間監督は解任すべき!?】グランパスの不調の秘密

グランパス、なんとリーグ戦9戦勝ち無し!!天皇杯も敗退!!

玉蹴りの話 グランパスの強さの秘密 ~赤きデュエリストたち~ - じにつくす’s blog

なんとこれを書いてから勝っていません!何が強さの秘密やねんちょっと頼むよ……

さすがに風間監督の進退を問う声も少なからず出てきている様子……そらそうよね。

 

  • 風間監督は解任すべき?

結論から言えば解任はよくない

さすがに降格の可能性は無さそう、ACLも難しそう………という現状で今交代する意味は薄く今シーズンやりきって今までありがとう!と終わるのが良い形なのでは?

この成績で途中解任させるには(まだ)ちょっと厳しい話だと思います。お金もったいないし混乱するだけ。

風間監督にはACL出場のノルマがある!?っぽいけどマジ?ちょっと無謀やん。

なのでACLが難しいからと言ってじゃあクビね、というのは短気すぎる。

今すぐ解任は反対!という人は風間監督に否定的な人でも多くないかと思います。

 

  • 風間監督は3年……だよね?

ところで風間監督を就任当初は3年契約という話だったよね?

新・風間流でJ1昇格:グラニュース:中日スポーツ(CHUNICHI Web)

未だに風間監督のサッカーは時間がかかり土台作りの段階だ、などと言う人がいるんですけどね。モイーズのように6年契約ならまだ途半ばですが。もちろん延長していくってプランがあるにしてもさ。

シーズン中の"解任"とシーズン後の"延長"は完全に別物だし同列に語るべきではないのにこのへんがごちゃごちゃモヤモヤっとしてて変な感じがしちゃいます。

 

1つは言うまでもなく疲労していることと対策されていること。2つじゃねえかと思ったけどまあこの2つはだいたい同じような感じだと思うのでセットで。

昨シーズンの反省を踏まえて"開幕スタートダッシュを決め残留争いとは無縁になる!"というプランだったとすればこの時期の失速はもともと想定内。

そしてちょっと失速はするけど8月ぐらいになって猛暑の時期他のクラブも疲労が溜まってくる頃にグランパスらしく追い上げる、といのは悪いものではありません。

なので、多少の失速は騒ぐほどのことではないと思っていました。

"多少"なら、ね………

 

 

  • 風間監督のサッカーが浸透すればするほど勝てなくなる!!

補強して最初は勝てるけど徐々に対策されて勝てなくなるここ数シーズンをこのように揶揄する心ない(僕のような)人たちがいました。

もちろん半ばネタ的なもので、「対策されると難しくなるよね」程度の意味だと思っていたのですが、最近本当に風間監督のサッカーを極めていくと勝てなくなるのでは、と思うようになりました。

 

グランパスの何が革新的なのか。風間サッカーの“翻訳”を試みる。 - Jリーグ - Number Web - ナンバー

スペースへ逃げず、自ら密集をつくり、そこに飛び込んでどつき合いを挑むというクレージーなサッカー。グランパスの“いい時間帯”を見れば、その異様さは一目瞭然だ。

 ペナルティエリア付近に7、8人の選手が押し寄せて極度の密集をつくりだし、そこへボールを送り込む。少しでもトラップミスしたら、すぐに奪われるような敵との距離感だが、選手たちに躊躇は見られない。

皆さんはこれを読んでどう思いましたか?もしこの通りのサッカーが実現したら、どうなると思いますか?

僕は"全く点がとれなくなる"と思っています。なぜかこれ書いた人は"いい時間帯"なんて言っていますけど、どれなんですかね。

月間グランか何かにも似たような話がありまして、やたら密集を作りたがるらしい。

何人もペナルティーエリア内に入り極度の密集を作り出す、するとどうなる!?……まともなシュートが撃てなくなるだけですね。味方にブロックされることすらあるでしょうね。

ペナルティーエリアに7人以上入るサッカーはなぜ他では見ないのでしょうか。そうなると点がとれなくなるから。勝てなくなるから。当たり前の話です。

ペナルティーエリア内だけの話ではありません、ピッチ全体で"枠"を作るのは大いに結構なのですが、ただ相手を固めてしまい強固なブロックにさせているだけになります。

適度に広がってオープンになっていた序盤のほうが勝てたり、サイドから仕掛けられる相馬や前田がいるほうが点がとれたり、好調な時はそんな"理想"よりは少しマイルドなんです。

 

「風間監督の本当の理想は違う」「これは戦術ではなく哲学」といった意見も見たことがあります。(まあ自分でも監督のサッカーが浸透すると勝てなくなる!なんて書いてて屁理屈じみてるとは思いますよ。)

でも事実として、実際にピッチ上で起こっているものはこの言葉通りのサッカーですよね?

どうなるのが理想なんでしょうか。どうなるのが正解なんでしょうか。

監督の理想を実現するための現場監督が必要なのでしょうか。"誰か"が上手いこと擦り合わせてくれたら上手くいくかもしれないですね……

「自ら密集を作り飛び込む」というのはサッカー的には悪手です。だから勝てなくて当然なのです。

僕が風間監督が嫌いなのはそんなサッカーをしていて負けたら「選手たちがミスをしている」と言うからです。悪い上司みたい。あなたの言うことをやっていただけですよ的な。

 

だらだらと書きましたけど結局これなんです。分類するならカウンターサッカー。

カウンタースタイルのチームはボールを持たされると上手くいかなくなる、引いて守られるとスペースが無くなり得点力を失う。

逆に相手がボールを持っているほうが都合が良い。

また、ビルドアップに関してものすごく無頓着で、それはランゲラクがミスをしたシーンを思い出してもらえるとわかると思います。

ディフェンダーの選手たちはボールを貰おうという動きがなく他人事のような振舞いですから。

基本的にGKからショートパスを繋ごうというチームにはなっていません。GKがボールを持っているのにDFは知らん顔ばっかり。

ジョーにドカンと蹴り、周りの選手が回収して一気にゴール前まで突撃するほうがチームとしては"良い状態"になっています。

"GKからボールを運ぶ"ということに関して名古屋グランパスは猛烈に適当なんです。

マリノスヴィッセル神戸、あるいは日本的スタイルでも大分トリニータなどでも"ボールを持とう"とするチームはここに少なからず拘っています。

最終ラインからの繋ぎに拘ることで前線の選手がより良い形でボールを受けられる、これがパスサッカーの定義だと僕は考えています。

でもグランパスにはそういうものが全くない。なのでボールを握り相手を崩すサッカーになろうはずがないです。

ボールを保持するチームだと思われているのか本当に不思議でなりません。

グランパスはボールを持たないサッカーのチームがボールを持っている、このほうが個人的にはしっくりきます。

 

 

  • それでも風間監督の"理想"がいいと思う人へ……

ペナルティーエリアに密集していく、というわざわざ勝つには難しいことをしています。

でも……そんな難しいことをして、もし勝てたら楽しいよね!?

これはおそらくゲームにおける"エンジョイ勢"的な考え方なのでしょう。

エンジョイ勢とは"勝ちたい"ではなく"こうしたい"でゲームを楽しむ人たちのことです。

カードゲームなどをしたことのある人ならわかるかと思います。誰もが自分の考えた最強コンボ!を決めてみたいもの。

それなら理解できる。(このサッカーが楽しいというのは全く理解できないが)

 

このカードを入れると、ロマンは出るけど勝つのは難しくなるなぁ。でも、このコンボが決まった時のビックリ具合を考えたらこのカードは外せない。なら決まりだな!

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これがやりたかっただけ。

おしまい。

 

 

でもせめてボールを保持するならビルドアップに拘ってくれないかなぁ、マジでこれだけは本当にわからん。