じにつくす’s blog

単にいろいろ書きます。

玉蹴りの話 あれが和製レヴァンドフスキだ(*^o^*)

サウジアラビア戦、何とか勝利!スコアは一点差だけどまあ勝つべくして勝てたと言えるでしょう。
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・大迫選手の話

やっぱり日本代表のワントップにはハンパない彼が必要でした。彼の「能力」もそうですが、彼のような「タイプ」が求められていたと思います。
ブンデスのデカい奴らと毎週戦ってるだけあって強い!サウジアラビアレベルのディフェンスなら無双状態ってのも納得。
ひさびさに「体を上手く使ってボールを守る選手」を見た気がします。
ポストプレイができる人はボールをトラップしつつ“腕”や“身体”を使ってで相手ディフェンダーからボールを遠ざけるのが上手いですよね。
レヴァンドフスキとか、ベンゼマなんかもそうかな?
“足”だけがサッカーじゃないよね!ってのを日本代表のファンにも感じていただけたのではないでしょうか。
それに泥臭さとアツさも見せてくれました。ちょっとヒートアップが怖かったけど。
さらに守備の貢献度も高くて必要な時には画面外からプレスバック!!
でもプレスバックしすぎてて下がりすぎてる気もするけどそれもまあいいんじゃないかな。


・清武選手の話

良かったけどもう少し見たかったー。前も60分で代えられてしまってたし。タックルのダメージがあったのかな?
PKは堂々としててとっても良かったです。素晴らしい面構え。


・原口選手の話

松木「原口が二人いるみたいだね」
無尽蔵のスタミナとおまけに得点まで、まさに柱になっていました。
世界基準の切り替えの速さはみんな見習ってほしいですね。
攻めでは長友との位置関係を意識してサイドに張るだけではなく中でもプレーできたのも好印象。
状況によって中央に入れるのは脳筋ではないってことですね。


・久保選手

いきなり右サイドに抜擢。結構ギャンブルだったのでゎ。多分不慣れだったろうのに。
ただ若くてエネルギッシュな動きを期待したのでしょう。ちょっと動きとしては空回り感もあり。
今回の試合だけで判断するのはかわいそう。


・長友選手の話

戻ってきた長友。直前で怪我してしまうのが残念でしたけど今回は間に合った様子。
高徳よりは良かったかなといった評価、原口がものすごい守備してくれるので楽だったかもしれませんね。
ベンチ要員で試合感はどうなの!?って声もありましたが、ミランの人とは違いELがあるのでそれには確か出ていたと思います。ギリギリゲーム体力はあったかな?
クラブチームでも新指揮官にしっかりアピールすればチャンスはあるかも?
(デブールはやっぱりね……って感じだしそもそもセリエでオランダ人監督もギャンブルだし…)



あとはいつものセットだったので割愛。



・試合の話、前半

前半はハイプレスでエネルギッシュな戦い。若いっていいですね。
まるでブンデスリーガのような速い攻撃を炸裂させてゴールに迫っていました。ひさびさに見応えがあったのでは?

サウジアラビアの守備は(ザルザルの)442で長友が相手のサイドハーフを釘付けにさせることで、原口や清武が相手の2ライン間でボールを楽々受けることに成功。
高徳じゃなくなるだけで結構違いが出るもんだなぁなんて思いました。
清武はもちろんそういうプレーをすることが司令塔として求められますが、原口もそういったプレーがちゃんと出来ていたのが良かったです。
サウジアラビアは前からプレスしたい前線とちょっと怖がってる後ろとブラジルワールドカップのコートジボワール戦の時の日本のようでもありました。

中盤と最終ラインとのスペースもあったのでアバウトなボールでも大迫が収めてくれたことも非常に大きかったように思います。
組み立て能力の低さをカバーしてくれるポストプレー

これらの「攻撃のスイッチ」が入った瞬間に前線がみんな前にスプリントしていく展開。
奪われても山口蛍をはじめとした出足の速いプレッシングですぐに取り返してさらに速攻。

守備の時の段階から攻撃を考えたり、攻撃の時の段階から守備を考えてたり。
世界と比べても遜色ない攻守の切り替え、攻撃の速さが見られて「これが日本代表なのか!?」と驚き!

この速攻のスイッチが入った瞬間がサッカー観戦で一番好きな瞬間かもしれません(〃ω〃)
まるで音が聞こえてくるような感覚。


ただライプツィヒばりの速攻は炸裂するものの精度に欠けていました。
やはり連携力が足りず全員が真っ直ぐに走っていってしまう場面がチラホラ。
あれではディフェンダーを剥がしてシュートを打つところまで行けませんね。走り込むコースをもう少し考えないと。
どうしても久保のところが急造右サイドではありましたし、そこはこれからに期待したいと思います。

前半途中からはサウジアラビアが清武にマークをキツくしました(可変式な4141?)がそれでもコンパクト差が全く足りず日本の攻撃は続きPKゲット!
前半をリードで折り返してひとまずあんしん。



・試合の話、後半

問題の後半です(笑)
後半、久保に代えて本田を投入!!

これで見事に「速攻」が失われました………これほどはっきりするとはね…。やはりスペースへのランが足りていない。
自慢のキープ力も錆び付き背負っても前を向ける大迫との差は歴然でした。


ただ「前半のイケイケサッカー」がフルタイム持つとは思えません。特にナショナルチームじゃ難しいでしょ。
なので本田の“ような”選手を入れてゲームテンポを落とす、という作戦そのものは否定しません。

しかし今の抜けない、バックパスをするしかない、守備力も落ちてしまう本田の右サイド投入というのはやはり政治的意味合いを感じてしまいます。
後半からなのに90分出場したかのような動きでは正直危険な采配と言わざるを得ない。

左サイドを攻められているときに絞るのは悪くない(もしかしたら本人は真ん中に寄りたいだけかもしれない)けど、右サイドにボールが渡った時の動きの遅さがすごく気になります。

長友とのパス交換で起点にはなりましたが、あれを右サイドでしてほしいんだよなぁ。ザックジャパンのレガシーじゃなくて。
右サイドであれをやってくれるなら本田の価値も出てくるんでしょうけど結局酒井宏樹とは絡み無く、お互いに絡むつもりもなく………

ちなみに今回絡めたのは山口蛍、右サイドへのダイアゴナルランで本田のカットインのスペースを作りましたね。
ケディラとディマリアのコンビを思い出しました。


さらにここで日本の10番香川真司登場!?マジかよ…!?

清武は前半激しいタックルを受けていたため、そのダメージがあったのかな?
ほぼ60分での交代だったためよくある「60分までならプレーOK」というスタッフの指示だったかも??

しかし香川は本当に消えていました、残念すぎます……。
清武のようにゲームメイクができず、積極的にボールを触ろうともせず、身体を張ることも一切せず。見た中でワースト香川な気がする。


本田、香川という動けない選手を交代で投入してしまう采配。
大迫が必死にカバーしていたのが印象的で逆に力強いポストプレーは完全に消えてしまいました。
でも本田が中央に入るのを見てサイドへ走ったりするところ見るとやっぱり大迫は頭良いです。
(だけど中央は好調大迫の聖域であって絶不調の香川本田が簡単に踏み入れていい場所じゃないぞ!)


一時は完全にサウジアラビアにボールを回される場面も。
結局最終予選のレベルでは失点してしまうってことが改善できませんでした。

結果は何とか2対1での勝利でした。まあサウジアラビアも大したことはないな!!


本田、香川への交代は本来なら岡崎を使いたいと思います。レスターでの岡崎、あるいはザックジャパンでの岡崎ですね。
ただやはり今回の岡崎のコンディションは過去最悪の状態であったことが予想されるので仕方ないかな。

結局本田香川体制で来ていたために他のメンバーを十分信頼することができていません。今回は久保を大抜擢していましたが………
もちろん他のポジションも同様のことが言えなくもないけど。



ハリルホジッチ解任論について

これでハリル解任論は収まるのかなとは思いますが、やはり個人的には解任してほしいなぁというのが正直なところ。

香川本田の起用はスポンサーへの配慮だったり、ロッカールームのコントロールのためと解釈します。
実際こういうことも大事ですし……選手起用についてはとりあえず大迫などを見ず、宇佐美に幻想を見るのはやめてね、とだけ。


それよりもやっぱりこの人守備を作れてないと思うんですよ!
日本はまだまだ国としてはサッカー後進国なので連動したプレッシングをしっかり根付けられるような監督を選んで欲しい。


原口が輝くのは人にしつこく守備できてかつ、奪ってからもエネルギーが落ちることなく攻撃できるから。

ハリルジャパンは右サイドと左サイドでは守備の形が違う、という話をよく聞きます。
あれ、戦術的な理由というより単純に原口はどこまでも追い回して、反対側は原口じゃないってだけな気がしてくる。
オーストラリア戦では結局後半から?小林悠に原口のようなディフェンスをさせていましたから、ハリルホジッチ的には原口の守備が理想系なのでしょう。


香川が漂うクラゲと化すのも「どこに守備しに行ったらいいかわからない」からです。
これまでの香川を見る限り指示をされない限りそういった動きはできないタイプです。
今行けば挟み込んでとれるのに!って場面でも静観してるだけで、今行っても簡単にいなされるだけなのに!って場面でプレスしたり。
右往左往するだけで連動性は全く無し、それですべてのファーストディフェンスが遅れてしまいます。
結局大迫のほうがプレスバックで守備に貢献している有り様。
まあ本田にも同様のことが言えるかな。

それで次に山口蛍なんですけど、彼は突撃だーー!っていう「カオス」な状態であれば出足の速さと勇気で頼りになりますが、セットされた状態での守備に大きな穴を感じます。
プレスにいつ行くのかの選択がぐちゃぐちゃです。そして左右に振られたら簡単にマークを外します。
サウジアラビアでもオーストラリアでも失点シーンではその傾向が目立ったと思います。
(あ、でも一番の責任は香川と本田ね!後半から出ているにもかかわらずお散歩お散歩。ルベン・ロフタス・チークを思い出しましたよ僕は)


これを「選手の守備能力が足りない!」とするのか、それとも「監督が守備構築できてない!」とするのか専門家の方に聞いてみたいところです。
でもこういった日本の選手たちを抱えながらハリル好みのサッカーをするのは無理じゃないですか?原口と大迫だけでは11人揃えられません。

攻撃でも本田を単純に右サイドに置くだけでそこでの連携は皆無で、攻撃戦術にも乏しいんじゃないかなと思います。
もちろんナショナルチームは時間をかけられないし、それぞれ判断はあるかと思いますので攻撃に関しては活きの良い若手を使うにしても守備戦術はきちんとしていてほしいです。



・これからの日本代表

タイがオーストラリアにまさかの勝利をあげたことで、勝ち点10が2チーム、勝ち点9が2チームと超大混戦で折り返します。
オーストラリアが勝ち点を落としたことで日本は現在2位なりました。ただみんなオーストラリアと首位争いしつつワンツーフィニッシュする予想してたのに大きく予定が狂いました。
今後のつぶし合い次第では全て入れ替わってしまう可能性すらあります。特に中東での3戦が不気味すぎ(||゜Д゜)ヒィィィ!


ハリルホジッチのサッカーは選手の個(状態)に依存しがちなところがあるので、これからもコンディション重視でバンバン呼んでほしい。
久保を右サイドで抜擢したのもコンディションがとても良さそうだったからでしょうし、実際走れてはいたと思います。

例えば乾もクラブでの出場回数が増えたら試してみるのもありなんじゃないかな。
わかりやすいストロングポイントを持つ宮市なんかもまだまだ代表への扉を閉ざしちゃうのは早いと思います。
ハーフナーは………Jリーグの人でもいいかな………